カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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100年前の神奈川県の食事

冬至が過ぎ、寒さが一段と厳しい季節になりました。
霜で日当たりの悪い箇所の畑の土はカチンカチンです。
野菜たちも、寒さで葉がぐったりしています。色が紫色に変色しているものもあります。

さて、寒さの中で考えたこと。
現代のように便利な暖房機器がない時代の人々は、寒い冬、どうやって身体を温めていたのだろうか、特に食べ物はどうしていたのだろうか、その知恵はきっと現代にも通じるはずだ、ということでした。

そこで、今から100年前の大正から昭和初期の全国各地の食事を聞き書きした本(農文協からでている「日本の食生活全集・聞き書シリーズ)の中から「神奈川の食事」を読み、神奈川県各地の(農家の)冬の夕食を調べました。

 川崎近郊の農村では、体が温まるように鉄鍋ですいとんをつくったとあります。おみおつけやしょうゆ味の汁にねぎや里芋や油揚げを入れ、小麦粉を水でやわらかに練って指でつまみ、汁の中に落として食べると身体の芯から温まり、残りご飯の冷たい麦飯もおいしくたべられるし、すいとんは手間がいらないので良く食べたようです。
 津久井山村では、1年を通して夕食はうどんを打っていた。いろりに鍋をかけ、煮干しと鰹節を入れ、大根、にんじん、里芋、干葉(ひば)をもどして茹でたもの等を入れて煮る。この中に自分で打ったうどんを茹でずに入れて煮込み、味噌で味付けする。
 海に近い三浦半島では、主食の麦飯と一緒に、あいなめとにんじん、たまねぎ等の野菜を入れて醤油で味付けした汁を食べる。特に寒い夜は、夕食とは別に夜食として、自家製のそば粉でそばがきを作り、寝しなに食べると身体が温まって寝付きがよい、とされていました。
 
これらのレシピ自体は珍しくないけれど、当時はうどん打ちは毎日の仕事であったようですし、小麦、そば、野菜などはすべて自給です(農村ですからね)。旬の時期に、その地で昔から作られていた素材を使い、加工まで自分たちでやる。今の時代では、時間とコストの面からも、ほとんど現実的ではなくなってしまったけど、そういう一連の作業に暖かく冬を過ごすヒントがあるのかもしれません。
 ちなみに私は、里芋は自分で作っており、土付きのままで保存しています。食べるときに土を洗って料理に使うのですが、土で詰まらないようにと庭の水道で洗うと、手が凍るくらい辛いです。井戸水なら冬は温かいので大丈夫でしょうが、水道水だと本当に辛いです。今は、ゴム手袋をして温水でやっています。そうした一作業のおかげで、もともと超おいしい!自分の里芋が、一層おいしく感じるのは気のせいでしょうか?

 今年も楽しい年でした。畑は無肥料で8年が過ぎ、格段に状態がよくなり、作物の姿や味が変わりました。そして畑を通じて多くの方とお会いすることができ、畑の様子、作物を知っていただき、作物の力強さや味に驚いていただくことができました。
 来年の9年目も作業は変わらずこつこつと同じように、そして常に新しい要素を加えていきます。ブログに訪れてくださった皆さんには、どうぞ良い年をお迎えください。



by shizenchiyuryoku | 2014-12-27 23:02 | Comments(0)

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