カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている?

 インターネットで読んだ記事を紹介します。記事にあるように、本当に「日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている」かどうかの検証を私ができないので、事実かどうかわかりません。でも、木村秋則さんの発言であるようですから信じようと思いますし、それに硝酸態窒素の危険性は100%同意です。
 私は、日本の病気が多くなったのは、健康に良いはずの野菜が硝酸態窒素に毒されていることが原因ではないかと勘ぐっているくらいですよ。
 実際に硝酸態窒素の多い野菜は、えぐみがあり、まずくて、かたくて、子供が嫌がると思っていますから。
今回は問題提起ということでお読みください。


出典:現代ビジネス 1/12(木) 11:01配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170112-00050668-gendaibiz-bus_all

タイトル
日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている 野放しの農薬・化学肥料大国

 「奇跡のリンゴ」を作った男・木村秋則と、「ローマ法王に米を食べさせた男」・高野誠鮮の二人が、往復書簡のやりとりで日本の農業の未来を語り尽くした刺激的対論集『日本農業再生論』が発売され、話題となっている。
 TPPの対応で揺れ、原発事故で安全安心が揺らいでいる日本の農業――。
 人のやらないことをやり、大きな結果を出してきた木村と高野が、今の農業の問題点を洗い出し、膿を出し切った上で、その先に進むための「自然栽培」という切り札について、熱く書き上げた往復書簡。その一部を紹介しよう。

日本の農産物、まったく安全ではありません

 【木村】 平成27(2015)年7月、イタリアのミラノでスローフード協会が主催した農業関係者の集いに招待されました。
 世界80ヵ国から参加した6000人もの若い農業関係者が一堂に集まり、そこで私は、「21世紀は農業ルネサンスの時代だ」というテーマで、肥料、農薬、除草剤を使わない自然栽培で作ったリンゴの話を中心に、安心、安全な農業を復活(ルネサンス)させようというスピーチをしました。
 すると講演後に、一人の若者がつつっと寄ってきたのです。立派なあごひげのエジプトの青年で、真顔で私の目を見つめ、こう言ってきました。
 「木村さん、日本の寿司や和食はとても有名です。でも、本当に安心して食べられるのですか? 

 日本の和食は平成25(2013)年にユネスコ無形文化遺産に登録され、ローカロリーでヘルシーということもあって、世界の多くの人から愛されています。なのにこの青年はなにを言ってるのだろう。もしかして福島第一原発の事故による放射能汚染のことが心配なのかなと思って聞いてみたら、
 「いいえ。チェルノブイリ原発事故の例があるから、放射能汚染の深刻さはわかっています。それではなく野菜の硝酸態窒素の問題です。日本では硝酸態窒素が多く含まれた野菜をいまだに売っていると聞いています。なぜ日本人はそんなに無防備なのですか? 
 と。すると「そうだ、そうだ!」と言わんばかりに、肌の色の異なった20人ほどのでかい若者たちに囲まれて、「日本の食材は本当に安全なのか」と、つるし上げを食らったんです。 

 皆さんは聞き慣れない言葉かもしれませんが、硝酸態窒素は多くの病気の根源とも言われている怖ろしいものです。

 今から60年ほど前のアメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口からカニのように泡を吹き、顔が紫色になったかと思うと30分もしないうちに息絶えてしまう悲しい出来事がありました。ブルーベビー症候群と呼ばれるものです。
 牛や豚、鶏などの糞尿を肥料として与えたホウレンソウの中に硝酸態窒素が残留していたんです。
 硝酸態窒素は体内に入ると亜硝酸態窒素という有害物質に変わり、血液中のヘモグロビンの活動を阻害するので酸欠を引き起こし、最悪の場合死に至ってしまう。また、発がん性物質のもとになったり、糖尿病を誘発すると言われている怖ろしいものなんです。
 家畜の糞尿は有機栽培でも使われますが、堆肥を十分に完熟させてから施せば問題はありません。
 しかし未完熟の堆肥を使うと、とくに葉ものには硝酸態窒素が残ってしまうので危ないのです。

パニックになる数字

 さらに危ないのは化学肥料を施しすぎた野菜で、要注意です。
 このような事件がその後も多発したために、ヨーロッパでは硝酸態窒素に対して厳しい規制があり、EUの基準値は現在およそ3000ppmと決められています。それを超える野菜は市場に出してはならない。汚染野菜として扱われるのです。
 ところが日本にはその基準がなく野放し。農林水産省が不問に付しているからです。
 スーパーで売られているチンゲンサイを調べたら硝酸態窒素、いくらあったと思いますか? 1万6000ppmですよ! 米はどうか? 最低でも1万2000ppm。高いほうは……とんでもない数値でした。ここには書けません。皆さん、パニックになってしまうから。
 それに比べて自然栽培農家の作ったコマツナは、わずか3・4ppmでした。
 農薬も問題です。日本は、農薬の使用量がとりわけ高い。平成22(2010)年までのデータによると上から中国、日本、韓国、オランダ、イタリア、フランスの順で、単位面積あたりの農薬使用量は、アメリカの約7倍もあります。
 残留農薬のある野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こすなど、人体に悪影響を及ぼすとされています。日本の食材は世界から見ると信頼度は非常に低く、下の下、問題外。

 もう日本人だけなのです。日本の食材が安全だと思っているのは。

 ヨーロッパの知り合いから聞いた話ですが、日本に渡航する際、このようなパンフレットを渡されたそうです。
 「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにしてください。あなたの健康を害するおそれがあります」

 今現在、世界中で行われている栽培方法は三つあります。
 一つはほとんどの国でやっている化学肥料、農薬、除草剤を使う一般栽培。慣行栽培とも言われています。これが現代の農業の主流です。
 もう一つは牛や豚、鶏などの家畜の堆肥をおもに使う動物性有機肥料やアシなどの植物や米ぬか、ナタネの油かすなどの植物性の有機肥料を施すもの。日本ではいわゆる有機JAS栽培、オーガニックとも呼ばれています。これは国が認めた農薬を使ってもいいとされています。
 それから三つめは私が提唱する肥料、農薬、除草剤を使わない自然栽培。化学肥料はもちろん有機肥料もいっさい使いません。昭和63(1988)年に私が成功させた方法ですが、まだ耕作者は少なく実施面積は小さい。日本だけで栽培されているんです。

東京五輪と農業

 そして農業革命、これも三つあるんです。

 一つは化学肥料、農薬、除草剤が研究開発されたこと。
 二つめは遺伝子を操作した遺伝子組み換え作物ができたこと。
 三つめは私が提唱する自然栽培。肥料や農薬を使わずに永続栽培が可能で、地球環境の保全と食の安全が期待できる栽培方法ということで、第三の農業革命と言われるようになりました。

 今、世界で一般的に行われている慣行栽培は、体への害を考えるとけっして勧められるものではありませんが、すべてが悪いとは私は言えません。化学肥料と農薬があったからこそ大量生産が可能になり、飽食の時代を迎えることができたんです。除草剤があったからこそ農家も草むしりなどの重労働から解放されたんです。
 ただ、長い年月使ってきたために環境がどんどんどんどん破壊されていった。
 化学肥料や農薬、除草剤を田畑にまくと、汚染物質が地下水に混じります。汚染された地下水は川に流れ込み、やがて海に出て行きます。すると海ではプランクトンが汚染物質を食べるために大量発生し、その呼吸熱で海温が上がり、台風が発生していく。
 最近大きな台風が多いのも、このせいではないのかなぁと私は思っているの。 

 平成21(2009)年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が、地球温暖化の新たな原因について発表しました。

 NOAAが原因として指摘したのは、農薬や化学肥料、家畜の排せつ物などに含まれる亜酸化窒素ガスです。このガスの増加によって、オゾン層の破壊が進み、地球温暖化に拍車をかけているため、早急に排出削減に向けて、これらを使わない栽培を研究開発することが急務であるとホームページに掲載されたのです。
 亜酸化窒素ガスは地球温暖化の原因の一つといわれる二酸化炭素の310倍の温室効果があるという驚きの報告もありました。
 私は30年ほど前から自然栽培の指導とあわせて農薬や化学肥料の危険性、そして硝酸態窒素の危険性を訴えてきたのですが、耳を傾ける人がほとんどいませんでした。

 イタリアで20人の大柄な若者たちにつるし上げを食らったときも、自分でもとうにわかっていることを指摘されたのだから、これほど情けないことはなかった。
 震える思いでいたら、一人の若者がさらにこう加えたのです。
 「2020年は東京でオリンピックが開催されますね。けれど選手団のために自国の野菜を持って行ったほうがいいのではないかと、皆で話し合っているんです」

 硝酸態窒素や農薬まみれの日本の野菜や果物は危険すぎる。東京オリンピック・パラリンピックでは国の代表である選手団の口には入れさせたくない……。
 彼の言ったことはもっともです。けれどそれで引き下がるのは、あまりに悔しい。そこで、私はこう答えたんです。
 「ご指摘のとおりです。けれど今、私が勧める自然栽培に賛同してくれる仲間が日本各地に増えています。肥料や農薬を使わない自然栽培の野菜には、硝酸態窒素も残留農薬もこれっぽっちも含まれていません。
 オリンピック・パラリンピックのときまでには、皆さんが驚くほど世界一安全な食を提供できるようにしましょう。そして選手村では、自然栽培の野菜や果物でおもてなしできるよう働きかけます!」

引用終わり



# by shizenchiyuryoku | 2017-01-14 22:07 | Comments(0)

自然の循環の中で栄養は供給される

新年あけましておめでとうございます。
ブログの更新は滞っていますが、畑は確実に進化しています。

今年の2017年は、この畑を耕作しはじめて11年目になります。
以前の記事にも書いていますが、一般的な有機農業に疑問を持ち、無肥料栽培を志してスタートしました。
人為的に養分を与えなくても自然界の循環の中で養分が供給されるシステムになるまで、少しの間は辛抱しましたが、システムが出来上がったあとは、本当に楽に、楽しくやらせてもらっています。
作物は健康的で、味は次元が違うほど変化しました。この味は普通には手に入らない(買えない)と思います。現代農業の不自然な栽培技術や、結果としての生命力も味もない作物、には本当にこのままでいいんですか?と思っています。でも、そういう栽培を志す若い人が増えていたり、科学も後追いをしてきている感じがして、未来は明るいぞ、と思ったりもしています。


昨年後半の一部の作物の写真を少し紹介します。

里芋は5種類。味は大好評です。8月の様子、友人のJくんの収穫、そしてとれた10センチ以上の小芋です。
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ねぎや葉物です。真ん中の半結球白菜は自家採種のもの、奥の見えづらい葉物は交雑しながら毎年種をこぼし自生してくるアブラナ科で超野生的で美味です。2枚目は自家採種の半結球白菜。
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今年も土の中のすべての生き物たちが元気に生涯を全うしますように。
# by shizenchiyuryoku | 2017-01-01 21:18 | Comments(0)

きれいな花は子孫を残すため

春分を過ぎ、まもなく二十四節季の清明(せいめい:4月4日)を迎えようとしており、畑も生命の息吹に満ち溢れています。毎年この時期に同じことを書いているのですが、生命の力をガツンと感じさせてくれる瞬間です。

地面には多様な草に覆われ、かれらの生存競争があります。少しでも太陽光を有利に勝ち取ろうと上を目指し、また、陣地を拡大するために横への生育を目指します。
それらの生存競争が、私にも「気」として伝わってくるのだと思います。

さらに、アブラナ科の植物は菜の花を咲かせ、その花粉をめぐって虫が忙しそうに飛び回っています。アブラナ科の植物にしてみれば、虫に花粉を運んでもらい自分の子孫を残す大切な季節。植物はこれでもかと魅力的な花を咲かせ、虫もそれに精力的に応えています。

(※話はそれますが、最近のネオニコチノイド系農薬で、花粉の運び手のミツバチが激減して問題になっていますが、日本はまだその農薬を使用禁止にしていません。花粉の運び手がいなくなることの経済的損失は 国連環境計画(UNEP)の2011年の報告では、約2040億ドル(約25兆円)相当と推定しています。東アジアでは1ha当たり15万円の損失とも。私の農法なら農薬は不要ですから、効率だけを追い求め食糧をないがしろにしてきた戦略が間違っているとしか言えません。植物工場とかTPPとか止めて、、はやく正気に戻ってほしい。泣くのは庶民ですよ。)

さて、私は作物の採種を続けていますが、アブラナ科の植物は交雑してしまうので、虫除けの竹製ハウスを作りました。友人のSさんの竹を刈らせてもらい、先輩Hさんと作りました。頑丈で、雰囲気も気に入っています。今年も健康な種をつけてくれるのを楽しみにするとともに、こうすることで人間として安心を得られることをかみしめています。


種取用の竹ハウス
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菜の花(市販の化学肥料味の菜の花とは別物)
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つくしも春の楽しみ
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# by shizenchiyuryoku | 2016-03-27 11:59 | Comments(0)

食料は足りるのか

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「食料は足りるのか 」というタイトルのシンポジウムに参加してきました。

主催は公益財団法人農学会・日本農学アカデミー、講演者と講演内容は以下の通りで、お話を伺ってみたい方々ばかりでした。
「世界の食料問題と日本のポジション」 生源寺 眞一(名古屋大学大学院生命農学研究科・教授)
「水と気候変動と食料生産」 沖 大幹 (東京大学生産技術研究所・教授)
「人間と土壌」 宮崎 毅 (東京大学名誉教授)
「魚が獲れなくなることは、『大問題』か?」 黒倉 壽(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
「100億人を扶養するための食料生産:挑戦と課題」岩永 勝(国際農林水産業研究センター 理事長)

プログラムに書かれているシンポジウムの趣旨には、こうあります。
「国連・社会経済局の最近の発表によれば、さらに「世界人口は今後 15 年で約 10 億人増え、2030 年までに約 85 億人に達する。50 年までには約 97 億人、2100 年ごろには約 112 億人に膨張する」と予測されている。この数字の当否は別にしても、世界の人口扶養力を分析して示すことは、日本の食料地政学的位置づけ、さらには日本の農政の一指針ともなりえよう。
本シンポジウムでは「世界の食料需給」を概括的に展望し、引き続き農業における主要な生産要因である「気候変動による水文学的影響」「土壌資源」「諸生産要因の動向と食料生産力」などをめぐって現状を分析し、科学・技術的展望を示す。また、動物性タンパクの重要な供給源である「漁業資源」をめぐって、その資源量の現状を分析し、国際的資源管理の展望を示す。」


さて、では「食料は足りるのか 」の結論を。

といいたいところですが、この記事はその結論を示すことが主目的ではありません。
先生方がおっしゃっていましたが、人間がすべてを予測できることは出来ないのです。
様々な変動に対して、私たちはその都度、「適応」していくことが求められています。
まさにそうだなあと、大共感しました。

先生方は真摯にそしてご自身の哲学をもって意見されていて、私は、答えそのものよりその考え方のプロセスに共感したのです。人間の本質、倫理、人口問題、経済、歴史、社会制度、環境等、幅広い視点からの意見はとても参考になりました。偉い人がこう言ったからではなく、そういった幅広い知見を学び自分で考えて「適応策」を考えていくしかないのでしょう。


先生方の意見の中で、私に刺さったエッセンスを(自分へのメモ代わりに)いくつか紹介します。

・「緑の革命」(増産を目的とした単一効率的な近代農法であり、増産メリットはあったが、土壌劣化や貧困などの負の側面も多い。ハイインプット・ハイアウトプット)による一時的な食料増産ではなく、これからは「虹の革命」つまり多様性・持続可能性を目指していくべきである!
・幸福というのはその地域の価値観によって異なるもの。均一な食料配分が目標となってはならない。
・最も危険なのは「科学への楽観」である。
・空腹と平和は共存しない。空腹なら人間はどんなことでもする。
・食料増産のためには、それが所得につながるというインセンティブが必要。(欧米の補助金、戦後日本の小作から自作農への移行)
・日本人の食生活の洋食化は天井をうった!
・大型機械の導入で耕盤ができ、ロータリーにより団粒が破壊され、土壌の劣化が進んでいる!
・農地も穀物生産量も足りている。問題は経済格差である。
・食料は足りているから、持続可能な農法へ移行すべきだ!

最後に、今回のシンポジウムのテーマではなかったが、発言の中から、どの先生方も持続可能な農業へ移行するべきと考えていらっしゃるように感じました。
日本の農学のトップの方々がそのように認識されている(だろう)ことは、大きな希望でした。






# by shizenchiyuryoku | 2016-03-13 11:00 | Comments(0)

自然農法の土つくり2

新年あけましておめでとうございます。

昨年のノーベル賞では、微生物から医薬品を開発した大村智さんが選ばれました。受賞された時に大村さんは「私の仕事は微生物の力を借りているだけ。私自身が偉いことを考えたりしたのではなく、すべて微生物のやっている仕事を勉強させていただき、本日まで来た。微生物のおかげです」と謙虚にコメントされた。

もちろん大村さんの大変な努力があったことは言うまでもないことだけど、一方で全くおっしゃるとおりだと思います。私たちの世界には無数の微生物が棲むが、ほとんどは未知で、知られているのは全体の数%といわれています。微生物は外的から身を守ったり有機物を分解したりするため、いろんな化合物を分泌する。人間に役立つ化合物が医薬品に利用されるわけです。

そして、私の畑の場合も同じである。「土つくり」というけれど、正確には「微生物のすむ環境つくり」です。また、「無肥料」栽培であるものの、「無栄養」栽培ではない。では、なにが作物に必要な「栄養」を作り出すのか。そこを日本人なら知ってほしいし、先祖の知恵と現代の科学の両方を勉強してほしいのです。

私の現在耕作中の畑は今年で10年目になります。一切肥料を入れたことはありませんが、年毎に作物の出来が良くなってきています。里芋などは、今までに食べた中で一番おいしいとびっくりされます。自分でも世界一だと自負しています。売るとしたら市価の10倍です。なぜ出来るのでしょう?

私は、本来の土が持つ地力と、植物自身が自分の周りの環境を変える力と、微生物が作り出す栄養分、そして微生物や小動物や雑草や作物の根の不思議で驚異的な共生が理由であると確信し、それらの共生環境を保つことに注力しています。
微生物の働きには未解明のことが多すぎると思いますが、すでにわかっていることもあります。石油や化学物質に頼らず、自然界の理(ことわり)を正しく理解して、環境や人体に悪影響を及ぼさない、本当においしい、伝統的な根本原理を生かした農業が普及することを願っています。

ブログ更新はあまりできていませんが、畑環境や作物は確実に良くなっています。
本年もよろしくお願いいたします。






# by shizenchiyuryoku | 2016-01-11 11:25 | 基本的な考え方 | Comments(2)

下ノ畑二行ッテ来マシタ

岩手県へ旅行をすることになり、花巻に立ち寄りました。
花巻といえば、宮沢賢治ですね。

私は特に宮沢賢治の信奉者ではありませんが、好きですし、なんとなく自分に似た面を感じてしまうところがありますから大いに気になるのです。

そこで、有名な「下ノ畑二居リマス」の下ノ畑を見学するとともに、彼と農業について調べてみました。

「下ノ畑」はこんなところでした。印象としては、
とても気持ちのよい場所であること、
こんなにも北上川に近ければ氾濫することもあっただろうなということ、
現在の土はあまり良くなさそうである(今の管理がどようにされているかわかりませんが)。


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彼の多才な経歴は他の多くの文献に任せますが、農業との関わりに限り簡単に紹介すると、1915年入学の盛岡高等農林学校で土壌肥料学を学び、1921年から花巻農学校の教員となり、そして1926年30歳の時に羅須地人協会を設立し、祖父の別荘地で百姓となり畑の開墾・自給生活をはじめる。しかし27年には危険思想として取調べを受け、活動は終わり、その後は農村のために無料の肥料設計や農事相談を行った。1933年37歳の若さで肺炎のため死去となりました。

「彼は有機農業でなく近代農業の推進者である」というのが通説であり、実際に彼が肥料設計を行った際に化学肥料をすすめていました。
確かにそのとおりですが、彼が生きた当時の時代背景を考える必要があると思うし、また彼の「世界がぜんたい幸せにならないうちは個人の幸福はありえない」といった思想を考えれば、自分だけが儲かればよいといった現代の経済優先主義の風潮とはまったく別のものであると考えられます。

彼が生きた1913年にはドイツで世界初の大型アンモニア合成工場ができ、日本でもドイツから硫安という化学肥料を輸入していました。
1930年ころには国内でも安価に製造ができるようになりました。
つまり、それまでの伝統的農業から一気に化学肥料を使用する近代農業へ移行する時期であったのです。

また、彼は日露戦争と戦後恐慌、、第一次大戦、そして世界恐慌や昭和恐慌、満州事変という激動の時代を生きており、さらには数度の東北冷害を経験しています。

そういった時代の中で、「・・・今の農家は経済生活に忙しくて農村に潤いがない、此の乾びた農村に潤いと味わいと色彩とを与えるには先ず経済生活を潤沢にして後精神生活に覚醒を来させるも一方法である・・・」と考えた彼が、豊かさを求める農民に対して化学肥料を使うなと言えなかったことは考えられます。
実際に彼は、相談者が博打のような農業を考えないのであれば、化学肥料に頼らず堆肥を使った栽培を助言しているようです。時代の流れの中で、彼は化学肥料の使用についても一時的な効果との間で悩み苦しんだのかもしれません。

また彼は、冷害で一気にダメージを受ける稲作のみでなく、冷涼な東北に合う商品作物の生産を推奨することで農村を豊かにすることを考えていたようです。
実際、「下ノ畑」では、70歳になる農業の大先輩に「お前の畑はキャベツなどより、にんじんやごぼうのほうがずっといい」といわれながらもキャベツ、たまねぎ、とうもろこし、雪菜、トマト(当時は珍しかった)、アスパラガス、白菜、燕麦、チューリップ等々を生産していたようです。当時の賢治を知る人は皆、彼の畑の作物の出来はよかったと言っています。これらは単に西洋の新物好きというより、農村が商品作物を生産することで繁栄することを願い、実験的に実践したのかもしれません。
ただし、私の自然農法体験から察するに、それらの西洋野菜は石灰や化学肥料を使用しないと生産できなかったと確信します。


時代の荒波の中で、化学肥料を結果的に推進した賢治。今の私たちは、化学肥料が及ぼす害を目の当たりにしているので批判もできるけれど、生産が飛躍的に伸びる化学肥料の導入期であったなら、それを使うことをどこまで反対できただろうか、とも思う。
またもし彼が今生きていて、化学肥料が何の迷いなく使われ、結果疲弊した土や作物や人間を見たらどう思うだろうか、と考えます。




追伸)そういう意味では、ほぼ同時代の1935年に自然農法を提唱した岡田茂吉は本当に特異な人物だと思うし、その流れで今の自分の気付きや農法があることに感謝します。


参考図書は以下。









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# by shizenchiyuryoku | 2015-08-22 19:57 | Comments(0)

芒種の本当の意味

今年は6月6日が二十四節季の芒種で、6月11日が入梅です。
芒種とはを調べると、「芒は「のぎ」といい、麦や稲のような穀物の殻についているとげのような突起毛のこと。麦を収穫し稲を植える季節」とあります。
間違いじゃないと思うけど、それは机の上の解釈だったり、自家採種をしなくなって近代農業で感覚がずれている解釈ではないかと個人的に思います。芒は忙しいの字に近いから、「入梅前に、種を採種したり、撒いたりに忙しい時期」である、と勝手に思っています。

私は大麦を主食の玄米に混ぜて食べるために作っていますが、収穫時期にいつもはらはらします。麦がしっかり完熟し充実してから刈り取るのですが、麦は湿度を嫌うため、梅雨に入る前に急いで刈り取らなければなりません。早すぎると充実していないし、遅いと雨で湿ってかびてしまいます。タイミングはまさにピンポイントになります。天気図と肌感覚で収穫日を決めます。
刈り終えたら、雨に当たらないように軒下等で逆さに干して乾燥させます。
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さて、入梅前に収穫するのは、禾科だけではありません。

それは、グリーンピースや絹さやえんどうの自家採種だったり、
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にんにくの収穫だったり、
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アブラナ科の採種だったりします。

このアブラナ科は、昨年大好評だった結球しない白菜で超うまいです。
種を他のアブラナ科と交雑させないために、専用のネットを注文し、花を咲かせます。
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昆虫に受粉してもらえないので、手や羽でおしべとめしべを受粉させます。手袋が黄色くなります。
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乾燥したさやを収穫し、さらにかんそうさせます。
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さやの中にはたくさんの種が。
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自家採種した種。(同様に大根やかぶも採種します)
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100の種には100の個性があります。
忙しい時期ですが、この種を見ると、いのちへの慈しみを感じ、また、来年の食料が確保できたことへの感謝でこころが満たされます。

昔からつづいてきた、このような伝統的ないのちの継承を、経済効率をお題目に失ってはなりません。
失えば、それば自立した人間ではなく、餌を与えられる家畜と同じようになってしまうかもしれない。



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# by shizenchiyuryoku | 2015-06-14 18:09 | Comments(0)

ゆく河の流れは絶えずして

天気の良かったゴールデンウィークも過ぎました。

毎年のように書いていることですが、3月から4月の菜の花が咲き乱れる時期は強烈な感覚を覚えます。種を採るために咲かせている花は、モノ(種を手に入れる手段)としてみてしまうところもあるのですが、あえて交雑させて自然に任せている菜の花の近くに立つと、一種のトリップ覚醒状態になります。

春の日差しを温もりとして体で感じ、逆光の中で茎や葉の輝く様子を見て、そして蜜を求めて飛び交う虫たちの羽音を連続して聞く。そうして心を静かにすると、今自分が現実にいるのではなく、別の世を見ているかのような感覚になるのです。

その世は、自然の理がすべてであり、あるいは神のもとへいく世界なのかもしれませんが、とにかく人間の理屈は一切関係のない世界なのです。

時間はゆっくり流れ、しかも規則的に繰り返され、ある生き物が生まれ、変化し、死ぬ。そして新たな生き物が生まれ、繰り返す。すべての生き物は生きるために必要なことを為すだけです。

植物は、自身の子孫を残すために、花を咲かせ、昆虫を呼び込んで受粉をし、種をつくる。いままで自らの成長のためにつかってきたエネルギーを、種を残すために使い切る。そのために、葉は光を受けて光合成をし、根は養分を吸収する。すべての器官がその目的のために活動しています。

今年、その世を見つめてトリップ状態で思ったこと。
現代に生きる私や私たちが選択している暮らし方や政治、経済優先の社会など、疑問に思うことは多いけれど、長い歴史の中で(人間の歴史あるいは生命の歴史)は、間違った選択をすることもあろうけれど、長い目で見れば、絶えず変化をし、行き過ぎがあれば修正があり、大河の流れのように流れていくのかな、ということ。だから、小さなことにこだわりすぎず、抗うことをせず、生命を全うすることに集中すべきなのかと思ったのです。このことが、正しいとか、一生変わらないもの、とかではなく、ただ菜の花のその世を見て感じたことです。

さらに思い出すのは、「無常」の考えです。無常とは、物質も心も一切のものは一時的に存在しているだけであって、瞬間瞬間で変わっていくものであることです。古くはブッダの教えであり、また方丈記や平家物語を思い出します。


「方丈記」
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、卑しき、人のすまひは、世々経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。

知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。また知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、あるじとすみかと、無常を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。あるいは露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。あるいは花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども夕べを待つことなし。


「平家物語」
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ。


そういうことを全身で感じられるのが、菜の花の季節です。(ただし、F1種や遺伝子組み換え等で種ができない植物は既に生物ではないのでなにも感じない!そして、ネオニコチノイド系の農薬使用でみつばちや虫が来ない沈黙の春の畑にも、絶対にこの世界は訪れません。さらに作物を換金商品としてだけ扱い、種を採らない畑にも、この世界は訪れません。)
「無常」を盛者必衰という悲しい見方でなく、自然の理にあったものを選択すれば明るく希望に満ちたものとなるという見方でいきたいと感じてます。

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すでに開花の最盛は過ぎ、さやをつけている菜の花。手前はさやえんどう。




# by shizenchiyuryoku | 2015-05-09 21:36 | 基本的な考え方 | Comments(0)

学会で認められる不耕起・草生栽培


独立行政法人 農業環境技術研究所主催の公開セミナー「農業生産を支える土の中の小さな生物」を聴きに行ってきました。


セミナー開催趣旨および講演内容をパンフレットから引用しますね。

「農業環境技術研究所は、環境にやさしい農業技術の開発のための基礎技術として、農耕地に生息する微生物・小動物の多様性や機能を長年研究してきました。このセミナーでは、この分野で先進的な成果をあげている研究者をお招きして講演いただくとともに、農業環境技術研究所で得られた研究成果を交えて、農耕地の微生物・小動物の機能や多様性を明らかにする研究や、土壌生物の機能を持続的な農業に生かすための研究を紹介します。
 普段目にする機会は少ないのですが、畑の土壌には多種多様な動物や微生物が生息しています。農作物に害をもたらすものもいますが、良い働きをするものや、機能がよくわかっていないものもたくさんいます。
 果樹園や自然栽培の畑など、耕うんを減らしたほ場では、とくにこうした土壌生物の多様性が変化し、さまざまな機能を発揮していることが明らかになってきました。今日、こうした土壌生物の機能を利用して、環境にやさしい低投入・持続的農業生産への移行が叫ばれるようになり、さまざまな生物の有用な機能を農薬や肥料の代替として活用して、減化学農薬や減化学肥料のために役立てようとする研究が、さかんに進められるようになってきました。

開催概要
主催: (独)農業環境技術研究所
後援: 日本土壌肥料学会、 日本土壌微生物学会、 日本土壌動物学会、 日本線虫学会

講演内容
「やっぱりミミズのいる土は良い土だった ―土壌生物が植物の生長を支えるしくみ―」
  金子 信博:横浜国立大学
「農地におけるミミズの役割」
  金田  哲 :(独)農業環境技術研究所
「カバークロップ利用と不耕起栽培による炭素蓄積と土壌生態系応答」
  小松崎 将一 :茨城大学
「農耕地土壌における線虫の生態とその利用の可能性」
  岡田 浩明  :(独)農業環境技術研究所
「農法が土壌線虫の多様性に及ぼす影響」
  荒城 雅昭  :(独)農業環境技術研究所
「農業における植物内生菌の可能性」
  杉山 修一 :弘前大学
「微生物相解析結果を用いた土壌病害の診断」
  對馬 誠也 : (独)農業環境技術研究所

引用おわり



ちょっと専門用語が多いですが、一例だけご紹介しますね。

 茨城大学農学部の小松崎将一教授は、耕うん方法とカバークロップ作付との組み合わせによる耕地内循環システムの研究等を行っています。
 畑作の休閑期間中を利用して栽培されるカバークロップは、圃場での有機物生産を通じて、土壌にとって不可欠な土壌有機物(腐植)を供給し、さらに有機態窒素供給による肥料的効果,土壌表面被覆による風食防止、残留窒素の回収による窒素溶脱防止、アレロパシー作用による雑草防除、有害な線虫の抑制など、化学肥料や農薬への依存度を下げ、土壌を肥沃化させる多面的な効果がある。としています。
 カバークロップ利用で微生物数は増加し,不耕起栽培では土壌表層で増加した。大型土壌動物は不耕起栽培で増加した。土壌動物はカバークロップ窒素の利用を促進し、不耕起とカバークロップの組合わせ利用で耕地内の窒素循環促す土壌生態系を構築する可能性が示唆された。

このような内容を表やグラフ、写真等を使用しながらわかりやすく説明してくださいました。また、大学内での10年に及ぶ実験だけでなく、自然農を実践する農家の畑も調査し、多くの有意なデータを提供してくださいました。

また、弘前大学の杉山修一教授は、奇跡のりんごで有名な木村秋則さんの畑を10年以上調査されているし、
横浜国大の金子教授も自然農の川口由一さんの赤目塾の畑を調査されています。



私はすごく嬉しかったです。

今の農政は、大規模化や生産効率(=経済効率)に特化した方向に進んでいると思っていました。従ってアカデミック(学会)も当然のように、その方向の研究(農薬や化学肥料の研究、遺伝子組み換え、あるいは土を使わない農法等)ばかりに費用をかけているものだと思っていまして、要するに私が追求している考え方や自然共生のメカニズムを活用する農法なんて、変わり者の少数派が細々とやる方向へ追いやられているのだ。このような方向は、今まで独学で学んできたし、これからもそうであろう、と思っていました。

ですから、学会がこのような趣旨でセミナーを開催すること、そしてバックにはもちろん農水省がいますから、官学がようやく少しづつ動き出したのだ!と感激したわけです。
ちょっと大げさですか?

講演された内容の一部は、すでに私が今まで体験して確信を持っていることでしたが、私がそれを他人に伝えようとしても、農薬化学肥料消毒の慣行農家や、資材が違うだけで基本的考え方が慣行と変わらない一部の有機農業者にはまったく伝わらないのです。私もそうですが、誰でも自分のやり方は良いと思っているから。ですが、学会や農政から客観的データとして提供されれば、少なくとも頭の中では客観的に理解するわけですよね。(感情的に、あるいは別の要因でやり方を変えないことはあるでしょうが)。

「草はとらないと駄目だ。」
「肥料をやらなきゃ作物は育たない。」
「農薬なしでできるわけがない。」
「畑は草ひとつなく、きれいに使わなければならない。」
等の今までの慣習は、客観的事実の前では、何の裏づけもないものに変わるわけです。

今回のセミナーの内容に関して言えば、
「不耕起・草生栽培や無肥料栽培、自然農、自然農法、自然栽培が、実際の実験データによって認められた」ことになります。
さらに、それによって栽培された作物は、栄養成分や品質において優れていることもおっしゃっていました!(パリのグランシェフに食べてもらいたい)


今までも、例えば、
団粒構造の土壌が優れていること、
窒素は自然共生のメカニズムで循環していること、
微生物(菌)と植物の根との共生関係
等々について解明され、文献としても出版されていましたが、今後はこの分野の研究が加速度的に進むことを、そして研究成果が産官学そして農家へと早く普及されることを、心から願っています。



話変わって、私の畑。
大麦とカバークロップの雑草たち、菜の花とカバークロップの雑草たちも共生してるね!
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# by shizenchiyuryoku | 2015-03-21 21:35 | 基本的な考え方 | Comments(1)

ムッシュー山下朝史とフレンチ。味覚をめぐる旅。



フランスに行ってきました。
ノルマンディー地方の美しい自然や食の底力を感じ、パリの食、美術、エンターテイメントを満喫してきました。このブログでは、農と食に特化してご紹介したいと思います。

山下朝史さんを御存知ですか。
NHKや情熱大陸等様々な番組で紹介されているのでご存じでしょうか。
私は本を読んで偶然知ったのですが、なぜかとても興味がわき、すぐにメールしました。そうしたら、パリ郊外のご自宅でお会いしていただけるとのうれしいご返事をいただき、訪問してきました。

簡単に山下さんをご紹介すると、フランスのグランシェフ(三つ星レストラン等)が競って野菜を求める野菜農家です。
たとえば、三つ星レストランであるアストランスのパスカル・バルボ、ホテルジョルジュサンクのエリック・ブリファー、トゥールダルジャンのローレン・デラーブルなどトップシェフたちです。
彼らは、料理の皿の質があがるとして山下さんの野菜を認め、特にかぶは奇跡のかぶと呼ばれています。

私は、日本人にとっての本物の健康と味を持つ野菜を追求してきました。そのため、フレンチレストランは野菜に求めるものが違うのだろうという思い込みをしていました。
ですが、なにかがひっかかったのです!
フランスと日本では土は違うのか、野菜は違うのか、世界トップの星付きレストランシェフは何を求めているのか?そして、私の野菜は彼らから見ると価値あるものなのか?おおいに興味がわきました。


パリから30分ほど。電車で着いた町(村?)は、駅から離れるにつれて広い農地が広がっていきます。この時期は、小麦、大麦、そして油をとるための菜種畑が広がっていました。

山下さんからは、農業をはじめたきっかけや経緯、野菜つくりの方法、シェフや世界のVIPとのエピソードなど、ざっくばらんにたっぷりお話しを伺うことが出来ました。

そして歓談の後は、いよいよ畑を案内していただけることに。
この時期、およそ3反のビニールハウスでは、マルチや不織布を利用しての栽培でした。
土は、本に書かれていたように、ガチガチの粘土で、指でほとんどへこみません。雨の後はきっと煉瓦のようになるのでは?というくらい、ご本人もおっしゃるとおり条件は良くないそうです。

この時期は旬ではないそうですが、小さめの大根、にんじん、かぶ、葉物(プチヴェール)等が植わっています。
山下さんがおもむろに野菜を抜き、手渡してくれます。
写真のとおり、ほうれんそう、ニンジン、大根、そして評判の奇跡のかぶです。
緊張の瞬間。土を指でぬぐい、心を静め、ゆっくりとかじります。

強いパンチある味です。えぐみはなく、少しの苦みと甘みがあります。噛むうちに味が変わっていきます。そして食べ終わっても口の中に余韻が残ります。食感も、しっかりと身がつまっていて、噛みごたえがあります。

私の野菜とは共通点もあり、相違点もあります。
力強さや味の濃さ、えぐみのなさは共通ですが、わたしのは優しい味で、山下さんのはパンチのある強い味です。

何がパンチの違いだろうか。
わからないけど、勝手に推察すると、
1.そもそもフランスと日本の風土の違いがあると思う。牛乳もチーズもバターも、日本のは水っぽいが、フランスのは濃厚だ。別物だ。
2.条件の悪いという粘土質や、水の流れ込みにより、そして寒さによる適度なストレスが生命力に生かされているのではないだろうか。
3.化学肥料を使っていないこと。
4.種は日本のF1種である。
5.ムッシュー山下の自信と個性が、野菜に乗り移っているのだろうか?

山下さんは、はじめからグランシェフに渡すための農業を始めたわけではなかったが、きっかけを大切につかみとりながらやってこられた。そして、常にシェフが求めることをイメージし、レストランの客の反応をイメージして野菜作りをしているという。
普段は日本食で、奥さんの週末レストランも日本食なのだが、外食するときは星付きレストランで味覚を鍛えているという。なるほど。

大いに刺激を受け、その味覚の世界を知りたくなり、山下さんに星付きレストランの予約をお願いしました。急にもかかわらず、ランチを予約してくださいました。ありがとうございます。
行ったのは、現在はひとつ星で、山下さんが大いに認めているシェフ Sylvain SendraのItinenaires。
http://www.restaurant-itineraires.com/

予約の時間に訪れ、楽しみながらも真剣に食べてきました。
おいしいワインをいただきながら、Amuse bouche, starter, fish, meat & desertを満喫しました。
fishでは、サーモンに付け合わせの大根、ビーツ、にんじん。大根は山下さんのものだそう。
大根は薄く輪切りにして、さっぱりと甘酢漬けにしてある。甘みと苦みのビーツや異なる甘みのにんじんとの味のグラデーションが楽しい。そして、野菜はサーモンを主役でなく脇役にしている。

このシェフは天才ですね。こういう料理をこれまで食べたことがなかったから、うまく表現できないけど、なんというか、すべての味がシャープであり、それぞれに異なる味を順番に、調和させながら、楽しませてくれる。という感じでしょうか。感覚的においしいというだけでなく、論理的にもおいしいという感覚をはじめて知り、感動でした。

私の野菜は、こういった一流のシェフにどう受け取られるのだろうか。無茶苦茶興味が出てきた。
少なくとも山下さんに食べてもらい感想を聞きたいとお伝えしたら、なんと私と同じ日に日本へ一時帰国され、2日後に囲む会があり、そこへ来てはどうかとのありがたいお誘い!感謝です。ムッシュー。

瞬時に、今自信を持って食べていただける旬の野菜はなにかを思い浮かべ、数は少ないが多少はあると思い、伺うことを決意した。帰国してその日に畑に向かい、味見をしながら選んだのは、半結球白菜、自生雑種の葉物、ねぎ、そしてえび芋である。

さて、囲む会の会場は六本木のイリゼというフレンチダイニングの店。一時帰国の山下さんも野菜を持ち帰り、また千葉タケイファームと鎌倉の加藤農園野菜も集まり、そして飛び入りの私も野菜を持ち込みました。それらをKシェフが様々な一品に仕上げていきます。
楽しいですねー。集まった野菜の姿を見ているので(自分のは生の味もわかっている)、シェフの手で作られた姿を見て楽しみ、そして味をイメージしながらイメージどおりだったり良い意味で裏切られたりするのがとても楽しかった。

私の半結球白菜はクリーム煮に。いやあ、美味しかった。生の野菜が持つ独特なかすかな苦みも上手に生かされ、いろんな味が混在している。生命力も失われていない感じ。
ネギも素材の味が活かされたまま焼かれてきた。
えび芋はフリットに。普段の日本風のねっとり甘み味とは違う、さっぱりほくほく味に。新鮮でした。
山下さんは皆さんのお相手に忙しく食べていただけてなかったようで残念でしたが、同席の方に濃厚で美味しいとほめられたので大満足でした。

今回のフランス行きをきっかけに、ムッシュー山下と出会い、フレンチの深さと面白さに目覚め、今までとは違う新境地を開かれました。今までは日本の伝統的野菜の滋養に富んだ優しい健康的な食べ方しかイメージしていなかったけれど、伝統野菜は力があるので違う方法でも活かせるということに開眼しました。健康野菜の追求がますます面白くなりました。


ムッシュー山下さん、あなたの野菜がパリでオートクチュールの野菜と呼ばれているように、私もブティック農園として励んでいきます。出会いと数多くの教えに心から感謝します。merci beaucoup.


山下さんの畑
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山下さんの野菜をかじる
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そして奇跡のかぶ(出荷より早い時期)
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六本木に持ち込まれた山下さんの野菜
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シェフの手にかかると
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私の半結球白菜のクリーム煮
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えび芋のフリット
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# by shizenchiyuryoku | 2015-01-17 19:14 | Comments(0)

100年前の神奈川県の食事

冬至が過ぎ、寒さが一段と厳しい季節になりました。
霜で日当たりの悪い箇所の畑の土はカチンカチンです。
野菜たちも、寒さで葉がぐったりしています。色が紫色に変色しているものもあります。

さて、寒さの中で考えたこと。
現代のように便利な暖房機器がない時代の人々は、寒い冬、どうやって身体を温めていたのだろうか、特に食べ物はどうしていたのだろうか、その知恵はきっと現代にも通じるはずだ、ということでした。

そこで、今から100年前の大正から昭和初期の全国各地の食事を聞き書きした本(農文協からでている「日本の食生活全集・聞き書シリーズ)の中から「神奈川の食事」を読み、神奈川県各地の(農家の)冬の夕食を調べました。

 川崎近郊の農村では、体が温まるように鉄鍋ですいとんをつくったとあります。おみおつけやしょうゆ味の汁にねぎや里芋や油揚げを入れ、小麦粉を水でやわらかに練って指でつまみ、汁の中に落として食べると身体の芯から温まり、残りご飯の冷たい麦飯もおいしくたべられるし、すいとんは手間がいらないので良く食べたようです。
 津久井山村では、1年を通して夕食はうどんを打っていた。いろりに鍋をかけ、煮干しと鰹節を入れ、大根、にんじん、里芋、干葉(ひば)をもどして茹でたもの等を入れて煮る。この中に自分で打ったうどんを茹でずに入れて煮込み、味噌で味付けする。
 海に近い三浦半島では、主食の麦飯と一緒に、あいなめとにんじん、たまねぎ等の野菜を入れて醤油で味付けした汁を食べる。特に寒い夜は、夕食とは別に夜食として、自家製のそば粉でそばがきを作り、寝しなに食べると身体が温まって寝付きがよい、とされていました。
 
これらのレシピ自体は珍しくないけれど、当時はうどん打ちは毎日の仕事であったようですし、小麦、そば、野菜などはすべて自給です(農村ですからね)。旬の時期に、その地で昔から作られていた素材を使い、加工まで自分たちでやる。今の時代では、時間とコストの面からも、ほとんど現実的ではなくなってしまったけど、そういう一連の作業に暖かく冬を過ごすヒントがあるのかもしれません。
 ちなみに私は、里芋は自分で作っており、土付きのままで保存しています。食べるときに土を洗って料理に使うのですが、土で詰まらないようにと庭の水道で洗うと、手が凍るくらい辛いです。井戸水なら冬は温かいので大丈夫でしょうが、水道水だと本当に辛いです。今は、ゴム手袋をして温水でやっています。そうした一作業のおかげで、もともと超おいしい!自分の里芋が、一層おいしく感じるのは気のせいでしょうか?

 今年も楽しい年でした。畑は無肥料で8年が過ぎ、格段に状態がよくなり、作物の姿や味が変わりました。そして畑を通じて多くの方とお会いすることができ、畑の様子、作物を知っていただき、作物の力強さや味に驚いていただくことができました。
 来年の9年目も作業は変わらずこつこつと同じように、そして常に新しい要素を加えていきます。ブログに訪れてくださった皆さんには、どうぞ良い年をお迎えください。



# by shizenchiyuryoku | 2014-12-27 23:02 | Comments(0)

「二百十日の畑の様子」その後のその後

前回から一カ月以上過ぎてしまい、朝晩はずいぶん寒くなりました。

今回も引き続き畑の様子を紹介します。
時系列で移り変わりがわかるのが良いと考えたからです。
出来る限り前回の紹介順でお見せします。

まずは里芋。
こちらは収穫が間もなくです。茎が倒れてきています。
えび芋等は茎をずいきとして使えるので、今年はずいき作りに挑戦です。
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次は大豆。
先月は、枝豆としての一瞬のタイミングを逃した記事でした。
今月はこのとおりの姿に!
収穫して、自然乾燥させています。中からぽろりと大豆がこぼれてきているのがわかりますか?
今年は、蒔く時期と播く場所を考えたので、真夏の渇水時もしのぐことができ、結果的にとても良くできました。
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大豆の収穫跡には大麦(主食用のモチ麦)を蒔きました。2週間後の姿です。
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次はネギ。
どんどん太ってきて、甘みが増してきました(評判良いです)。
秋に播いた種も順調に育っています。こちらは食べられるのは来年の冬です。
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次は葉物。
ちょっと大きい絵で細部は見えないですが、手前から奥へと畝が続きます。
左から、のらぼう菜。カブ2種類。大和真菜。山東菜2種。大根。そして自生の白菜等アブラナ科が所々に育っています。
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元気でおいしいのらぼう菜の自生と、2種類の大根です。
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先日、遊びに(失礼、手伝いに)きてくれたR子さんが撮ってくれた写真ですが、彼女は葉脈が美しいと盛んに感心していましたので、アップします。
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畑になくてはならない有機物を、私は草で補うのですが、この萱(すすき)も大事な有機物です。自生していたので、大切に育てています。昔の人は、カヤを採取する場所を集落で共有しており、萱場と呼んでいたのです。化学肥料の容易さにならされてしまっている現代農業ですが、そんなものなくても萱があれば平気です。肉体労働は少しは増えるけど、化学肥料による弊害に比べれば苦になりません。
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さて、話は変わりますが、先程紹介したR子さんの友達の山根夫妻も大麦の種まきに手伝いに来てくれました。奥さんのゆみぶーは食に真摯に向き合う人で、とても料理が上手です。今回、畑の野菜を、鎌倉のカジュで開催される「あさのいち」に出品する2種類のスープに使っていただきました。
●カブと長ネギのポタージュ
焼いて甘みを出した長ネギとカブを炒めて、椎茸昆布出しで煮込み、ポタージュにしました。
スープストックなどは一切使用せず、庭の月桂樹を干したものと、塩で味付けをしただけです。
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●大根とはだか麦の和風ミネストローネ
大根、はだか麦、レンズ豆、ドライトマト、そして椎茸昆布出汁で作りました。
出汁で使った椎茸も具となります。ドライトマトも出汁になるので、味わい深い一品です。
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とってもおいしそう!野菜に真摯に向き合って、野菜の良さを引き出してくれたことに感謝です。
次回は2015年2月8日(日)8時~開催予定で、寒さ厳しい真冬にあったか~い「豚汁」にする予定だそうです。
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# by shizenchiyuryoku | 2014-11-16 22:38 | Comments(0)

「二百十日の畑の様子」その後

前回から約1箇月がたちました。
「二百十日の畑の様子」のその後を紹介します。

まずは、里芋から。
いい生育です。肥料を使っている近所の畑の倍の大きさです。作物をつくるのは肥料だけではないということが証明されたように思います。
こちらはいつもの場所
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こちらは肥えていないけど水分が多い場所
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次は、大豆。
9月1日は花が咲いていました。今は、こんなに生い茂り、莢もたっぷりついています。

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枝豆にしました。先週は本当に甘くておいしかったけど、本日は少し採り遅れで、粒は大きいけど、風味が落ちてました。莢の産毛が少し茶色く見えたのが時期が過ぎたサインでした。枝豆は収穫適期が3日ほどしかないのです。ちなみに本当においしい枝豆は、初夏のもの(早生)でなく、今の時期の晩生のものです。この後は大豆として11月に収穫します。
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次は胡麻。
前回は花が咲いていました。今は、はじけてこぼれそうになっており、収穫です。根元から切り、干してから中身の胡麻を取り出します。
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次はネギ。
4種類の味比べ実験は続いています。今日は土寄せしました。1か月前より太く立派になっています。
こちらは海藻(塩コンブみたいですが、夏に海岸でとったものです)を混ぜる実験。
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こちらは、もみ殻だけのもの、刈り草に米ぬかをふったものを実験。
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そして、新しく4品種の種をまき、苗を作っています。
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次は葉物とカブ。
2種類の半結球白菜、昨年種取りした葉物、そしてカブ2種類。この畑に合う品種を選んでいます。
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そして去年のこぼれ種の自生白菜と自生大根(元気すぎるー!)
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大根。
購入種(固定種)と種取りした種、そして新たに試している品種。
実は虫にやられたものと、全くやられていないものに分かれています。
理由として考えられるのはふたつ。
1.播く時期を2回に分けたが、早い時期ははかなりやられた。
2.播種の1か月前に耕した畝と自然農的な畝。耕した畝のものがやられた。
ここまで違うとは面白い!大いに参考になる。
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今日は多くの虫に会った。虫が多い畑は楽しい気持ちになれる。自分も一緒に生きているんだと感じられる。一方で、そこには食うか食われるかの厳しい世界も広がっているのだが、そのこともいろんな気づきを与えてくれる。
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# by shizenchiyuryoku | 2014-10-05 00:12 | Comments(2)

二百十日の畑の様子

久しぶりの更新です。
明日は旧暦では二百十日といって、立春から数えて210日目になります。二百二十日とあわせて、稲の開花時期と台風時期が重なるため農家の厄日とされていたらしいです。

鎌倉は毎年のように夏期は雨がなく、乾燥状態が続きます。今年も同様でしたが、先週ようやく少し雨が降りました。

雨が降る時期を狙って秋の種まきをすることはもちろん、大豆の開花期に雨が降るように大豆の撒き時期をずらす等、今までの経験で少しは合わせられるようになりました。^_^;

では本日の畑の様子を紹介します。

まずは、里芋です。今年は五種類作っています。どれも自家採種したものばかりで、もちろん無肥料です。
こちらは毎年作っている場所。毎年刈り草を土に戻しているので、土が良くなってきました。昨年は、草を伸ばし放任状態だったので徒長しましたが、今年は初期にまめに草取りをしたので、もう大丈夫です。分げつが昨年に比べ多いです。
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そしてこちらの里芋は新しい場所。土は肥えていないけど、いつもの場所より日陰で水分の多い場所。うーん、こちらのほうが健康的で立派。やはり里芋は水ですね。
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こちらは大豆。草に囲まれていますが、わかりますか。先週開花で、ちょうど雨が降ってタイミングは合いました。先週の花の写真も。
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こちらはエビス草。ケツメイシともいい、薬草としてお茶で飲めるし、土壌改良にも優れ物。野生化してしまっています。
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胡麻です。金ゴマ、白ゴマ、黒ゴマを昨年作り、黒ゴマが最も合っていたので、種を採り、今年もまきました。やはり自家採種のほうが生育が良いです。
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そしてネギ。現在三品種を作っていますが、今年はさらに三品種を新規で試します。このネギは毎年株分けで増やしていますが、今年は実験しています。四種類の土で味の比較をします。刈り草と土をまぜただけのもの、それに米ぬかを少しふったもの、刈り草に鎌倉の海に上がった海藻をまぜたもの、そしてもみがらのもの、です。比較が楽しみです。
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そして、秋冬に向けた準備です。
まずは先週まいた葉物です。半結球の白菜です。私の畑は作土が浅いので、白菜は結球しないということがわかりました。なので、はじめから結球ハクサイは作らず、半結球のおいしい葉物(固定種)を二種類播きました。
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そして、大根です。
こちらは先週に、購入種(固定種)を蒔いたもの。
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そしてこちらは、同じ品種で自家採種したもの。(ただし交雑の可能性あり)。発芽はばっちりそろって元気ですが、双葉の形が良くないものが目立ちます。
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こちらが自家採種した大根のさやです。このなかに種が入っています。自家採種は楽しいです。人に任せていないので、本当の安心感が(作物の安全性や生育の予想がつくこと等)自分の手中にできます。
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アブラナ科の葉物は、カブを含め、彼岸までに四種類以上追加播きの予定です。
その後は主食用麦の種まきです。
# by shizenchiyuryoku | 2014-09-01 00:31 | Comments(0)

種を採る

前回の記事から、久しぶりの更新です。

書きたいテーマがあり、それは私にとってとても重要なものです。そのため、いろいろ調べ始めると新しい疑問がわき、いつまでたっても書き始められない状態です。きっとライフワークになるでしょう^_^;

そんなことにお構いなく、あっという間に梅雨入りし、真夏日も観測される時期になってしまいましたので、ライフワークはおあずけにして、今の様子を写真で紹介します。梅雨の晴れ間に急いでやったことです。

1.まずは、種取りの写真から。
アブラナ科は交雑するので、特注で防虫ネットを作り、手で受粉させていた、お気に入りの葉物です。

防虫ネット内で種取時期を迎えた
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雨に当たらぬよう干す
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乾燥したさや
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さやの中の種
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採れました。数年分あるので、冷蔵庫と冷凍庫で保管することにする
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大根のさやはこんな形
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2.収穫
大麦を収穫しました。
今年は麦飯用に裸麦を2種類つくりました。
のぎが短いのは「弥富もち」、長いのは「紫早生裸もち」です。

収穫が近づいてきた
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収穫(左は紫早生、右は弥富もち)
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天日で干す
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乾燥中
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グリーンピースの種取り前
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にんにくを収穫
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ねぎが分げつ始める(わかりますか?)
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アブラナ科の採種には、はじめて取り組みました。交雑しないで採種ができたかどうか、来年は今年より生育が良くなるのか、楽しみでいっぱいです。
畑との相性が良く、そのため病虫害にも一切やられず、味も自分好みだった葉物を、このように自分で種を採り来年につなぐことはこの上ない幸せです。
# by shizenchiyuryoku | 2014-06-15 21:14 | Comments(0)

春の楽しみ

「春の楽しみ」。

私にとってのそれは、生き物たちの活動が活発になる様子を見て、力をもらうことです。
今回はその様子を少しだけ写真でシェアしたいと思います。
写真でうまく伝えられたら良いのですが、撮れていないものも多いのでご容赦を。

まずは、なんといっても菜の花。黄色はアブラナ科の白菜やのらぼう菜など、白色は大根の花です。
たくさんのミツバチや蝶たちが乱舞しています。
(ミツバチが蜜を吸う様を撮りたいけど、、無理っすね)
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菜の花の下、地面はこのように草に覆われています。
カラスノエンドウと、紫の花はヒメオドリコソウ。
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カラスノエンドウはテントウ虫の住処になります。
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湿ったエリアで毎年自生するミツバとフキ。早春の蕗のとうもごちそうです。
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自生と言えばツクシ。2週間前が旬でした。これも春の楽しみの味です。
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今日は里芋を植えました。(穴を掘ると太いミミズが寝ぼけて出てきました。ミミズの写真なし)
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人間界で何があってもお構いなく、春は変わらず訪れ、植物は急激に生育し、虫や小動物は忙しく動き回る。
毎年同じことの繰り返しであるけれど、今年も変わらぬ自然の中に生かされていることを強く感じさせられる瞬間である。感謝と喜びと暖かな幸福感に包まれる、春の喜びの瞬間である。

追伸
ウグイスが鳴き始めた。この時期は歌がヘタで、音程も狂ってるし、発音も悪い。
ホーホケキョが、ホードケチヨに聞こえた。
人に向かってドケチとは何だ。肥料も使わずケチだと言われているようで、気になってしまった。
仕方ないか、まだ新人のオスだからね。縄張りを主張しているらしいけど、確かに個性的な歌声です(笑)
# by shizenchiyuryoku | 2014-04-13 23:44 | Comments(1)

安心安全な野菜は種で選ぶべし

前回の記事で、農法とタネのどちらも大切である、とお伝えしました。
今回は種のことを書きます。

結論をいえば、無農薬野菜であれば安心と思って買っても、その野菜がこれから紹介する種でできていれば安心ではありません、という話です。

ご紹介するのは、野口種苗の野口勲さんの種の話です。
このブログに訪れる方はご存じの方が多いと思いますが、先日、日本有機農業研究会主催の講演会でお話を伺う機会があったので、野口さんのお話しと私の考えを織り交ぜて紹介します。


現在、一般の流通で購入できる野菜はほとんどがF1種でできています。
1924年にF1ナスが開発され、1940年代以降、特に高度経済成長とともに急速に普及しました。

そもそもF1種は、生産者と流通の経済効率(平たく言えば金儲け)のために作られました。
決して消費者の安心や作物の食味を良くするための目的ではないのです。

農家にとっては、発芽も生育スピードも揃うために作業管理がしやすい。
生育スピードが早いため、畑を高回転で利用できる。
形状がまっすぐで大きさも揃うので、流通の段ボール箱に合わせられる。(まるで工業部品)
流通過程の保存性が良いようにしてある。(=皮を固くする)
外食産業にとっては、個性がない均一な味のため、調味料で好きに味付けがしやすい。
加工業者にとっては形が揃っているので製造工場で加工しやすい。
種苗会社は毎年種を買ってもらえるし、交配の特許で高く売れるから嬉しい。

なので生産者、流通業者、加工業者、外食産業、種苗会社にとっては金儲けのための効率が良いです。
だけど、消費者にとってはなんにも良くはない。
なんといっても味も香りもない。種類によっては生産側の理由で家畜用の作物とかけあわせるものもあるくらいです。食感も固くて筋張っている。だから皮をむいて食べなければならない。

ちなみにF1に対して固定種とは、種苗会社や篤農家がプロの技術で味や形などの特徴を固定化したものであり、種取りしてもその特徴をつないでいけます。
また、在来種とは、農家が代々種を取ってきているが、粗野なやり方のため多品種と交雑し雑種化したものですが、やはり種取りして特徴を繋いでいくことができます。


さて、F1種の作られ方の説明をします。
F1種は先にあったようにそもそも経済効率のためのものです。元は素朴なものでした。
しかし、その交配手法も経済効率を追い求めた結果、現在主流になっているやり方はとても恐ろしいものになっています。ここが今回のポイントです。

時系列で順に説明します。

「人為的除雄」
・1924年に埼玉県園芸試験場で開発される。
・手作業でおしべを抜いて、めしべに別の花粉をつける方法である。
・手間と人件費をかけた方法である。

「自家不和合性の利用したつぼみ受粉」
・1950年くらいから行われる。
・自家不和合性をもつアブラナ科でも、成熟前なら自家受粉するという特性生かし、クローン化することができる
・手先の器用な日本人らしい手間のかかる方法。

「二酸化炭素のつぼみ受粉」
・ハウス内に、通常大気中の100倍以上の濃度の二酸化炭素を入れる
・そうすると種の生理が狂って自家受粉し、クローン化ができる
・上記のつぼみ受粉を手間をかけずにやる方法

「放射線育種」
・種に放射線を当てて、遺伝子を傷つけて突然変異を起こす方法
・これは怖いけど、ジャガイモに放射線で芽だししないようにしてあるのは有名。
(買ったジャガイモがいつまでも芽が出ないのは異常ですよね)

「雄性不稔」
・1925年にアメリカでおしべのない異常な玉ねぎが見つかった。FI商品として発売されたのは1940年代。
・雄性不稔はミトコンドリア遺伝子の異常である。
・要するに人間で言えば無精子症の男のようなものである。
・その異常性は母系に遺伝される。代々の子供は雄性不稔の異常個体となる
・この方法によって、人為的除雄のように手間をかけなくても簡単に交配の片方ができたことになる。交配の効率は良くなった。
・雄性不稔の作物は野生の動物は食べないようだ。タキイの向陽2号(多く生産されているニンジン)は野ネズミも食べないらしい。
・今では海外でのF1交配方法の主流である。日本で売っているタネは海外で作られているもの多いから当然この方法で作られている。日本のタキイもサカタも自社海外農場で交配している。
・雄性不稔でつくられた作物は元はタマネギやニンジンであったが、今ではとうもろこし、ねぎ、大根、白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ししとう、ピーマン、なす、おくら、春菊、レタス、いんげん、てんさい(砂糖)、米(ハイブリッドライス)等にも拡がる。


「遺伝子組み換え」 は論外なので今回は軽く紹介まで。
・雄性不稔よりもっと開発スピードを速め、いくらでも掛け合わせが出来る、生命を冒涜するもの。
・モンサントやアメリカ政府は安全と言っても、カール大学の実験でマウスでがん多発している事実がある。
・以下の信じられないことが行われていると別の講演会で聞いた。信じられない。
  ・多収のために、芽キャベツにネズミ(多産)の遺伝子を入れる。
  ・殺虫のために作物にサソリの毒を入れる。



さて話を戻します。
雄性不稔のことを考えると、私はふたつの大きな疑問が浮かびます。

ひとつ目は、傷ついた異常な遺伝子をもった作物を食べ続けても動物には影響がないのか、です。

野口さんは、アメリカでミツバチが消える奇怪な事件の理由を、ミツバチの雄に異常が起きたためではないか、との仮説をもっています。

一方、人間の男性の精子が減っている、という報告が各国からされています。
コペンハーゲンの大学のニールス・スカケベック教授が、過去の50年にわたって精子の数が約半分に減ってしまったことを示すデータを提示した。1940年代の精子の数は1ミリリットルあたり1億個以上の精子細胞だったが、それが1ミリリットルあたり平均約6千万個に減少したことを発見しました。
また、2013年のフランスの最新報告では、15万人について1989年から17年間のデータを解析したところ、精子数が毎年1.9%減少していたと言います。

雄性不稔のF1種が普及しだした1940年代と合致する気がしますが、どうでしょうか。


二つ目は、一般の消費者は優先不稔でタネが作られていることを知らないでしょうけど、同じように生産者、流通業者、加工業者、外食産業も知らないということです。
有機農家でもF1のタネを使う人は多くいます。
このように消費者も生産者も何も知らされずにいることって、無茶苦茶怖くないですか?

知っているのは世界の大資本種苗会社だけです。
彼らは儲けるためには何でもします。タネを(食料を)支配すれば膨大な利益と、そして絶対的権力を手に入れられます。



「まず種から始めよ」の石井吉彦さんの本に書いてあったことですが、自然農法の同じ畑でF1種と種取を続けている種の2種類の小松菜を作った。化学物質過敏症(一般人と比較して、とても敏感なセンサーを持ちます)のお客さんは、F1種の小松菜は食べられなかったが、在来種の小松菜は食べられたと。
同じ畑でこれだけの違いがあるのです。タネの違いが原因であることは明確ですね。

危険な手法で作ったタネの野菜は、適量の農薬散布より安心できないと私は思いますが、皆さんはどう感じますか。

これからは、野菜を買う時に、どういう種で作ったものかを知って選ぶべきです。
一般市場ではそんな表示もないし、そもそも固定種の安心な野菜はほとんど流通していません。
ですから、自分の安心ルートを作ることが大切なのです。



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アブラナ科の種取りにチャレンジするため、防虫ネットの蚊帳タイプを特注でつくりました。






# by shizenchiyuryoku | 2014-03-19 20:57 | 基本的な考え方 | Comments(2)

無肥料栽培は美味しい!

旧暦の正月を迎え、ようやく春の日差しを感じるようになりましたね。

畑の冬野菜は、旬が過ぎたものもあるけれど、皆元気です。
特に葉物や大根は寒さで甘みが増し、びっくりする美味しさです。
つくっている本人が言っても信じないでしょうが、本当にそう思うので今回は恥ずかしがらずに書きます。美味しくなければ、どんな理屈も説得力が無いと思いますから。


昨年暮れあたりから何人かの方が畑にいらっしゃいました。
畑に来ていただいた方には、説明だけでなくその場で食べていただくようにしています。「つまみ食いツアー」と言って、生えている野菜の葉などをその場でちぎって食べていただきます。
どんな反応をされるのか、こちらとしてはどきどき半分、期待半分で眺めている訳です。

最近は「おいしい」「甘い」と言われるのは当たり前で、
「今までの野菜はなんだったのか」「次元が違う」「やわらかい」「歯ごたえがしっかりしている」などの声もいただけるようになりました。嬉しい瞬間です。


今の畑は8年目を迎えました。自分で感じることと周りの声を参考にすると、7年目の昨年から特に味が良くなった気がします。噛みごたえなどの食感がしっかりしていて、噛むと甘みや作物本来の滋味が感じられ、おなかや細胞が喜んでいる感覚があります。


美味しい理由の一つは、栽培法です。つまり無肥料で自然界の生態系循環の中で養分が自然供給されるよう育てていることです。有機肥料を使ったものより、凝縮された作物本来の食べごたえと滋味があると、私は思います。

計測していないので断言しづらいですが、栄養価も全然違うと思います。
わたしの身体センサー(?)はそう判断しております。

また、作物の日持ちが全然違います。生命力があるので傷みにくいです。
無肥料野菜は肥料で早く大きくすることをしないので、成長がゆっくりで自然に育ちます。したがって細胞がしっかりしているのです。肥料で早く成長させたメタボ細胞は病害虫にも弱い生命力ということです。

無肥料以外で気をつけているのは、適地適作です。その作物の生まれ故郷を知り、もっとも生き生きと成長できるように考えます。こちらが環境を無理に作ってあげるのではなく、畑の風土・性格に合った作物を選び、適期に育てることです。


美味しい理由の二つ目は、種です。品種です。品種に勝る技術なし、とは農業の達人の言葉です。

流通や加工、販売業者の都合を優先して品種改良(改悪)されてきた品種が美味しいはずがありません。
たとえば、ネギ。スーパーなど一般の小売店のネギは、流通の段階で葉が折れないように(つまり硬い)された品種です。だから甘くて味は良いが折れやすい柔らかいネギは流通にのらないので一般の店で買うことはできないです。また、味は最高に旨いけど、形や大きさが不揃いの作物も、流通にのりません。

私は固定種の種を使い、できるものは種取りしていますから、だんだん畑に馴染んできたと思います。種を自家採種するためには長い間畑に置いておかねばなりませんし、発芽や作物の姿形の揃いがF1種に比べて悪くなるので、つまりは効率・回転が悪くなりますから、経済効率を追求する市場システムが受け入れず、結果として多くの生産者はやらなくなってしまったのです。


この辺で止めにしておきます。


言えることは、美味しさの理由は時間をかけた土づくりと品種づくり、それに尽きるということです。私は、伝統的な農法を学び試行錯誤しているだけで、それらを伝えてきたのは昔の先人たちです。グローバル経済や科学技術を全否定するつもりはありませんが、今の「次元の違う美味しさ」は日本の伝統的な知恵と手法によってもたらされている。と確信しています。

消費者は本当に健康で美味しいものが食べたいのなら、効率が悪くても頑張って生産している人を応援して支えなければなりません。そうしないと、近いうちに伝統的農法は崩壊し、値段も味も安全性(政府基準)も80点主義、そして土と種の健康度30点、伝統的文化価値0点の企業的農産物に席巻されるでしょう。伝統的農法を生かすも殺すも、消費者の考え方次第です。



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小春日でまったりする冬野菜たち


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果たしてつまみ食いの反応は?(先輩の息子さんは五感が研ぎ澄まされていた!?)
# by shizenchiyuryoku | 2014-02-02 11:22 | 基本的な考え方 | Comments(4)

Life in all its fullness is this Mother Nature obeyed.

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

最近の記事を読んでいただければおわかりのように、無肥料自然農法栽培を継続してきたことでわかってきたこと、つまり日本の風土で無理なくできる作物が日本人が本来主食とすべきものである、という考えをこのところ強く持っています。すなわち化学肥料や農薬が現われる前の伝統農法に強い関心を持っています。

現代の私たちが口にする食品や農作物は、有史以来の伝統的食生活とは大きくかけはなれてしまったものです。食が近代化すればするほど難病奇病含め様々な現象が起きています。高度医療が日本の成長戦略といったって、そもそも病気が起きる原因が解決されない限り何も意味がないと思います。高度医療で儲かる人には喜ばしいことでしょうけど。

本当の健康や幸せのために、土のこと種のことを含めて今年も追求していきますので、よろしくお願いします。



早速ですが、新年にあたり、本を2冊紹介します。
まずは「食生活と身体の退化ー先住民の伝統食と近代食 その身体への驚くべき影響ー」(W.A.PRICE著)です。

歯科医師のプライス博士は1930年代から世界14カ国で伝統的な自給食の生活をしている人々と、同じ民族で白人の近代食生活へ移行した人々との口、顎、顔の歪み、身体変化などについて生態学的調査を行いました。

その結果、どの地域でも近代化の食生活への変化が口内、顎、体の退化そして精神的変化をきたしていたという事実をみつけました。一方、その土地の自然の恵みだけで自給している人々の身体的・精神的な素晴らしさも見つけました。

虫歯は栄養の欠如によるものであり、虫歯になる状態は病気を生む状態であるということです。プライス博士の研究で明らかになったのは、「占領的近代商業食品」を取り入れると、どの地域でも虫歯が蔓延し、精製され生命力を失った食品を食べる親から生まれた子供たちの顔はどんどん歪んでいく、顔は細くなり歯列弓が狭まり乱杭歯となり病気への抵抗力がなくなるということです。そしてこうした人々も伝統食に戻ると虫歯の進行が止まり、妊娠し生まれてくる子供はまた完璧な歯列弓をもち虫歯にならないことも判明したそうです。

伝統食と近代商業食品を比較すると、前者は普通の大人の最低必要量の数倍の栄養が含まれており、後者(商業用の精白小麦粉製品、砂糖、精白米、ジャム、缶詰、植物性油など)はどこも最低量に達していなかったようです。

本の最後はこう結ばれています。
Life in all its fullness is this Mother Nature obeyed.
生命があらゆる面で十全であるためには、母なる自然に従って生きなければならない。

(そのとおり!拍手!)




さて、プライス博士の14カ国に残念ながら日本は含まれていませんので、別の本を紹介します。「伝統食の復権」(島田彰夫著)からです。

明治時代に鎖国後の日本を見聞した外国人は多くの記録を残しています。
1876年(明治9)に来日し東京医学校(現在の東大医学部)で医学教育にあたったベルツは、東京から日光まで行ったときのエピソードを記録しています。

一度目は馬で行き、途中で馬を6回取り替えて14時間かかったと。そして2度目は人力車でいったところ、その車夫は一人で14時間半で行ってしまったそうです。馬よりもすごいので彼は実験を始めました。人力車夫を二人雇って、食事を調べながら毎日体重80キロの人を乗せて40キロの道を走らせたということです。

ベルツは日本に栄養学を紹介した人であり、彼ら車夫の食事が栄養学の知識からあまりにかけ離れていたので、自分の栄養知識にしたがって肉などを買い与えました。その結果、車夫は3日で疲労が激しくて走れなくなり、元の食事に戻してほしいと申し出たそうです。そこで元の食事に戻したら、また元気になって走れるようになったという結果でした。ベルツは日本の食事の持つ力に感心しそのことも書いているそうです。

ところが当時の日本政府は、日本人に風土的にも身体的にもあうかどうかも検証せずに、盲目的にドイツ栄養学を取り入れたのです。それが現代日本の栄養学の源流です!!!

ベルツが紹介した栄養学はカール・フォン・フォイトの考えに基づいたものでした。ドイツ人の栄養学に比較し、当時の日本人の食事は、タンパク質と脂肪が少ないものでした。この時につくられた「日本人の保健食料」なる栄養所要量ガイドに従って、現在の高タンパク、高脂肪食があり、そして結果としての様々なメタボ、病気の増加となっています。
(当時は戦争に勝つために大きい体を作ることが国策だったかもしれませんけどね。)



プライス博士が調べた14カ国は、それぞれがその土地風土に合った伝統的食生活をもっていますから食物は異なります。ベルツがみた車夫の日本食も異なっていました。その土地風土にあった食材で、長い時間をかけて祖先が守ってきた食生活とその生産方法は継続しないといけない。
和食が世界遺産に登録されたけど、表面的な食にまどわされず、根本的な意味と知恵を継承していきたいところです。

そして、伝統的な食材と伝統的な農法がそれを本物にすることは疑う余地がないと信じています。

本年もよろしくお願いします。







# by shizenchiyuryoku | 2014-01-12 18:12 | 基本的な考え方 | Comments(0)

2013秋の無肥料畑

秋の無肥料畑の様子を一部紹介します。

収穫を控えているもの、順調に育ってきているもの、これから種を播くもの、それらが重なり忙しい時期ですが、夏の勢い激しい草がようやく大人しくなり、畑は落ち着いた雰囲気を漂わせます。これからの草は低く地面を覆うような種類なので、緑のカーペットのようで美しいです。野菜の邪魔をせず、共存している様をみるのは、ほほえましく安堵の気持ちになります。

まずは収穫が近いものから。
トップバッターは陸稲です。5種類の陸稲の中の「ゆめのはたもち」です。今年は水分は多いけど日陰で作ったので徒長してしまい、秋には倒れるものが多かったです。来年は少し場所をずらすべきか、と思案中。

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次は里芋。
夏草を放置しておいたので芋の茎も徒長してしまったが、草を刈ったら茎も落ち着いた。助かった。。茎葉がまだ青いから収穫は11月中旬以降かな。

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大豆の写真を忘れてました。収穫は近いです。


種取りを待つ万願寺とうがらし。きれいだな、と思います。

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自然にこぼれるニラの種

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順調に生育するネギ

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左から葉物(4種類播いたが、種がこぼれた自生葉物が混じって多様になっている)とネギ(先のカットとは別種類)。自生葉物はとにかく元気がいい。

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こぼれ種の自生大根。種をまいた大根も多くあるが、やはり自生大根は力強い。絶対に虫に食われない、ように見える。もちろん種まきしたものも無肥料だとほとんど被害はない。

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まだこれから大きくなる中葉春菊。スーパーで売っている春菊と異なり、えぐみなく、ハーブのようだ。えぐみは硝酸態窒素であり、肥料過多の産物である。

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収穫した野菜で鍋にしました。無肥料野菜鍋は、えぐみがなく、おだやかで優しい味になります。

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# by shizenchiyuryoku | 2013-11-02 23:39 | Comments(6)

キャベツの原種

前回の「日本人が食べるべきもの(重要)」の記事で、地中海原産のキャベツを例にあげました。

今回は、キャベツの原産地・原種を訪ねましょう。

素晴らしい案内をしてくれるのは、池部誠さん著作の本、「野菜探検隊 世界を歩く」、「野菜探検隊アジア大陸縦横無尽」、「遥かなる野菜の起源を訪ねて」です。

池部さんは1980年代に、日本の野菜はほとんどが海外のものであるのに周りの日本人はそれを意識していない、研究もされていないことから自分で原産地と原種を見てやろうと、世界を訪ねたのです。面白い!しかも原種の写真があるから、どのような土地に育つのか、すぐにイメージできる。お勧めの本です。

以下は著書から略して引用しています。早速、原産地を訪ねましょう。

・キャベツが日本に渡来したのは江戸時代末期だが、本格的に日本人の食卓に登場したのは第二次大戦後である。コロッケやとんかつの付け合わせとして刻みキャベツが登場した時はとても新鮮だったし、ロールキャベツになると何とうまいものが出てきたのかと驚嘆したものだ。

・キャベツの故郷は地中海沿岸である。栽培キャベツの祖先のひとつである野生キャベツがエーゲ海沿岸の岩場に育つ野生の「ブラシカ・クレティカ」として見つかった。クレティカはキャベツの祖先のひとつであり、カリフラワーやブロッコリの祖先である。クレティカ以外では、ルペストリス、インカナ、インシュラリスが原種と考えられる。

・野生キャベツに結球したキャベツはない。結球は人間が栽培化してからの現象だと考えられるが、いつ、どこで成立したかはよく分かっていない。

・紀元前3世紀のローマ人のプルニウスの書いた植物誌によると、ギリシア人は3種類のキャベツを食べていた。ひとつは巻葉キャベツで彼らはその葉がセロリに似ているのでセリナスと呼び、胃の薬や便通剤として使っていた。ふたつめはヘリアといって広い葉が茎から外に拡がっている。第3のキャベツはクランベと呼ばれ、その葉は薄くひどく密生しているが、もと苦みがあっていっそう効能があるそうだ。
(注)どのくらい巻葉だったのかは不明である。

・トルコの地中海沿岸にプリエネというギリシア時代の遺跡があり、その神殿の後ろに高さ200メートルの大岸壁があり、そこにもクレティカがあった。多年草で茎は木のようであり、葉は二、三度噛むと大根の葉のような苦みがした。


では、池部さんの貴重な原種の写真を一部だけ紹介します。
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地中海のクレティカ。写真中央のやや下。


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ルペストリス。イタリアにて。(ケールに似ているな)


いかがですか。海に面し、潮風の吹く石灰質の岸壁です。とても日本の黒々として、ふわふわに耕された畑とは環境が異なりますね。雨も少なく、東京の年間降水量1500ミリに対して300から700ミリです。土壌もアルカリ性に近いと思われ、日本の酸性気味の土壌とは別物でしょうね。以前訪れたイタリア・フィレンツエのコスタンツアさんの石の畑の意味がわかる気がします。
「Toscana & Provence」
http://eatyasou.exblog.jp/14734553

いいたいのは、日本風土とは大きく異なる故郷のものであり、身土不二ではないですよね、ということです。

もっとも、日本のキャベツは日本の風土で育った全く別の作物であるから、良いではないか、との考え方もありますね。

確かにそう考えたこともあるのですが、やっぱり違うと思いますよ。

なぜか。

ひとつは、無肥料の日本の風土では、うまく育たないから。
(肥えた土を必要とします。肥えた土、というのも喜べることばかりではありません。理由はそのうちに。。。)

二つ目に、かなり虫に食われるのは、どこか不自然であるから、また窒素過多の肥満体であるからだろう、と考えます。農薬かけないとそれなりに虫に食われます。


さて、当時、池部さんと同じ考えを持ち、すでに実践していた人がいます。

緑健農法、原産地農法、永田農法で知られる永田照喜冶さんです。永田さんは原生地に近い環境を、岩交じりの痩せた畝を作ります。そして日本の一般的な多肥料栽培を否定します。それでおいしい、甘い野菜を作ります。

永田さんの理屈はとても納得できます。私も、岩交じりの畝を作りたくなりました。


しかし。。。待てよ。

うまい野菜は間違いなく出来るだろうが、それは日本人が永続的に健康でいられる作物なのだろうか。温暖湿潤の風土でできた日本人の体を作るのにふさわしいのか。

キャベツ等は美味しいけど、深く考えないでそういうものばかり食べていて良いのか。

そんなことを考えておる最近です。  (でもキャベツ好きだよ。時々は食べたいね)









# by shizenchiyuryoku | 2013-10-14 21:24 | 基本的な考え方 | Comments(0)

日本人が食べるべきもの(重要★)

有機農業、自然農法、無肥料栽培に関心を持ち、色々と見聞きし本を読み、そして実践をしてみる。それを10年くらいやりながら、栽培のこと、生命のこと、作物と人間の健康のこと、人類の歴史等々、ごちゃごちゃと考える。なんにもわかっちゃいないが、考えることを書いてみたい。と、思ったが、まだまとまらないので(わかっていないだけ^_^;)、今わかることだけ書いてみます。


畑の地下が造成・鎮圧されていたため良い土中構造ではないが、有機物により地表30センチは腐植が増えて良くなってきた。有機肥料も含めて一切の肥料をやらず、刈り草しかやらないことを頑固に7年間続けてきた。

その条件の中で、良くできる作物、まずまずのもの、うまくいかないものがはっきりしてきた。もちろん、土も品種も私の技術も毎年少しづつ変化するし、作ったことがない作物・品種のほうが多いから、現時点での限られた話である。購入苗でなく、種から育てる、という条件で以下に代表的なものを書いてみた。購入苗であれば出来るというものは( )である。


●無肥料でできる作物といえば、
穀類:大麦、粟(あわ)、陸稲
豆類:大豆、いんげん、えんどう他
芋類:里芋、(さつま芋は購入苗しか経験なし)
野菜:大根、ねぎ、にんにく

●やっと少しできるようになってきた作物
果菜:きゅうり、ナス、トマト、ピーマン、日本の葉物

●今でもうまくいかない作物
葉菜:キャベツ、(ブロッコリ)、(白菜)

●あまり作っていないが、過去失敗したもの。
洋物:玉ねぎ、にんじん



さて、これらから何か見えてくるものはあるか。


私にはあります。


私の持論は、
「日本人が食べるべきものは、無肥料でも作りやすい作物である。」



マクロビオテックや自然食を勉強された方には常識でしょうが、日本人が健康に生きるためには「穀類、豆類、芋類、海藻類、発酵食品など」が大切です。穀類も玄米に雑穀を混ぜるとより完全食に近づきます。
人間の歯の構造からも穀菜食が中心であることがわかります。


その上で、
「日本人は洋物作物でなく、伝統的作物を食べるべし。」


なぜか。
上記の分類でわかるように、洋物作物は無肥料で作りづらいからです。
(ほとんどの作物が、時代は違えども海外から来たものですが、明治時代以降の伝来作物をここではあえて洋物作物と定義します。)
ヨーロッパのアルカリ土壌と日本の弱酸性の土壌は違う。キャベツのような地中海原産の洋物野菜をつくるには無肥料で作りづらいから、一般的には様々な土壌改良資材や肥料を投入して土壌を変えたり、病害虫予防に悩む、最悪は農薬を使うという不自然なことをしなければなりません。


「身土不二」という言葉はご存知でしょう。自分の生まれ育ったところでできたものを食べなさい。
この言葉は、
「近くで栽培されたものという場所を指すのではなく、生まれた場所の風土に合ったものを食べなさい。」
ということだと理解します。
そうであれば、不自然に土壌を変えて栽培されたものは、近くで作られても「身土不二」ではないでしょう。

野菜を食べましょう、というのも正しいのでしょうが、どんな野菜を選ぶべきか、について慎重に考える必要があるのではないでしょうか。
無肥料でできる作物は、病虫害にほとんどやられずに、健康に育ちます。風土に合った作物は健康である、ということです。


私は、なんでも食べますし、甘いもの、加工品、様々な添加物入りの食品なども結構食べているので、偉そうには言えません。
ただ、上記のことを、無肥料栽培の苦戦の中で感じたおかげで、

「無肥料でもできる作物をできるだけ食べるべし。」

という考えに達したので、お伝えしました。これを基本食としておけば、他のものは多少いろいろ食べても、食を楽しんで良いのではないでしょうか。

以上は、自分の栽培を観察して考えてきた現時点での見解です。土壌や品種や技術の変化で、見解も変わるかもしれませんが、日本の食の歴史を見ても、そんなに外れてはいないだろう、というのが今の考えです。





8月末の無肥料菜園の様子を写真でお伝えします。

まずは陸稲です。8月中旬に出穂し、頭が垂れてきた品種と、今出穂した品種とまちまちです。
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里芋です。日照りが続くので、土壌水分保持のために草を伸ばしていましたが、芋の茎が徒長してしまったかもしれない。やりすぎたかな。
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大豆です。開花のころに日照りで心配したけど、さやがつき始めた。
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ねぎは丈夫です。
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ナスは大きな株が現われたので種取り用にします。
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種取り用きゅうりです。
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ごま。
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大根。8月25日に播いたもの。
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白菜。8月25日に播いたもの。うまくできるかな。
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# by shizenchiyuryoku | 2013-09-01 22:07 | 基本的な考え方 | Comments(2)

麦飯を喰らう


今年の6月に収穫した大麦を炊飯して食べました。

収穫してから炊飯して炊くまでに大変な手間がかかりますが、自分が食べるためなら苦労もいとわない。
初めは外皮をつけたまま(つまり麦茶を炒る前の状態)炊飯しました。とても香ばしいけど、ちょっと食べられません。そこで、家庭用精米機で大雑把に外皮をとり、炊飯しました。香りは無くなりましたが、食べやすくなりました。玄米に比べると、当然パサパサしてるけど悪くない。夏には玄米はちょっと重く感じるけど、麦ならさっぱり食べらる。そんな印象です。麦と玄米を合わせて食べれば普段食でいけます。麦100%だとパサパサに少し慣れが必要でしょうが、味噌をつけて食べたらとても旨い。また、パサパサ飯に合うかも知れないと考え、カレーをかけ、麦カレーにしました。印象は、、、。(秘密)

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日本人は米をずっと食べてきたと思ってる人がほとんどでしょうが、そんなことはなく、今から50年前でも場所によっては麦を食べていたようです。米が作りづらい山間部などでは当然のごとく、主食は麦や雑穀でした。(以前の記事「500年の自給自足」参照)つまり、米がなくても麦があれば生きていけるのです。


次に栄養面です。日常食が麦から白米にかわった江戸時代の江戸、古くは平安貴族、新しくは日清日露戦争などの軍隊で脚気がはやったのはご存知かと思います。当時は原因が分からぬままでしたが、今では「ビタミンB1」不足であることが分かっている。玄米から精米したら5分の1になる。麦も玄米より少ないが優れている。
また「食物繊維」は圧倒的に優れる。通じが良いことは間違いない。現代人は変な薬飲まないで、玄米と麦を混ぜて食べてね。
そして「カルシウム」は白米の3倍、玄米の2倍。イライラを抑え、我慢強くなる。
そして「アルギニン」というアミン酸は、子作りの性的能力を高める。
食品成分分析ではこの通りです。

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こんなに優れた麦飯を欠かさなかった権力者と言えば。。。

まずは徳川家康。家康の粗食健康法は、
「千畳敷き万畳敷きの家を持っていたとしても、寝るところは1畳にすぎない。また、目の前にぜいたくな料理を山ほど並べてみても、食べるところは口に合う2・3種に過ぎない。天下の主といえども、つづまるところは唯一の飯より他は用なし」(提醍紀談)
家康は徹底して健康に気を使っていました。麦飯も欠かすことはなかったようです。ある時、家臣が気を利かせたつもりで、お椀の底に白米を、その上に少しの麦飯をかぶせて差し出したところ、家康はたちまち不機嫌になり、二度とこのようなことをするなと、厳しく言い渡したと「名将言行録」にあるそうです。信長、秀吉の衰えるを待ち天下を取った我慢強さと、子孫繁栄の理由は麦飯に(も)あったのでしょう。

もうひとりは昭和天皇です。
書物によると、昭和天皇のある1日の食事のメニューは、次のようなものだったようです。

●朝食 オートミール、トースト、小蕪クリーム煮、サラド(サラダ)、果物、煮冷水(湯ざまし)、お茶、牛乳
●昼食 お汁、麦ご飯、矢柄魚、味噌八つ頭、バター 煎めさやえんどう、お漬物、果物、お茶、牛乳
●夕食 スープ、仔牛肉潰包焼、玉葱バター炒め、パン、果物、カルグルト(御料牧場で作られる乳酸飲料)、お茶、牛乳

 宮内庁大膳課に務めた経験を持ち、現在は東京・江古田で『ビストロ サンジャック』を開いている工藤極氏はこう語る。「聖上(おかみ ※大膳課職員の天皇陛下の呼び方)はいつも腹八分目で終えられ、おかわりは一度もされませんでした。食後のお菓子以外は間食もされず、アルコールもお飲みになりませんでした」
 侍医から「1日1800カロリーまで」という指示があり、市販の化学調味料は使わず、塩分も1日10グラム以内だったという。そうした食養学の考え方は、平成の今も脈々と引き継がれ、麦ご飯や、カルグルトも天皇家の食卓に並んでいる――。(週刊ポスト2011年9月16・23日号から引用)


麦飯、食べたくなりましたか?
# by shizenchiyuryoku | 2013-08-09 23:12 | Comments(4)

2013夏至の畑

夏至を迎え、満月を迎えましたね。それを知った上で、あらためて空を見上げると、宇宙の中で生きているんだなあ、と実感します。人間界は持続可能かどうかわからぬことを繰り返しているようにも思えるけど、宇宙から見るとささいなことなのか、あるいは地球人は最後の審判を受けるのか。

話が宇宙まで飛んでいかないように戻します。
日照り続きだった梅雨入り後も、ようやくまとまった雨が降り、胸をなでおろしています。雨がふると地表近くにやってくるみみずたちも元気に活動しています。そして野菜たちも息をつけたようです。

最近の畑の様子を写真で紹介します。が、なんと多くの写真が撮れていないではありませんか。不思議です。(宇宙の仕業か)。申し訳ないですが、少しの写真で紹介します。


まずは、大麦。まとまった雨の前に刈り、はざかけで干しています。一部は調整しましたので、麦茶・麦飯の季節が到来です。麦飯は初めてで楽しみです。
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そして米(陸稲)。昨年うまくできた場所に集中して植えました。一本一本、手で植えていくと神妙な気持ちになります。今年も実りを迎えられますように。
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そして大豆を蒔く。うん、これで米と麦と大豆の日本人の3種の神器がそろった。なんとも嬉しい気持ちです。


次は里芋。今年は5種類を植えています。草の中から、ちゃんと頭を出しています。
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写真がないのですが、蒔いたもの、植えたもの、自生しているものの名前だけ紹介します。
こうりゃん、けつめいし、はと麦、いんげん豆、トマト、ナス、ピーマン、ししとう、きゅうり、ごま、ねぎ、エシャロット、にら、のびる、しそ、など。。。

にんにくは収穫。無肥料でも3年目からそれなりの大きさになってきました。
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今日の自分の最大びっくりは、アブラナ科の自生発芽です。

写真は、昨年冬の白菜、小松菜、大根類の姿です。春以降、トウ立ちし、花を咲かせ、さやをつけます。そして初夏にさやがはじけて、中の種がこぼれます。こぼれた後の姿がこれです。
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まだまだ元気な姿ですね。役目を終えたのになぜだろうかと思い、地面を見ると。。。
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なんと、すでに種が発芽しています。6月中の発芽は早すぎないか?(教科書では8月。)でも、自然界の時間が伝えているのかもしれないな、もう播いていいんだと。(まだ自然を疑い、教科書にとらわれる自分がある)

さて、この写真をみて気づきましたか。発芽した幼葉が暑さに負けないよう、日陰を作っているではありませんか。そういうことだったのか。この子たちが自立するまで、老体でがんばるのだろうか。
# by shizenchiyuryoku | 2013-06-23 23:26 | Comments(2)

はじめての薬膳 自然と一体になる自然農畑イベント

miyukoさんとイベントを共催します。
ご興味ある方は一番下のアドレスまでご連絡ください。


Miyuko さんの プロフィール
現代レイキヒーリング協会公認マスタ
NPO現代霊気の会 専門正会員
薬膳インストラクター(薬膳調理指導員)



以下miyukoさんのブログから
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◆◆ はじめての薬膳 自然と一体になる自然農畑イベント ◆◆

日にち  6月8日(土) 
集合   JR北鎌倉駅 円覚寺側改札前 12時
時間   12時~15時(解散)
参加費  2,000円
持ち物  マイカップ、レジャーシート、日焼け止め、ウェットティッシュ
定員   10名

畑なので動きやすくて汚れてもよい服装と靴でお越しください。
長靴かビーチサンダルなどを持ってくるのもおすすめ。
裸足になる予定です。(希望者のみ)
帽子や手ぬぐいなど日焼け防止グッズがあると安心です。
※雨天中止(前日にご連絡いたします)

当日は鎌倉の山の湧水を沸かして
無農薬で育った野草のお茶をお出ししますぴかぴか(新しい)
マイカップをお持ちください。


自然農の畑 薬膳イベントの内容
・薬膳基礎の話
・畑の案内
・野草の試食
・無農薬の畑でグラウンディング(昼寝?)
・野草茶でティータイム
・自然農のお話
鎌倉の山に囲まれた広い畑で
鳥と風の音を聞きながら深呼吸をしてみませんか?
とってもスッキリしますよぴかぴか(新しい)


薬膳を始める前の方に

中国古代からの哲学概念で
「天人合一(てんじんごういつ)」というものがあります。

広辞苑によると
「天と人とは理を媒介にして一つながりだと考える」ということです。

「天」は天道であり、自然であり、自然の法則だったり、
ものによっては神だったり陽だったりします。

「人」は人道であり、人為だったり、陰だったりします。

いろいろな解釈がありますが、
わたしの解釈でお伝えすると

人間と万物はともに「天地の気」を受けて生まれ、
人と万物自然は調和と均衡、統一の中にあり、
「天」と「人」の調和こそが最高の理想であり
心も穏やかで健康な状態になるということ。

これは薬膳の元になる基本概念でもあり
五行に密接に関係しています。

薬膳でレシピなどをお伝えする前に、
まずはそれを体験していただけたらと思っています。





無農薬・無肥料の自然農の畑

今回、場所の提供をしてくださるのは
自然農という方法で野菜や野草を育てている
無農薬・無肥料の安心安全な畑です。

そこには自然に育った野草がたくさんあります。
この野草を紹介しながら実際に見たり食べたりていきます。

自然農に関するお話も聞けますので
植物や野菜を育てている方は栽培についての質問もできます。

下記のことに興味のある方には役立つイベントです。

・薬膳って何?
・これから薬膳をはじめてみたい
・薬膳を勉強しているど、基礎理論が実感できない
・自然農に興味がる
・野草のことを知りたい、食べたい
・家庭菜園や食物を育てたい
・子供に無農薬で安心の畑を体験させたい
・これからの食について考えたい



薬膳だけではなく、自然に接してパワーを補充したい方
畑や植物に興味のある方もお気軽にご参加ください。

info★keephealing.com (★マークを@マークに変えてご連絡ください)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで

麦が色づいています。
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# by shizenchiyuryoku | 2013-06-02 08:31 | イベント | Comments(2)

アメリカの遺伝子組み換え実態


「生物多様性を脅かす遺伝子組み換え(以下GM)作物ー遺伝子組み換え大国アメリカで何が起こっているかー」のシンポジウムに行ってました。

主催は「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」です。
http://fa-net-japan.org/
http://www.gmo-iranai.org/
共同代表の天笠啓祐さん(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)と河田昌東さん(遺伝子組み換え食品を考える中部の会)をはじめ、多くの方の日ごろからの活動には本当に頭が下がります。このような活動のおかげで遺伝子組み換え作物のついての情報を知ることができ、また政府に対する真摯な働きかけが私たちの安全を守ることにつながっています。興味のある方は会員になってください。また、食品表示の見方など書籍もとても参考になります。


さて今回のシンポジウムは、アメリカのNGO「食品安全センター(Center for Food Safety)」からペイジ・トマセリさんをお呼びして、アメリカのGM食品の現状を、天笠さんと市川さんから日本におけるGM食品の現状を学ぶものでした。ペイジ・トマセリさんは弁護士で、モンサントやアメリカ政府を相手に、訴訟により多くを勝ち取り、また敗訴したりをされてきました。


あまりに多くの情報でお伝えするのも大変ですが、サマリーだけ紹介します。
・アメリカでははじめてGM魚(サケ)やGM樹木が承認されようとしている。
・アメリカのGM作物。大豆の94%、トウモロコシ72%、綿80%、ナタネ90%、てんさい95%、パパイア80%他
・さすがに小麦だけはGMにするなとの声大きく、GM小麦はない。
・GM作物のメリットといわれることは嘘である。実際は、
 ・収量上がらない(むしろ減)  
 ・農薬使用量が増加する、
 ・交配による遺伝子汚染が起きている。各地で自生している。
 ・汚染により莫大な経済損失がある。倒産した農家もある。
 ・除草剤耐性のスーパー雑草やスーパー害虫が現われ、手作業で抜く必要あり。
・種子メーカーの寡占化が進む。世界の50%を上位10社が牛耳る。
・公共財である種の遺伝的多様性が喪失している。
・特許侵害で数千件の農家がモンサントから訴えられた。

・日本では2005年に住宅地でGMナタネがみつかり、2012年は全国化している。
・ラットの実験では、GMは癌などが増加している。
・カルタヘナ議定書によりGMへの対応が求められており日本でも法制化したが、残念ながらザルである。
  ・GM承認(パブコメで見るあれです)は条件から、人間の健康や生物への影響そしてなんと農産物への 影響が除外されている。
  ・そのため、日本固有の雑草を守るための法になってしまっている現状。
・私たちのまわりの加工食品はGMでいっぱい。もちろん表示除外で由来のわからないものも多い。
  ・植物油脂、ダイズ油、ナタネ油、しょうゆ、マヨネーズ、マーガリン、コーンスターチ、植物タンパク、ブドウ糖、醸造酢、調味料(アミノ酸)、みりん風調味料など実に多くの食品や添加物は極めてGM可能性が大きい。!!!!!

ここまではサマリーでした。




さて、ここからは私の根本的な大疑問を書きます。

アメリカで起きたことは10年後の日本を表すといわれます。(今はもっと短い?)
そこで疑問。

・なぜ、アメリカではこんなにGM食品が広がったのだろうか?
・アメリカの国民は自分たちがGM食品を食べていることを知っているのか?あるいは巧みに知らされていないのか?
・あるいはGM食品は安全だと思いこまされているのだろうか?
・アメリカ国民が大声で反対すれば、あるいはGM表示を求めればモンサントも利害関係者も好きにはできまい。
・そうなってくれないとTPPで日本は悲惨な状態になる。

いくつかにペイジさんが答えてくれました。

・多くのアメリカ人はGM食品であることを気づいていない!
(理由はGM表示がされていないからと思う。ひどい国だ)
・GM作物の多くは加工品になるので表示がないとわからない。
・またGM作物は政府が補助金を出すので安い。多くの国民は安さを選択する。
(これまたヒドイ。TPP後の日本を見るようだ)
・GM表示をさせるためペイジさんも闘っている。
 ・州議会が法案を成立させるか、住民投票で決めるかの方法がある。
 ・カリフォルニアの住民投票はモンサントの膨大な宣伝と工作資金で、僅差で不成立だった。


このようなアメリカの現状。知りたかったことがなんとなくわかりました。
決してよその国の話じゃないですよ。
すでに日本はGM食品輸入大国です。私たちは日々、加工品で食べています。
そしてたぶんTPPでGM非表示になっていきますね。。。。



最後に、
日本の消費者はどうしたら良いのか、との質問に対してペイジさんの答えは、

・まずは有機農産物、地域の産物を買うこと。
・GM食品や農薬、GM企業、種子独占企業のことを多くの人に伝えること。

実践していきましょう!

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# by shizenchiyuryoku | 2013-05-19 00:49 | 食料安全保障 | Comments(4)

アメリカ議会へTPP反対の声を届けよう


TPPについては、自民党や他の対米従属政党、経済界、マスコミなど、多くが交渉参加方向で進んでいます。そして過去もそうだったように、彼らの日本国民に対する発言とアメリカでの実態が異なるようです。いつまでも騙されないようにしましょう。
(私のTPPに対する考えは過去の2記事をお読みください。このブログは政治的なものではありませんが、日米地位協定《軍事上の属国》の経済版ともいえるTPPは許せません。)


5月15日まで、以下のサイトでアメリカ議会への手紙に対して署名活動を行っています。
「TPPって何?」
http://notpp.jp/sn.html

賛同いただけましたら、ご協力をお願いします。


以下は、署名サイトの主要部分です。詳細はサイトでご確認ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【日本がTPPを止める!】米国議員に自民党の決議文を送ろう!

日本の交渉参加阻止のために、まだできることがあります!
米国議員に自民党の決議文と、衆参農林部会決議文の英訳を送り、日本が現行のTPP交渉を丸のみするつもりはないことを伝えましょう。
その送り状の署名欄に名前を連ねる人を募集します。

現在米国議会は、日本をTPP交渉に参加させるかどうかを議論するとともに、政府に通商条約を結ぶための権限を与えるかどうかを検討中です。2007年に失効している大統領貿易促進権限(Trade Promotion Authority)、略してTPAを米国議会が政府に認めるかどうか、注目が集まっています。TPAを取れない場合、アメリカはTPP協定締結を諦めなければならないからです。

年内に締結を目指すというTPPですが、ここに至っても、米国の議員たちは、ごく一部の推進派を除き、TPPについてはあまり意識が高くはなく、ただ日本がTPPに参加したいがために、ついに農産物を全面的に開放してくれて良かったね、などと考えているようです。

報道ではまるで政府が議会に通告したら、90日後には自動的に日本がTPP協定交渉に参加が決まるような書き方をしていますが、実際は90日以上かけて議論すること、となっていますので、審議に90日以上かかることもあれば、日本の交渉参加を否決されることもあり得ます。

ですから、日本の主張をしっかり伝え、米国議員に日本がTPP協定交渉に参加する意味を考えてもらい、ひいては現在USTRが行っている背信行為を認識し、TPP協定が、一部多国籍企業を除いては米国国民自身にとってもメリットの少ないものだということを理解してもらうきっかけになることを期待します。

TPPに反対する日本の国会議員の皆さまを後ろから応援することにもつながることでしょう。

賛同してくださる方は、メールまたは下記フォームよりお申し込みください。
上手くフォームで送れない、インターネットができないご家族・ご友人の分も代理で送りたい、グループでまとめて送りたいという方は、お名前(お住まいの都道府県)という形でメールにてお申し込みください。
メールのあて先はsignature@notpp.jpです。
一次締め切りは5月15日(第一目標1,000人)とします。
このプロジェクトに関するお問い合わせはinfo@notpp.jpまでメールでお願いします。

2013年5月1日


呼びかけ人:

鈴木 宣弘(東京大学教授)
まつだ よしこ(東京都)
佐久間 広仲(茨城県)
内田 透(北海道)
鈴木 伸和(埼玉県)
湊 洋一(東京都)
隈田原 盛淳(千葉県)




(参考)
外務省HP:「大統領貿易促進権限(Trade Promotion Authority)」について



  


手紙の内容はこちら


May 2013


To whom it may concern,

We are a group of people in Japan concerned about Japan’s participation in the negotiation of Trans-Pacific Partnership (TPP) Agreement. More than 240 members of the Japanese national Congress, the Diet, from the Liberal Democratic Party are determined to refuse ratification of any resulting TPP agreement unless Japan’s national interests are protected.
The LDP’s campaign policy platform from the recent election specifies the six conditions for an acceptable TPP, many of which are opposite of what is contained in the current agreement text that has resulted from three years of negotiations. This includes no liberalization of key agricultural sectors, such as rice, wheat and barley, beef, dairy products and sugar as well as standards on food safety and labeling the origine countries, and keeping the functions of financial service, such as Japan Post's insurance (Kanpo), Japan Post's banking(Yucho), fraternal insurance (Kyosai), as suited to Japanese society.
Please refer to LDP’s official website for details.

http://www.jimin.jp/english/news/120422.html
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/120315.html

In addition to the LDP, parliamentarians from most of the Japanese Opposition Parties are clearly against TPP.
If the Obama Administration insists that the Abe administration join TPP on terms that contradict his promises to the Japanese people, it would not only put the agreement’s eventual ratification in Japan into question, but also will cause anti-U.S. sentiment, including to lead us to avoid American products.

Indeed, as Abe’s recent announcements have focused on attention in Japan on TPP, we can already see some signs of Japanese consumers avoiding American food, namely beef or fruits for safety reasons, as this controversial discussion has escalated during past couple of years. As you likely know, it is not the way of the Japanese people to “speak” too loud. We would not organize a boycott campaign or movement, however, we will simply quit buying things from the producers that we do not trust or whose government is pushing against our national interests.

We would strongly recommend you to read the attached translation and consider LDP’s promise to the Japanese people before approving Japan’s participation in TPP.

Thank you.

Faithfully yours,

※ここにあなたの名前と、他の賛同者の名前が入ります。第一目標は1,000人です!


日本語訳:

関係者各位

私たちは日本のTPP協定交渉参加を心配する日本のグループです。240人以上もの自民党国会議員が日本の国益を守れない場合は批准を認めないとしています。先の衆院選で自民党が掲げた選挙公約には、TPP協定参加の条件として6項目が挙げられていますが、それらは3年間に及ぶ交渉の結果まとめられてきた現在ある条文の内容と反するものです。
これらの項目には、米、麦、牛肉、乳製品、砂糖等の農林水産物の重要品目の除外、食品安全規制、原産地表示規制、さらにはかんぽ・ゆうちょ・共済などの日本社会に適した金融サービスの維持含まれます。
詳しくは自民党のオフィシャルウェブサイトをご参照ください。

http://www.jimin.jp/english/news/120422.html
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/120315.html

また、自民党に加えてほとんどの野党も明確にTPP交渉に反対しています。

もしオバマ政権が安倍政権に対し、日本国民との約束に矛盾する形でのTPP交渉参加を強要するなら、最終的に日本の批准ができなくなるばかりでなく、反米感情が起こり、結果として日本人がアメリカ製品を避ける原因となるでしょう。

実際、安倍首相が交渉参加を宣言したことにより、日本国内でTPPに対する関心が強まり、既にここ数年に渡る国論を二分する議論を経て、安全上の理由により特に牛肉やフルーツなどの米国産食品を避ける兆候が見られます。ご存知のように日本人はあまり大きな声を上げることはしません。不買運動などもしませんが、相手の国益を尊重しない、信頼できない国のものを単純に買わなくなるだけです。
日本のTPP交渉参加を承認する前に、ぜひとも添付した自民党の日本国民に対する約束の翻訳をお読みになることを強く推奨いたします。

敬具

※ここに賛同者の名前を列挙します。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで


追伸1、

大手マスコミはTPP推進派ですが、日本農業新聞は慎重派です。
登録するとWEB記事が無料で読めます。
http://www.agrinews.co.jp/


追伸2、

アメリカと日本の不自然な関係、オスプレイも原発もTPPも止まらない理由、対米従属が70年も続く日本の政治の理由、、、など不思議な方はこちらの必読本をお読みください。




# by shizenchiyuryoku | 2013-05-05 21:12 | 食料安全保障 | Comments(3)

陸稲スタート!2013


今年も陸稲の季節がやってきました。
昨年は4年目の挑戦で、はじめて実りを迎え収穫までこぎつけることが出来ました。

成功の要因は、
1、陸稲の生育に適した場所を見つけられたこと
  ・狭い畑ですが、それでも場所によって条件は異なります。
  ・4か所で試しましたが、2か所が収穫までいけました。
  ・それは水分が多いエリアです。
  ・稲の故郷は東南アジアの湿地帯です。陸稲とはいえ、水が好きなのです。
2、畑にあった品種を見つけられたこと
  ・福岡自然農の方から譲っていただいた種は強かった。
  ・それと別に入手した市販の品種も過去3年の品種より合っていました。
というところです。


今年も5年目の陸稲、挑戦します。

今年は、
1、昨年生育の良かった水気の多い場所のみにする。
2、昨年自家採種した4種類と新たに1種の計5種類とする。
でいきます。


昨年の収穫した種籾をとり、
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水に浸して選別し、沈んだ種籾を使います。
品種により合格率にばらつきはありました。
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水に浸し、出して、また浸す、、、を数日繰り返し、発根させます
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今年の5種の種籾達
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種籾を蒔き、薄く土をかけます。
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種をまいて、健康に育ってくれるよう祈る気持ちは、野菜でも同じです。
でも、コメ(陸稲)の場合は、より神妙な気持ちで祈るような気がします。
なぜでしょうか。
日本人にとって、欠かせない食料という物理的な理由からでしょうか。
カミさまとつながる信仰的な理由なのでしょうか。

昨年以上に丈夫な稲が育ちますように。
# by shizenchiyuryoku | 2013-04-20 13:11 | Comments(0)

キッチンガーデン


「庭を畑にする」シリーズ(?)の久しぶりの更新です。

小さな庭でも、時間はかかりますが無肥料自然栽培の場とすることはできます。
畑に比べ様々な制約はありますが、根本は同じだと思います。

さて今回は私がいつも新鮮なネギを食べている方法を紹介します。

これがその写真です。
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これは深めのプランターにネギが植えられているものです。
(ゴチャゴチャしてわかりづらいですね。なぜか麦も出てるし、草たちもあってわかりづらいかも。麦を播いた記憶ないのですが、、、、、)

畑で育てたネギをもちかえってプランター(土は畑のもの)に植え直すだけです。
根がついているから、しばらくすると根付いてシャキッとしてきます。
(この写真はネギを植えたばかりなので葉がスッとしていません。)
あとは必要な時に抜いて調理するだけです。
スーパーで売られているネギは根が切られていますからできないかと思います。(多分)
畑と家庭のこういう連携栽培があったらいいと思いませんか?


こちらが畑のネギ。無肥料でも(無肥料だから)こんなに元気ですよ。
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庭の地面は今こんな感じです。
小さな葉は紫蘇。大きいのはアカザです。
今年も自然こぼれ種の紫蘇に小さな庭が覆い尽くされそうです。。。(汗)

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# by shizenchiyuryoku | 2013-04-07 18:12 | 庭を畑にする | Comments(2)

菜の花をめぐる想い

暖かさが増し、さくらも満開を迎えました。お花見を楽しみましたか。

私は、畑の菜の花を愛でる幸せにひたりました。
1年のうちで一番好きな畑の景色です。
つい先日とう立ちし始めたばかりなのに、今は150センチ近い背丈になり黄色の花を咲かせている。茎も蕾も花も葉もみずみずしく力強い生命に満ちていて、言葉で説明できない喜びを私に与えてくれる。花から花へ虫が飛びまわり、受粉の手伝いをしてくれている。自然界のおどろくべき仕組みと生命の力強さに毎年決まって圧倒され、そして喜びを感じています。


Hさん、Mさん、Mっぺが来てくれました。
菜の花とつくしと原木しいたけを収穫し、畑の青空キッチンでスパゲティを作りました。持ち寄ってくださった食事や、この畑でつくったハブ茶とともにゆったりと楽しい時間を過ごしました。

写真は3月24日。交雑して種がこぼれ自然に生えてきたアブラナ科の雑種の野菜たち(白菜、小松菜ほか)。ふたたび花を咲かせ、次世代の種をつくる。
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「春の生命スパゲティ」(菜の花、つくし、生シイタケ)とハブ茶(ケツメイシ)
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さて、このまま夢見心地のまま終わりたいのですが、菜の花を見て考え込む悲しくなる現実もあります。

3つの辛い現実をお伝えします。

1、遺伝子組み換え(以下GM)ナタネのこと

・2004年春、茨城県鹿島港周辺でGM輸入ナタネのこぼれ落ちによる「自生」が確認された(農水省発表)
(恐怖・・・・遺伝子組み換え作物は隔離されているのでなく、道端や河原に生えているのです!)
・2008年までにGMナタネの自生が確認されたのは輸入港周辺であり、福岡、熊本、大分、山口、兵庫、愛知、三重、静岡、茨城、千葉である。
・小松菜・白菜・かぶ・からし菜などはGMナタネから200メートル離れても数パーセント交雑する。(国立環境研究所)
・自生のGMナタネはモンサント社の除草剤ラウンドアップ耐性、バイエル社の除草剤バスタ耐性のものが主流である。
・日本政府はGM作物が自生していても影響ありと認めず対応しない。その近くの植生が交雑により多大な影響が出て初めて影響ありと認める。なんという狂った対策だろうか。

参考までに、
・ナタネ油は日本人が消費する食用油の56%を占める。
・日本で利用されるナタネの90%はカナダ産で、カナダ産の84%(栽培面積ベース)はGM種である。
・食用油への遺伝子組み換え表示はなされていない。
・遺伝子組み換え表示は現在でもあいまいである。(大豆原料のしょうゆ、コーン原料のコーンスターチも)
・TPPではさらに表示基準を緩めようとするだろう。

私の憂鬱
・遺伝子組み換えナタネが私の菜の花と交雑する可能性は現実のものである。。。(恐怖・・・・)


2、種子メーカーの権利強化

・2006年12月に農水省がまとめた「植物新品種の保護の強化および活用の促進に関する検討会報告書」によると、今後種子の開発企業などの権利強化を格段にはかり、新品種について農家の自家増殖を禁止するための法的な制度設計を始める方向が示された。
・GM作物の特許のみならず、交配種(F1)による新品種がターゲットになっている。
→ここまでは理屈としては理解できる私。

・バイオ企業はジーンバンクに入り込んで在来種の遺伝子解析をして片っ端から特許をとっている現実がある。
→(おい、それは盗人だろ!いい加減にしろ!)

私の憂鬱
・種を特許として大企業が独占しようとしている。政府も止めようとしていない。
 政府は日本の在来種を守ってください。それが日本の風土を守ることであり、国益を守ることです。TPPと同じ根源である。


3、農薬による虫の激減

・ミツバチをはじめ虫や鳥たちが世界中で姿を消している。その原因がネオニコチノイド系農薬であるそうだ。(農薬使わないので見たことないが。。)
・この農薬は有機リン系農薬に変わり90年代半ばから使われだした。前農薬より少量で効果があるので「減農薬」と農水省も農協も位置付けた。
(養蜂家によると前農薬が手榴弾ならネオニコチノイドは原爆だそうだ)
・松枯れにも効くと(嘘との意見もある)、また米の斑点米対策に空中散布もされている。住宅建材、ガーデニングの草花、猫のノミ取り剤、種の消毒にも、多方面で使用されている。
・その結果、ミツバチに限らず各地でスズメやヒバリ、赤とんぼが姿を消した、との声が上がる。
・フランスでは2006年に使用禁止になり他のヨーロッパ諸国も対策に乗り出しているが日本では野放しである。

私の憂鬱
・私の畑に「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)がやってきたら、菜の花を楽しむこともできなくなるだろう。。。
・なぜなら、虫たちによる自然交配がなくなるので種ができなくなる。
・それに、生き物の気配がない世界は、私も生きている気がしない。





私たちの気付かないうちに(わざと気づかせないようにしている?)、食の世界は恐ろしいほど侵されつつあることを認識しなければなりません。
簡単に言うと、種子や食物を金儲けのために利用しようとする大企業(国内外問わず)などの営みがエスレートしているのです。
TPPもその一つです。関税で食材が安いとか高いとかの話でなく、食そのものが支配され、民は選択の自由を失うということです。自分たちが安全だと思う食品を手に入れられなくなる可能性もあるのです。
そんなことを許していいのですか?


私が、このような情報を得ることができたのは、ひとつは「日本有機農業研究会」の会報やイベントからです。
もし関心をお持ちになられたなら、購読会員になって会の活動を支えてください。
http://www.joaa.net/


辛くなるけど、現実に目を向けていきましょう。自分や大切な人を守っていきましょう。
# by shizenchiyuryoku | 2013-03-27 21:13 | 食料安全保障 | Comments(2)

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