カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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Life in all its fullness is this Mother Nature obeyed.

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

最近の記事を読んでいただければおわかりのように、無肥料自然農法栽培を継続してきたことでわかってきたこと、つまり日本の風土で無理なくできる作物が日本人が本来主食とすべきものである、という考えをこのところ強く持っています。すなわち化学肥料や農薬が現われる前の伝統農法に強い関心を持っています。

現代の私たちが口にする食品や農作物は、有史以来の伝統的食生活とは大きくかけはなれてしまったものです。食が近代化すればするほど難病奇病含め様々な現象が起きています。高度医療が日本の成長戦略といったって、そもそも病気が起きる原因が解決されない限り何も意味がないと思います。高度医療で儲かる人には喜ばしいことでしょうけど。

本当の健康や幸せのために、土のこと種のことを含めて今年も追求していきますので、よろしくお願いします。



早速ですが、新年にあたり、本を2冊紹介します。
まずは「食生活と身体の退化ー先住民の伝統食と近代食 その身体への驚くべき影響ー」(W.A.PRICE著)です。

歯科医師のプライス博士は1930年代から世界14カ国で伝統的な自給食の生活をしている人々と、同じ民族で白人の近代食生活へ移行した人々との口、顎、顔の歪み、身体変化などについて生態学的調査を行いました。

その結果、どの地域でも近代化の食生活への変化が口内、顎、体の退化そして精神的変化をきたしていたという事実をみつけました。一方、その土地の自然の恵みだけで自給している人々の身体的・精神的な素晴らしさも見つけました。

虫歯は栄養の欠如によるものであり、虫歯になる状態は病気を生む状態であるということです。プライス博士の研究で明らかになったのは、「占領的近代商業食品」を取り入れると、どの地域でも虫歯が蔓延し、精製され生命力を失った食品を食べる親から生まれた子供たちの顔はどんどん歪んでいく、顔は細くなり歯列弓が狭まり乱杭歯となり病気への抵抗力がなくなるということです。そしてこうした人々も伝統食に戻ると虫歯の進行が止まり、妊娠し生まれてくる子供はまた完璧な歯列弓をもち虫歯にならないことも判明したそうです。

伝統食と近代商業食品を比較すると、前者は普通の大人の最低必要量の数倍の栄養が含まれており、後者(商業用の精白小麦粉製品、砂糖、精白米、ジャム、缶詰、植物性油など)はどこも最低量に達していなかったようです。

本の最後はこう結ばれています。
Life in all its fullness is this Mother Nature obeyed.
生命があらゆる面で十全であるためには、母なる自然に従って生きなければならない。

(そのとおり!拍手!)




さて、プライス博士の14カ国に残念ながら日本は含まれていませんので、別の本を紹介します。「伝統食の復権」(島田彰夫著)からです。

明治時代に鎖国後の日本を見聞した外国人は多くの記録を残しています。
1876年(明治9)に来日し東京医学校(現在の東大医学部)で医学教育にあたったベルツは、東京から日光まで行ったときのエピソードを記録しています。

一度目は馬で行き、途中で馬を6回取り替えて14時間かかったと。そして2度目は人力車でいったところ、その車夫は一人で14時間半で行ってしまったそうです。馬よりもすごいので彼は実験を始めました。人力車夫を二人雇って、食事を調べながら毎日体重80キロの人を乗せて40キロの道を走らせたということです。

ベルツは日本に栄養学を紹介した人であり、彼ら車夫の食事が栄養学の知識からあまりにかけ離れていたので、自分の栄養知識にしたがって肉などを買い与えました。その結果、車夫は3日で疲労が激しくて走れなくなり、元の食事に戻してほしいと申し出たそうです。そこで元の食事に戻したら、また元気になって走れるようになったという結果でした。ベルツは日本の食事の持つ力に感心しそのことも書いているそうです。

ところが当時の日本政府は、日本人に風土的にも身体的にもあうかどうかも検証せずに、盲目的にドイツ栄養学を取り入れたのです。それが現代日本の栄養学の源流です!!!

ベルツが紹介した栄養学はカール・フォン・フォイトの考えに基づいたものでした。ドイツ人の栄養学に比較し、当時の日本人の食事は、タンパク質と脂肪が少ないものでした。この時につくられた「日本人の保健食料」なる栄養所要量ガイドに従って、現在の高タンパク、高脂肪食があり、そして結果としての様々なメタボ、病気の増加となっています。
(当時は戦争に勝つために大きい体を作ることが国策だったかもしれませんけどね。)



プライス博士が調べた14カ国は、それぞれがその土地風土に合った伝統的食生活をもっていますから食物は異なります。ベルツがみた車夫の日本食も異なっていました。その土地風土にあった食材で、長い時間をかけて祖先が守ってきた食生活とその生産方法は継続しないといけない。
和食が世界遺産に登録されたけど、表面的な食にまどわされず、根本的な意味と知恵を継承していきたいところです。

そして、伝統的な食材と伝統的な農法がそれを本物にすることは疑う余地がないと信じています。

本年もよろしくお願いします。







by shizenchiyuryoku | 2014-01-12 18:12 | 基本的な考え方 | Comments(0)

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