カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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データから考える

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ネット検索していたら、「社会実情データ図録」というサイトにたどり着きました。いろんな客観的データをそろえているのですが、それらを見ているとまさに社会実情がみえてきます。とても面白いサイト運営をされている管理人さんに感謝します。

私が関心を持ったのは、もちろん農関連です。
一見すると別々のデータが、なんとなくつながりを持ってくるのが面白かったので紹介します。

断っておきますが、このデータはサイト管理人さんがデータ出所まで明記した客観的なものですが、以前も書いたように、データというものは政治的あるいはいろんな利益に誘導するために公表されることも多いので、少し疑いの目も持ちながら接してくださいね。もちろん純粋な目的の場合も多いと思います。そしてもちろん私のこじつけ見解は大いに疑いをもって読んでくださいね。


初めは「有機農業経営の農地面積比率(OECD)」です。
d0190369_14483550.gif


これは有機認証されたもののみ計上されていますので、少しの誤差はあるかもしれません。
日本では昔から有機農業をされて、カネと手間がかかりすぎる認証をとらない農家も多いです。直接消費者と結びついて信頼関係があれば、第3者検査機関などいらないわけです。不特定多数の消費者や大手流通会社を相手にする場合は必要なのだと思います。

さて、日本は0.6%ですよ。
流通している農作物の1%くらいしか有機作物はない。と捉えていいのでしょうか。寂しすぎますねえ。

EUは発足時から有機農業を奨励し、補助金などを投入しました。だから各国ともすごい勢いで伸びています。補助金は打ち切りになったようですが、どこまで低下するのか。自然環境や景観や食に対しての意識が日本と違う彼らですから、大きくは下げないのではないかと思いますが。。。。




次は「主要国の農薬使用量推移(単位面積当たり)」です。
(青ー韓国、ピンクーフランス、最下段ーアメリカ)
d0190369_14492622.gif

なぜ日本の農薬使用量はこれほど多いのか?
私が思いつく考えは
1、欧米と異なり高温多湿であるため、草・虫・菌が多い。そのためそれらを敵とし排除する考えの農法のもとでは使用量が増える。
2、農薬は出来れば使いたくないが、使わないとできない(作りづらい)作物がある。虫食いの野菜は消費者が買わないので、やむをえず使う。
3、高齢化のため、あるいは効率化のため、楽な農作業が求められる。手間のかかる堆肥作りや除草作業をしたくない。できない。
4、肥料投入が多すぎて、土が疲弊し、作物が弱って、結果的に病虫害にやられてしまうから対症療法の農薬が欠かせない。


4の肥料投入が多すぎる、は次のデータを見て相関関係を直感しました。
「農地の栄養バランス」(窒素バランスとリン(P)バランス)

d0190369_14503364.gif

農薬使用量の多い韓国と日本は窒素とリンのバランスも多いですよね。
これは個人的意見です。
私の畑は、虫も草も菌も超多いですが、健康な作物は虫食いもほとんどありませんよ。なぜだとおもいますか。答えは肥料をやらないからです。
栄養をたっぷり与えると病弱な野菜になり、それは人間に害を与える硝酸態窒素作物であるから、虫が処分してくれるのです。虫は人間のために食べてくれる、という言い方をされる方もいます。虫は窒素過多が好きなんです。そういう病弱な野菜を農薬でなんとか虫食い状態にさせないようにしているのが実態ではないか。実は農薬より、肥料をやりすぎて病弱な作物をつくることのほうが怖いと考えます。


肥料過多の問題が私の一番言いたかったことなのですが、それを引き起こす原因があります。
上記の2についてはまさに「消費者のエゴ(あるいは無知)」があるのではないでしょうか。「大きく立派な野菜がいい(肥料をたっぷり必要とする)、「虫に食われたのは嫌」(肥料や未熟堆肥をやらねばいいのだけど、大きく見栄え良くしようと投入してしまう)、「冬でも夏野菜がほしい」、そしてそれらに加えて極めつけは「少しでも安いものがいい」。

農家がそれらを同時に満たすには、究極的には肥料をたっぷりあげて農薬を使う。しかなくなるのではないか、と思う。

有機農業が増えにくいのは、国の政策もあるでしょうが、根本的には国民の意識の問題なのでしょうか。その国の政治は国民を表す。農も同じです。このブログに訪れる方はそうでないのは承知してます。大多数の国民が、戦後、土から離れ過ぎて、食についての感覚が弱まっているのだと思います。

韓国のような「兵役」もいいけど、日本では「農役」を在学中あるいは卒業後にしたらどうかなあ。。。。。。
by shizenchiyuryoku | 2011-09-07 14:59 | 基本的な考え方 | Comments(0)

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