カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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万葉のはたけ


奈良県明日香村へ行ってきました。
本当に、まほろばの地でした。

日本の原風景といわれるように、畑もいたるところにありました。
関東の黒ボク土(火山灰由来)と違って肌色に近く、陽を浴びて光輝いているように見えました。
地元のお年寄りに聞いたら、やはり地味が良いようです。
時代の中心地となる場所は多くの人の食べ物を生産するため、地味が良いことは絶対条件でしょう。
世界文明の発祥地はどこも肥沃地ですね。
明日香村はそれだけでなく、土地の気も素晴らしく感じました。
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奈良県立万葉文化館にも立ち寄りました。
万葉の世界を体験できる展示空間で面白いものに出会いました。

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このコーナーは当時の市の様子を再現したものです。
色々ありますね。大根、葱、くり、くるみ、柿、梨、りんご(以外!)、

すべてサイズは小さいですね。
理由を聞いたら、昔は自然に実がなったから本来こういう大きさだった、とのこと!
なんと、無肥料栽培の原点ではありませんか。

現在は品種改良が進んで、おまけに肥料も進んで、大きな作物が一般的です。
市場で売買されるのが、サイズと形など見た目で価格付けされるから、農家は一生懸命大きくします。
大きいから栄養も大きい、というわけではないのであしからず。
味は比例して大味になりますが、大きい分だけスカスカして柔らかいのは現代人好みかも。

飛鳥時代の野菜を試食できたら、本当に勉強になるんだけど。。。食べてみたい。


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続いては穀物や調味料のコーナー。

赤米は、もともとほとんどのコメが赤米だったようです。
日本人は粘り気が強い白米を好むので、甘みもなくぼそぼそした赤米は室町時代には食べなくなったとか。
ただ赤米は生命力が強くて収穫が期待できるようです。
人間は、歴史的に美味しいものを選択してきて、今の食になったことも事実だからそれも仕方ないのか。
個人的には時々でも赤米を食べるほうが、いろんな意味で良いと思いますが。

写真にある「蘇(そ)」というのは古代の乳製品。
牛乳を煮詰めてつくったらしい。チーズのような固形物です。
食べる機会がなく残念でした。食べてみたい。。。
蘇我入鹿の蘇と同じ字だから、渡来の権力者が食べたのでは?本当に庶民がたべたのかなあ?

「醤(ひしお)」は今の醤油と味噌の中間製品。



なんだか古代食に興味が出たので、「卑弥呼の食卓」(大阪府立弥生文化博物館編)を読みました。
そのなかの奥村彪生(あやお)さんのご説明によると、

佐賀県唐津市の菜畑弥生人の食べ物は、

穀物 :コメ、ダイズ、ソバ、アワ、ヒエ、アズキ、リョクズ、
木の実:クルミ、アカガシ、シイ、イチイガシ、アラカシ
野菜 :ゴボウ、マクワウリ、ヒョウタン
魚介 :サメ、エイ、マイワシ、ボラ、マグロ、サバ、アジ、ブリ、スズキ、ヒラメ、クロダイ、マダイ、ベラ、ハゼ、コチ、フグ、カレイ
動物 :ノウサギ、イノシシ、ニホンジカ、タヌキ、アナグマ

とあります。

また池上曽根遺跡から出土したものとして、野の幸、畑の幸のみ(山の幸、海の幸を除く)を紹介すると、

野の幸:ギシギシ、ツユクサ、(つくし、ふき、よめな、たんぽぽ、のびる、みょうが、あかざ、のあざみ、はまあざみ)
栽培 :マクワウリ、スズメウリ、ヒョウタン、ナス、コメ、ソバ、アズキ(ナノハナ、サトイモ、ズイキ、エダマメ、ショウガ、アワ、ヒエ、ダイズ、エゴマ、ダイコン、カブラ、ニンジン、ゴボウ)

とあります。(  )内は実際には出土していませんので想定です。


私の畑の作物に非常に似ています。特にギシギシやツユクサなどについては、胸を張って古代人と話ができそうです(^_^;)

無肥料で無理なく作れそうなものを追求していくと、古代人に近づいて行く、そんな気がします。
ギシギシの元気な畑に立つと「万葉のはたけ」のイメージがわいてきます。
by shizenchiyuryoku | 2012-05-06 17:24 | 基本的な考え方 | Comments(0)

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