カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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食料は足りるのか

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「食料は足りるのか 」というタイトルのシンポジウムに参加してきました。

主催は公益財団法人農学会・日本農学アカデミー、講演者と講演内容は以下の通りで、お話を伺ってみたい方々ばかりでした。
「世界の食料問題と日本のポジション」 生源寺 眞一(名古屋大学大学院生命農学研究科・教授)
「水と気候変動と食料生産」 沖 大幹 (東京大学生産技術研究所・教授)
「人間と土壌」 宮崎 毅 (東京大学名誉教授)
「魚が獲れなくなることは、『大問題』か?」 黒倉 壽(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
「100億人を扶養するための食料生産:挑戦と課題」岩永 勝(国際農林水産業研究センター 理事長)

プログラムに書かれているシンポジウムの趣旨には、こうあります。
「国連・社会経済局の最近の発表によれば、さらに「世界人口は今後 15 年で約 10 億人増え、2030 年までに約 85 億人に達する。50 年までには約 97 億人、2100 年ごろには約 112 億人に膨張する」と予測されている。この数字の当否は別にしても、世界の人口扶養力を分析して示すことは、日本の食料地政学的位置づけ、さらには日本の農政の一指針ともなりえよう。
本シンポジウムでは「世界の食料需給」を概括的に展望し、引き続き農業における主要な生産要因である「気候変動による水文学的影響」「土壌資源」「諸生産要因の動向と食料生産力」などをめぐって現状を分析し、科学・技術的展望を示す。また、動物性タンパクの重要な供給源である「漁業資源」をめぐって、その資源量の現状を分析し、国際的資源管理の展望を示す。」


さて、では「食料は足りるのか 」の結論を。

といいたいところですが、この記事はその結論を示すことが主目的ではありません。
先生方がおっしゃっていましたが、人間がすべてを予測できることは出来ないのです。
様々な変動に対して、私たちはその都度、「適応」していくことが求められています。
まさにそうだなあと、大共感しました。

先生方は真摯にそしてご自身の哲学をもって意見されていて、私は、答えそのものよりその考え方のプロセスに共感したのです。人間の本質、倫理、人口問題、経済、歴史、社会制度、環境等、幅広い視点からの意見はとても参考になりました。偉い人がこう言ったからではなく、そういった幅広い知見を学び自分で考えて「適応策」を考えていくしかないのでしょう。


先生方の意見の中で、私に刺さったエッセンスを(自分へのメモ代わりに)いくつか紹介します。

・「緑の革命」(増産を目的とした単一効率的な近代農法であり、増産メリットはあったが、土壌劣化や貧困などの負の側面も多い。ハイインプット・ハイアウトプット)による一時的な食料増産ではなく、これからは「虹の革命」つまり多様性・持続可能性を目指していくべきである!
・幸福というのはその地域の価値観によって異なるもの。均一な食料配分が目標となってはならない。
・最も危険なのは「科学への楽観」である。
・空腹と平和は共存しない。空腹なら人間はどんなことでもする。
・食料増産のためには、それが所得につながるというインセンティブが必要。(欧米の補助金、戦後日本の小作から自作農への移行)
・日本人の食生活の洋食化は天井をうった!
・大型機械の導入で耕盤ができ、ロータリーにより団粒が破壊され、土壌の劣化が進んでいる!
・農地も穀物生産量も足りている。問題は経済格差である。
・食料は足りているから、持続可能な農法へ移行すべきだ!

最後に、今回のシンポジウムのテーマではなかったが、発言の中から、どの先生方も持続可能な農業へ移行するべきと考えていらっしゃるように感じました。
日本の農学のトップの方々がそのように認識されている(だろう)ことは、大きな希望でした。






by shizenchiyuryoku | 2016-03-13 11:00 | Comments(0)

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