カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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虫がつく理由

寒さの厳しい日が続きますね。

冬は日当たりなどの理由で半分お休みしています。
半分というのは、春に向けた土づくりの作業があるからです。(あとはわずかな収穫のみです。)
といっても、私の場合は基本的に不耕起だし、無肥料だし、有機農業のような堆肥づくり(重労働です)もやらないので、相当に楽をさせてもらっています。
この冬にやったことは、通路の固い地面をスコップで縦に切っていき(土を上下を撹拌しない)、空気と水の供給が出来るようにして、作物の根張りを助けることでした。このイメージはイタリアで買った有機農業の本のイラストで思いつきました。とにかく土をやたらとかきまぜないことです。



さて、私の無肥料栽培の自慢は野菜に決定的な病虫害が出ないことです。しかし、、、、。

昨年の暮れに収穫した白菜にたくさんのなめくじと虫がたかっていました。(甥と姪のお母さんTさん、ごめんなさい)
見た目は立派なのですが、多くの虫にたかられ、そして案の定、味も美味しくありませんでした。スーパーの野菜と同じレベル1です。

ところが、年明けに収穫した別の畝の白菜は、虫にやられずに、そして食感も味も最高でした。甘いです。命の味がします。レベル5です。

この違いはなんでしょうか?

どちらも同じ日に、同じ苗(市販)を植えています。
違いは育てた畝が異なることしか思いつきません。

虫にやられた白菜の畝は、土中が硬く30センチくらいしか耕していません。棒を挿しても40センチしか入りません(30センチの地中+地上の厚み)。多分、白菜の根はそれ以上は伸びないと思います。そしてそれを補うかのように、夏の間にたっぷりと刈り草を20センチくらい敷きました。したがって成長に必要な養分は敷き草とそれに関連して供給されています。初期生育は見事でした。白菜と葉物は間違いなく虫がつかなかった畝より初期生育が早かったです。ブロッコリと大根はどちらの畝も大きくは異なりませんでした。

一方の虫がつかなかった畝。以前に170センチまで深耕し、いまでも棒は90センチ入ります。つまり物理的に根が伸びる環境です。敷き草は夏に多少しましたが、対象畝ほどたっぷりとしていません。初期生育は遅かったです。初めは敷き草の不足を嘆いていました。

以上が異なる点です。このことから推測すると、
1、根の張れる環境があるほど、健康な作物になる。
2、過多な敷き草は養分供給の役目以上の悪影響を及ぼすこともある。
という教えをいただきました。
本年も継続して確認していこうと考えています。



さてここからが本論です。
なぜ虫のつく作物とつかない作物に分かれるのか?

参考文献を引用します。
「農薬でなく、作物の健康を」 (J.A.ルッツッルベルガー著「エコロジーと健康」1997、中村英司訳)

「略、、、

F.シャブスー(農業生物学者、ボルドー農業研究所)の考えによると、害虫が好んでとりつく作物の体内には十分な量の水溶性の養分、つまりアミノ酸、糖類、可溶性の無機養分などがたまっている。昆虫にはタンパク質分解酵素がないので、植物体内の異質タンパク質を養分にすることができず、水溶性のアミノ酸などを必要とする。また炭水化物についてもデンプンではなく水溶性の糖類のほうが利用しやすい。

他方、健康な作物は、その汁液の中で物質代謝が順調にすすみ、これらの成分は次々とタンパク質やデンプンに合成され、余分な水溶性養分が停滞することは少ない。こんな作物にとりついた害虫は生き残りにくく、繁殖も進まない。第一、害虫にとって健康な作物はおいしくないのである。

どうして体内に水溶性の養分がたまるのだろうか。
第1には養分が絶えず過剰に与えられると、体を作る材料となるこれらの養分を処理しきれなくなることだ。
第2にはこの養分過剰が植物の代謝機能を抑制するからである。また土に与えられた大量の無機養分が土の微生物活動とその団粒形成機能を妨げ、微量元素の吸収を減らし、それが代謝機能を妨げる。
第3に農薬は体内の代謝機能を弱めるので水溶性養分がたまりやすくなる。農薬をやると反対に害虫や病気が増える原因はここにある。

略、、、」


とても明快な答えです。私にとってはこれで十分な答えです。このような研究と発表に心から感謝します。


さて話を戻します。
白菜に虫がついたこと。これは過多の敷き草が原因だったのか、否か。

今年も模索が続きます。



おまけ
 「人間も同じですね。食べすぎ、栄養過多は代謝機能が衰えて病気になりやすい。微生物を大切にしない暮らし方は人間の不健康にはねかえる。消毒、殺虫剤、薬に頼るひとは不健康になりやすい。違いますか?」
by shizenchiyuryoku | 2012-01-31 21:16 | 基本的な考え方 | Comments(2)
Commented by たぬき at 2012-03-10 12:52 x
身体の為に自然栽培の野菜を買って食べていますが、味の染み込みや火の通りが良くないのですが、野菜そのモノの味は美味しいです。 特に根菜類には多いのですが、調理する上でのポイントはあるのでしょうか?
Commented by shizenchiyuryoku at 2012-03-10 22:41
たぬきさん
おっしゃるとおり火の通りは時間がかかります。
我が家では根菜類はほぼ圧力鍋を使っています。家内がマクロビオテックを学んでからずっとそうしています。素材を丸ごと使ったり、自然栽培の野菜には適していると思います。
それ以外の方法は、細切りにするとか、水から茹でるとかなのでしょうか。私自身は料理が得意なわけでないのですみません。
味がしみ込むのに時間かかったり、歯ごたえがかなりあったりですが、そういうものなんだと思っていますし、そうでない野菜を食べると物足りなく感じる私です。生でガブリと食べるのも好きです(野人)。それと普段玄米を食べているので、固いものを食べるのに抵抗がないのかもしれません。
すみません、答えになっていますでしょうか。。。。

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