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カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

麦飯を喰らう


今年の6月に収穫した大麦を炊飯して食べました。

収穫してから炊飯して炊くまでに大変な手間がかかりますが、自分が食べるためなら苦労もいとわない。
初めは外皮をつけたまま(つまり麦茶を炒る前の状態)炊飯しました。とても香ばしいけど、ちょっと食べられません。そこで、家庭用精米機で大雑把に外皮をとり、炊飯しました。香りは無くなりましたが、食べやすくなりました。玄米に比べると、当然パサパサしてるけど悪くない。夏には玄米はちょっと重く感じるけど、麦ならさっぱり食べらる。そんな印象です。麦と玄米を合わせて食べれば普段食でいけます。麦100%だとパサパサに少し慣れが必要でしょうが、味噌をつけて食べたらとても旨い。また、パサパサ飯に合うかも知れないと考え、カレーをかけ、麦カレーにしました。印象は、、、。(秘密)

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日本人は米をずっと食べてきたと思ってる人がほとんどでしょうが、そんなことはなく、今から50年前でも場所によっては麦を食べていたようです。米が作りづらい山間部などでは当然のごとく、主食は麦や雑穀でした。(以前の記事「500年の自給自足」参照)つまり、米がなくても麦があれば生きていけるのです。


次に栄養面です。日常食が麦から白米にかわった江戸時代の江戸、古くは平安貴族、新しくは日清日露戦争などの軍隊で脚気がはやったのはご存知かと思います。当時は原因が分からぬままでしたが、今では「ビタミンB1」不足であることが分かっている。玄米から精米したら5分の1になる。麦も玄米より少ないが優れている。
また「食物繊維」は圧倒的に優れる。通じが良いことは間違いない。現代人は変な薬飲まないで、玄米と麦を混ぜて食べてね。
そして「カルシウム」は白米の3倍、玄米の2倍。イライラを抑え、我慢強くなる。
そして「アルギニン」というアミン酸は、子作りの性的能力を高める。
食品成分分析ではこの通りです。

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こんなに優れた麦飯を欠かさなかった権力者と言えば。。。

まずは徳川家康。家康の粗食健康法は、
「千畳敷き万畳敷きの家を持っていたとしても、寝るところは1畳にすぎない。また、目の前にぜいたくな料理を山ほど並べてみても、食べるところは口に合う2・3種に過ぎない。天下の主といえども、つづまるところは唯一の飯より他は用なし」(提醍紀談)
家康は徹底して健康に気を使っていました。麦飯も欠かすことはなかったようです。ある時、家臣が気を利かせたつもりで、お椀の底に白米を、その上に少しの麦飯をかぶせて差し出したところ、家康はたちまち不機嫌になり、二度とこのようなことをするなと、厳しく言い渡したと「名将言行録」にあるそうです。信長、秀吉の衰えるを待ち天下を取った我慢強さと、子孫繁栄の理由は麦飯に(も)あったのでしょう。

もうひとりは昭和天皇です。
書物によると、昭和天皇のある1日の食事のメニューは、次のようなものだったようです。

●朝食 オートミール、トースト、小蕪クリーム煮、サラド(サラダ)、果物、煮冷水(湯ざまし)、お茶、牛乳
●昼食 お汁、麦ご飯、矢柄魚、味噌八つ頭、バター 煎めさやえんどう、お漬物、果物、お茶、牛乳
●夕食 スープ、仔牛肉潰包焼、玉葱バター炒め、パン、果物、カルグルト(御料牧場で作られる乳酸飲料)、お茶、牛乳

 宮内庁大膳課に務めた経験を持ち、現在は東京・江古田で『ビストロ サンジャック』を開いている工藤極氏はこう語る。「聖上(おかみ ※大膳課職員の天皇陛下の呼び方)はいつも腹八分目で終えられ、おかわりは一度もされませんでした。食後のお菓子以外は間食もされず、アルコールもお飲みになりませんでした」
 侍医から「1日1800カロリーまで」という指示があり、市販の化学調味料は使わず、塩分も1日10グラム以内だったという。そうした食養学の考え方は、平成の今も脈々と引き継がれ、麦ご飯や、カルグルトも天皇家の食卓に並んでいる――。(週刊ポスト2011年9月16・23日号から引用)


麦飯、食べたくなりましたか?
by shizenchiyuryoku | 2013-08-09 23:12

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