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カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

今年も季節は巡る


大震災・原発事故から2年がたったのですね。
思い起こすと先日のことのようです。

地震の時、畑にいました。
立っているのは危険かと思ったほど地面が揺れ、里山が唸っている気がした。
とんでもないことが起きたと感じた。
へとへとになって帰ると原発異変を知る。
政府発表は全く信じられず、信じられそうな情報を必死に探した。
しばらくして畑に行くと、つくしに異常が見られた。
ああ、放射能にやられたな、と直感した。
(このころのことは過去記事にあります)

そして、2年。
放射性物質をふりかけられながらも、なんとか生きていることに感謝。

そして今年も暖かな季節を迎え、土の中の生き物たちが活動を始め、
そのことで土からやさしい芳しい香りが漂い始め、
草たちは緑色のじゅうたんで畝を覆い、菜の花が咲き始める。

人間の愚かな活動とは関係なく、今年も季節は巡り、生き物たちは活動する。
この時期はこれからも同じ感想をもつのだろう。



さて、畑の状況などを説明します。
昨年秋に播いたり植えたりした作物もそろそろ子孫を残す季節になりました。
植え遅れて巻かなかった白菜から花芽が伸びてきました。
今年も季節は巡る_d0190369_19242383.jpg



こちらは、種がこぼれて自生した白菜や小松菜やブロッコリーたち。
交雑しているので、とても野生的な生育で、虫も怖くて近づけない健康さでした。
(はい、虫は弱った野菜にやってきます。健康な野菜は虫が寄り付きません。)
生育途中何度も葉をちぎって味見していましたが、野生的でした。通常の野菜の洗練された繊細な味ではなくて、甘く歯ごたえがしっかりした、言葉がみつからないけど、野生的な味でした。
今年も季節は巡る_d0190369_19255178.jpg



そして固定種のブロッコリー。種から育てたけど、丈が30センチにしかならずあきらめていたら、なんと花蕾(食べる部分)がついているではありませんか。
よし、アブラナ科で難しいけど種をとってやろう、と思い立ち、交雑しないように防虫ネットをかけました。
うまく受粉して種をつけてくれるだろうか。成功したら、来年は良い生育が期待できます。アブラナ科以外は多くを自家採取していますので、アブラナ科の自家採種は嬉しいです。
今年も季節は巡る_d0190369_1927081.jpg



白菜以外では、大根、ネギ、にんにく、エシャロット、わけぎ、さやえんどう、大麦が元気です。



そして春夏の種まき・植えつけです。
「500年の自給自足」の記事で紹介した別所さんの「ムラサキ芽」という名の大沢在来じゃがいもを植えました。

そして夏野菜のトマト、ナス、ピーマン、万願寺とうがらしもポットにまきました。これらも昨年採種した種です。

畑の土をふるいにかけ、団粒を下に、細粒を上にポットに入れます。
今年も季節は巡る_d0190369_19292722.jpg


種をまいて
今年も季節は巡る_d0190369_19301767.jpg


衣装ケースに入れて、昼間は「陽だまり育苗」で加温します。夜は部屋に入れて寒さから守ります。
今年も季節は巡る_d0190369_1931257.jpg




本年も変わらぬ季節に守られて豊かな恵みが得られますように。


追伸:今年も原木しいたけが出てきました。そういえば2年前の春は出なかった。
今年も季節は巡る_d0190369_19321192.jpg

by shizenchiyuryoku | 2013-03-11 19:38

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