カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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生命世界の異常に気付くこと



昨年のことになりますが、哲学者の内山節(たかし)さんの講演を聞きに行きました。

哲学者といっても内山さんは群馬県上野村と東京の両方で暮らしていて、机上の哲学でなく、村という地に足のついたことをおっしゃるので、とても腹に落ちるのです。

こういうお話がありました。(記憶が少し薄れていますが、大きくは間違っていないはずです)

村の小川には昔から「かじか」という小魚が当たり前にいたようです。
ところがある時から「かじか」がいなくなった。
村人はそれを大きな問題ととらえて会合をもちました。
(内山さんの言葉では「自分たちの生命世界に異常が発生した!」と捉えた)

原因はわからないが、可能性としては
1、コンクリートの道路からアルカリ成分が川に流れているのが原因ではないか。
2、雪を溶かすために融雪剤をまいている。この成分が原因ではないか。
3、家庭の洗剤が原因かもしれない。

コンクリート道をすぐにどうにかできるわけでないので、2と3の対策をすることにした。
具体的には2の融雪剤をやめ、ブルドーザーを買って除雪し、日当たり良くして雪を溶かすようにした。
これは言うのは簡単ですが、手間を考えると大変な作業を強いられます。
また3の対策として各家庭で浄水槽を取り付けるようにした。

お話は以上ですが、衝撃的でした。ふたつのことが脳に刻まれました。

1、私たちは小さな小魚がいなくなることを自分たちの生命世界に異常が発生したこととしてとらえることができるだろうか。

2、具体的にすぐに解決策を実行できるだろうか。原因が特定できていなくて無駄になるかもしれなくても、すぐに実行に移すことができるだろうか。



いま私たちは、放射性物質の問題に直面しています。しかしもっと以前から化学物質の問題に直面していました。ほかにもたくさんの問題に直面していました。その時は少しの危機感をもったけれど、そのうちに小魚がいないことが当たり前の自分になってしまっていなかっただろうか。小魚をいつも観察することをやめてしまったのではないだろうか。小魚がいない世界を快適におもっていなかっただろうか。そして自分の生命世界を脅かす危険シグナルの感度をどんどん鈍らせてきていたのではないだろうか。
by shizenchiyuryoku | 2011-04-14 21:39 | 基本的な考え方 | Comments(0)

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