カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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太陽系土つくりに疑問

自分でもなんという変わり身の早さだと思うけど、ちょっと軌道修正します。

先回まで書いてきた太陽系土つくりのやり方に疑問が生じました。

もともとはその場所にあるもの(有機物つまりは雑草)だけで外から持ち込まないで土を良くしていく。
という自然農、自然農法の考えでスタートしていたのに、土つくりのスピードを急ごうとしたばかりに原理原則から離れてしまっていた。

それを気づかせていただいたのは、秀明自然農法の佃さんです。
佃さんのことは現代農業2月号「冷春激夏につよい品種力特集」で知った。
冷春激夏にはこれが強いという種苗会社の品種オンパレードであり、要するに対症療法である。その中で種採りを続けることで作物が強くなることを訴える佃さんの記事は光っていた。
記事をよく読むと、種もお分けいただけるとあったので、早速連絡した。
メールのやり取りの中で、しっかりと原理原則を気づかせてくださった。

田んぼのもの(稲わら、籾殻、米ぬか)を畑に入れると畑が固くなるとは時々聞く。
普通はそれらで堆肥作るわけだけど。


田のものは田のもので、田に畑の草が生えることはない。
逆に畑に田の草が生えることもない。それが自然である。
ちなみに水辺の葦を乾いた畑に入れてもなじまなかった、とは佃さんのご経験。

つまりは、その土地で育ったものはその土地になじむ。
それ以外のものは自然(たぶん土中の微生物と捉えるべきと思う)にあっていないので、うまく分解されずに問題を起こす。ということと解釈する。

だから佃さんは、畑に木質チップを投入するのは酸性になってよろしくないとアドバイスしてくださった。
材木のヒューゲルカルチャーはいわずもかな。
多分、炭も元が木材なので、土には馴染まないんだろうなあ。

以上のことがあり、計画を見直します。朝令暮改、軽薄短小で申し訳ありません。
早く土をよくするためのチャレンジはするけど、方法は熟考します。
基本に立ち返り、より自然にちかい方法を模索します。

具体的には、①同じ土質の近所で刈られた草を手に入れる方法を考えること。
        ②有機物の供給のために緑肥を栽培すること。

②の緑肥はイネ科のものとマメ科のものを使います。
どちらも春秋の2回まきなので有機物供給にはいいし、耕盤破壊にもいいものです。
どの畝に使うかはまたアップします。
by shizenchiyuryoku | 2011-02-26 18:47 | Comments(0)

「人間も植物も基本は同じ」

埼玉県小川町有機農業推進協議会主催の「種取り講習会」に参加してきた。
第3回目となる今回の講師は(財)自然農法国際研究開発センターで品種を育成されている、中川原敏雄さんである。

表題は先生の講演の第一声であるが、あまりにも普段の自分の考えと同じなので、びっくりした。
おこがましいが、自分も及ばずながらも、同じ考え方で畑に立っている。

技術を含めてあまりに多くの教えをいただいたが、特に印象的な総論の部分を、先生の原稿の一部を多少略しながら、ほんの少しだけ分かりやすく加筆して、以下に掲出したい。


以下抜粋


「はじめに」

 作物は充実した種を実らせて一生を終える。(略)一般に考えられている収量を上げるのにふさわしい野菜の姿(肥満型)と、充実した種を実らせるのにふさわしい野菜の姿(自然な姿)は異なるようだ。前者は肥料と農薬を必要とするが、後者はいらない。

植物として野菜が目指すのは、収穫量や形ではなく、生命力の強い種(子孫)を残すことである。その目標に向かって野菜は根を深く張らせ、病害虫に強い体を作り、養分を蓄えて充実した種を実らせていると考えるべきではないだろうか。栽培者が作物の健康を考える場合、作物の立場になって考え、共に生きていくという姿勢が求められる。

(略)

野菜栽培は、茎葉(葉物など)、根(大根、にんじんなど)、未熟果(きゅうりなど)、熟果(かぼちゃなど)のように各器官(つまりある部分だけ!)の収穫が目的のため、種を実らせるところまで(野菜の一生を)見据えてバランス良く育てるという考え方がかけているようだ。むしろ栄養成長を極端に強めて植物の各器官を早く大きく太らせるということに重点が置かれているのではないだろうか。野菜に多肥栽培が多く、時期外れの作型に分化していることも、野菜栽培が種を取ることを目的としていないことに起因していると思われる。

野菜を採種してみるとその問題点が見えてくる。たとえば青果栽培の肥料設計できゅうりを採種栽培すると、採種果が巨大化して、腐敗果の発生や稔実不良種子(子孫を残せない種)が多くなる。それだけ青果栽培の野菜はバランスを崩した生育をしていることを物語っているのではないだろうか。



「野菜の一生」

野菜栽培は私たち人間の子育てにたとえられる。それは生育初期の環境や育ち方が、その後の成長や特性(性格)や草姿(体型)に大きく影響するからである。人間の一生が幼年期、少年期、青年期、壮年・老年期にわかれるように、野菜の一生も幼苗期、伸長期、茎葉繁茂期(開花結実期)、成熟期に分けられる。そこできゅうりの一生と人間の一生を対比させてみよう。

①幼苗期
「三つ子の魂百まで」とあるように、きゅうりでも3葉期から4葉期までが「苗半作から八部作」といわれる大事な時期にあたる。
この時期は成長の基盤となる根の生育が大切だ。肥料過多や高温多湿など過保護な条件下では、地上部の生育ばかりが進む肥満型になり根張りが悪く、着果不良や病害虫に弱い体質になる。乳幼児の食事が大切であるように、自然の有機物を材料にして腐植の多い培養土で根を育てる。
そして「頭寒足熱」で低めの温度下でじっくり生育させ、「寝る子は育つ」ように根張りがよく、葉茎が厚くしまって、がっちりした苗を作る。

②伸長期
 この期間は光の強弱、温度の高低、水分の多少など環境の様々な変化に敏感に反応する感受性の強い時期にあたる。
「かわいい子には旅をさせよ」のように、野菜でもこの時期に肥料や水をやりすぎると、地上部だけ大きくなって、根が育たない。根をよく育てるためには、低めの気温、少なめの水分、少なめの栄養、など地上部の生育にとってはむしろ厳しい条件を体験させる必要がある。
生育を急がせず、じっくり育てることによって、根が深く張り、茎が太く短く、葉が小さく厚く育ち、基礎体力が身に着く。

③茎葉繁茂期(開花結実期)
人間は親元を離れ社会に出て自立する時期である。きゅうりも自力で養水分を吸収し、自立して生育する。だが被覆や肥料のやりすぎなどの過保護な管理や、根の張りを抑える強い整枝は野菜の自立を妨げてしまう。
この時期は側枝が次々と発生し生い茂り、一生で最も若々しく、生育旺盛で活力に満ちている。また着果が増えて栄養成長から生殖成長に転換する時期であり、野菜自身の子育ての準備が始まる。

④成熟期
 人間は家庭を築き、子育てをする時期である。きゅうりはつる先の成長が止まり、肥大した果実の成熟が進む。葉色が黄色く色づき、種が充実する。そして最後に枯れたきゅうりの茎葉や根は土壌生物の餌となり腐葉土がつくられ、次世代のために培養土となる。



以上である。いかがであろうか。
見事に野菜の一生をあらわすとともに、人間が気をつけるべきことを的確に表しているのではないだろうか。
自分も野菜作りはおろか、自分づくりのためにも肝に銘じたい言葉である。


肥料分をガンガン入れて太らせ見栄え良くした「商品としての野菜」

そして作物の「命をゆっくり育てる野菜」

どちらが人間の健康に良いと思いますか?



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by shizenchiyuryoku | 2011-02-13 22:05 | 基本的な考え方 | Comments(0)

太陽系土づくり その3 木星

木星のフューゲルカルチャー完成


フィルに教えてもらったフューゲルカルチャー(日本名:もっこりカルチャー)完成。
オーストリアのパーマカルチャリストのやり方だそうである。

1、木星畝に深さ40センチの穴を掘り、朽ちかけた木を並べ、小枝を並べる。
2、落ち葉混じりの最高の腐葉土をかける。

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本当は腐葉土を1メートルくらいドッカリとのせるようだが、とても足りない。

腐葉土は森の落ち葉や倒木を微生物などがゆっくりと分解してきたもの。
分解過程には様々な種類の生物が関与している、まさに森の生き物たちの合同作品。
両手でひとすくいの腐葉土はどれだけの数の生き物の手によるのだろうか。数億か。数兆か。

こんなに豊かな香りが、他にあるだろうか。本当に芳しい香りである。
みなさん、森を散歩して土を手にとって香りをかぎましょう。
香りがいいのは、生き物が多くいる場所です。
生物多様性なんて言葉でなく、香りでわかるようになりましょう。

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話がそれた。
上記のように、何年も何十年もかけてできた森の生き物たちの最高傑作であり、彼らの次代の命のゆりかご。それを人間の都合で沢山持ち帰ることはできない。
だから腐葉土はうっすらとぱらぱらとかけるにとどまった。効果が落ちることは仕方ない。
なんちゃってフューゲルカルチャーになってしまったが、それもよし。

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3、そして最後に土をかぶせる。

以上である。

埋めた木が炭素としてどんどんと分解され、ふかふかの畝に変わっていくだろう。
土の香りも楽しみである。僕は畑で土の匂いを必ず嗅ぐ。それが土の判断なのだ。
土壌分析もいいかもしれないけど、直感的に土の状態を理解できる。
生き物がいるかどうかのバロメーターなのだ。
いろんな生き物がいる土は香りがいい。それはすべてに通ずる真理かな。

秋冬の作付けが待ち遠しい。
by shizenchiyuryoku | 2011-02-10 22:04 | Comments(0)

2011年の目標と計画

新年おめでとうございます。
今日は2月3日で旧暦のお正月。
畑にはもっとも相性の良い暦と思う。
新春を迎えるに当たり、2011年の目標と計画を記したい。

今年の畑づくりの目標は、
1、様々な自然の道理から謙虚に教わること。
2、無肥料栽培の実践継続で本物の健康を追求すること。
3、できる範囲での自給自足の可能性を追求すること。
4、上記を真摯にかつ楽しく学び、人に伝えること。

大きな目標であるが、ゆっくりと実践していきたい。



土づくりについては別記事にて説明しているので、
今年の作付け計画について記したい。

土づくりや作物の適材適所との関係で作付けの場所は複雑になるけれど、
栽培するものは以下の通りである。


1、さつまいも、サトイモ
  
・これらはすでにうまくいっている。ことしも継続したい。
・さつまいもは苗を購入する。できたら苗も作りたいが、残念ながら今は無理である。
・サトイモは去年の芋を畑に埋めて保存してある。(赤芽、えび芋、ウーハン、土垂)

2、陸稲(おかぼ)、雑穀

・陸稲は昨年も失敗したが再挑戦したい。
・また自然農法センターから入手した「もちあわ」に挑戦したい。
・いづれも昔から山間部で作られてきた日本人の基本穀物である。
・水が無くてもできるところに期待している。

3、野菜

・ほとんどが、無肥料自然栽培、自然農法センター、秀明自然農法、および自家採種の種である。
・種の状態から肥料が抜けた状態のものなので、あとは当菜園の土に馴染むまで自分で種を取り続けることである。
・土地に馴染むまで3-5年はかかるであろうが、追求していきたい。
・種だけでなく、土づくりも成功の大きな要素であるので、一緒に追求していきたい。
・虫にも病気にも影響されない、本当の健康でおいしい野菜が、安定して無肥料でとれるようになるだろう。楽しみである。
・それらはきっとおかしくなってしまった人間(僕も)に、大きな示唆を与えてくれるだろう。

4、野草

・少し土を耕した部分があり、野草の相が変わるかもしれない。
・野草こそ、まさに自然から教わる貴重な植物である。
・本当の健康とはなにかを教えてくれる存在である。
・野草を見ることで、土の状態や季節がわかる。
・野草を見ながら、学び、野菜つくりの参考指標としたい。


この先、具体的な作付けができだしたら、随時アップしていきたい。
by shizenchiyuryoku | 2011-02-03 20:38 | Comments(0)

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