カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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東城百合子さんの講演


「自然食」「自然療法」で有名な東城百合子さんの講演会に行ってきました。
まもなく87歳を迎えるという東城さんは、力強く、愛にあふれ、参加者を叱咤激励される方でした。
ご自身が若い時に結核で死にかけた。そこから救ってくれたのは「自然食」であり、それを世の中に伝えることをご自身の使命とされています。

私の野草食はもちろん、玄米菜食も多分に影響を受けております。一度、お目にかかりたいと思っていましたが、東城さんに救われたという若い女性Wさんとお仲間が講演会を使命で開催されたので、機会をいただくことができました。ありがとうございます。


私の心に残ったお話は以下の通りです。

1、何を食べるべきか。については自分のことだから自分で考えなさい。「何を食べるか」は自分の人生をどうしたいのか、と同じことである。

2、東城さんは結核で死にそうだった時、栄養をとろうと肉や牛乳を採ったが良くならず、薬を飲む悪い連鎖を続けていた。が、お兄さんの友人の医者から「大地から生えてくる食べ物が人間の食べ物だから、動物性を主とせずに穀物を多く食べなさい」と教えられた。それからは一切の薬を捨て、玄米の重湯を飲み回復されてきた。今でも玄米、味噌汁、漬物を基本とし、梅干しや野草を大切にされている。

3、前述の医者は、踏まれても引き抜かれても生きるエネルギーをもつ薬草の生命力に学び、採り入れろ。とも教えてくれたそうである。東城さんは肺結核で咳がひどかったが、オオバコの種に救われたそうである。

4、戦後教育で、日本はダメになった。(戦後教育は戦勝国の策でもある。)戦後は男女同権と言い、頭でっかちで根のない人間が増えてしまった。男と女は違う。男は種で、女は畑である。役割が違う。

まだまだ沢山の学びがありました。興味をもたれたら東城さんの本(代表作は100万部売れている「家庭でできる自然療法」ですが他にも読みやすい本が多数あります)をお読みになってください。



帰宅途中に考えました。東城さんのお話は無肥料草生畑に通じるものがとても多かったな、と。それは、以前から私が影響を受けていたからであるに相違ないが。

1、戦後の栄養学で病人だらけの現代社会になっている。

これについては、化学肥料を中心とした肥料学が土の生命力を殺し、病弱な作物をつくり、病人だらけの人間を作る。とも読みかえられそうだ。農薬が悪いのでなく、農薬を使わねばならないような病弱な作物を作ることが悪いのだ。本当に健康で持続的な畑の土づくりが経済性と効率性と科学信奉のもとでおろそかにされてきたためである。

2、男は種で、女は畑である。

これはまさに農から来た言葉だ。
種について言うと、現代の作物のほとんどがF1種である。F1種は、雄性不稔(次世代に種を残せない奇形種、人間でいえば無精子)を掛け合わせて作ることが現在の主流である。子供を作れない奇形種でできた作物を食べることが人間にとって健康的であるはずがない。詳しくは、野口種苗さんが多く語られていますので書籍などご参考ください。
遺伝子組み換え種についても不自然すぎることをやっているので、健康であるはずがない。実験でも結果は出ている。遺伝子組み換えは以前の記事にも書いた。
http://eatyasou.exblog.jp/13657374/
TPPをやったら、日本人はモンサント社の遺伝子作物を無理やり食べさせられ、カーギル社に流通を乗っ取られて、食物を自由に選ぶ権利が奪われる(今のアメリカがそうである)だろうと確信する。そういうものはTPP推進派の経団連やマスコミや政府やどうじょう総理が好きに食べればよいが、国民には食べさせてはならない。きっと、ただちに人体への影響は認められない、と言うだろうが。
健康な種は、健康な畑で作られ、そして自然に昆虫により受粉されていくということである。種も畑もどちらも健康でなければならない。薬や遺伝子工学は根本を解決しない、と思います。




追伸:
東城さんは「自然の生き方」と何度もおっしゃっていました。実は講演中に何度も自分を恥ずかしく感じた。私は自然農法で自然に沿った農法をやっているが、はたして人間として自分の生き方は自然であろうか。。。無言になってしまいます。。。

お会いできてよかったです。ありがとうございました。




by shizenchiyuryoku | 2012-05-27 13:08 | Comments(2)

草との付き合い


雨が多く、草の勢いがすごい。
1週間で、畑の景色は様変わりする。

4月まではホトケノザ、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウなどのカラフルでかわいい草たちを眺め楽しんでいたが、今は恐怖におののく。

ギシギシ、スカンポが1メートル以上伸び、ノギクの仲間やイネ科の仲間が50センチ、スギナは30センチ、オオバコは20センチに成長し、昨年まで見かけなかった種類の草がたくさん生えていて図鑑で名前を探すのに追われる。夏草のヤブガラシが20センチ伸び、カナムグラ、ヤエムグラも棘だった蔓で威嚇してくる。

普通ならば、こうなる前に草を刈り、抜き、とするところだが、私はようやく草を刈る。
ここまで放っておいた理由は、草の根が無数にあることによって土中の微生物や小動物の生存が保たれること、草の根が土を耕してくれており、また土中の養分を集めてきてくれていること、常に適度の水分が土中に保たれていること等です。そして地表部の草が有益な有機物として土に戻すことができるので、出来るだけ大きくして戻そうとしていたからです。これらは無肥料で養分を供給すること、土の団粒化、化学性の改善に必要だという考えでいるからです。

でもこのまま伸ばし続けるのではありません。
今は、夏野菜などの植え付け時期です。それらの邪魔にはならぬよう、今までの働きに感謝し、そしてこの後も微生物や小動物の餌として循環してもらうように、また夏野菜の敷き草として刈り、大きなものは裁断し、土に返していきます。

昨年から敷いてある草はかなりボロボロになっており、その下では、無数のダンゴ虫、ミミズ、クモ、ヤスデたちがひしめいている。土は黒く、少し湿り気があり、ふかふかで、懐かしい良い匂いがする。林の落ち葉の下の腐葉土よりもっと甘い香りが強い。これだけの土を作ってくれる自然界の循環システムはすごい。


作物を植えるために、かなりの草を刈りますが、すべてを刈るわけではありません。貧乏性のため、畑のどこかに必ず草の一群を残します。草の姿を観察したいためであり、生き物の住処を残しておくため、そして私が食べるためです。

野草はアクがあるので、茹でたり炒めたりしますが、5月までは生でもいけます。もちろん段々と固くなってきて各植物特有のアクがでてきますから、4月までのように何もつけずに食べるのはつらいです。ただ良い調味料を考えたので、生でもとても美味しく、評判も良いです。


さて、草は指標であるとは、農業の達人の言葉として多くあります。循環農法の赤峰勝人さんもそのひとりです。赤峰さんは、草によってその畑の肥沃度を知る表を教えてくださいます。私の畑は、10段階の真ん中より上にくることが出来ました。5年前は中より下ばかりでした。ここまで来れたのは、雑草と関連する微生物た
ちのおかげです。赤峰さんによると、嫌われ者のスギナは土中のカルシウムを集めて、ミネラル豊かな土に変える役目を果たしています。私の憶測では地下茎で伸びる嫌われ者の草は、土の耕起もしてくれています。赤峰さん以外の指標では、私の畑は極チッソ不足です。いろんな指標を見ながら、そこにふさわしい作物を植えるのが楽しみです。


5年前はスギナだけでした。そしてその後も草の背が伸びなかった状態が続いていましたが、今ではギシギシも120センチ以上にぷりぷりと育っています。つまり、野菜が出来る土になってきたのです。草が生えない土では野菜も育ちません。草が大きく育つ土壌は野菜も育ちます。そして草が大きく育つ環境では、微生物や小動物も増えています。先日は初めて1メートルの蛇を見ました。5年の推移を見て体感できました。

農業の達人たちの言葉を信じて、本当によかったと思います。畑の周りの方々には、嫌な思いをさせて申し訳なく思っています。まだ発展途上ですが、大きく茂る草を見て今までの感慨にふけりました。(草刈にあまりに疲れたからかも^_^;)


草と種取り野菜の混在した一帯
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草を刈り、さつもいも、落花生、いんげん、おくらを植えた一帯(奥の株はぎしぎし他)
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子孫(種)を残すため、自身が空洞化しても頑張る大根
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もうすぐ収穫の大麦。麦茶が楽しみ
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スギナ茶。
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by shizenchiyuryoku | 2012-05-21 20:26 | 土作りについて | Comments(0)

5月のワークショップ



5月のワークショップ開催を決めました。

今回の内容は

1、さつまいもの苗、夏野菜の種まき、苗植えなどの体験
2、荒々しい夏草の忍び寄る恐怖を感じる(?)体験
   ・草に覆われはじめた畑を感じていただきます。
3、草を調理して食べる
   ・おいしそうな草を皆で考えて調理してみましょう
4、その他状況に応じて農作業
です。


参加希望の方は下記のことをご記入の上、メールにてお申し込みください。



開催日時:5月20日(日)10:00-12:00過ぎ(終了後も滞在自由です)
     ※雨天中止。日程再調整。

開催場所:北鎌倉の無肥料畑
     ※お申し込みの方に個別に地図をお送りします

参加費用:おひとり3000円(子供は無料)
     野草調理を手伝っていただくと2000円です。(事前にお知らせください)

申し込み:以下のメールへお知らせください

     ①お名前
     ②性別、年齢
     ③知りたいこと、やりたいこと、メッセージ
     ④連絡先メールアドレス、携帯電話など
      ※原則メールで返信します。携帯電話番号は緊急連絡用です。

     kusataberou@yahoo.co.jp

以上よろしくお願いします。
by shizenchiyuryoku | 2012-05-10 23:29 | イベント | Comments(0)

万葉のはたけ


奈良県明日香村へ行ってきました。
本当に、まほろばの地でした。

日本の原風景といわれるように、畑もいたるところにありました。
関東の黒ボク土(火山灰由来)と違って肌色に近く、陽を浴びて光輝いているように見えました。
地元のお年寄りに聞いたら、やはり地味が良いようです。
時代の中心地となる場所は多くの人の食べ物を生産するため、地味が良いことは絶対条件でしょう。
世界文明の発祥地はどこも肥沃地ですね。
明日香村はそれだけでなく、土地の気も素晴らしく感じました。
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奈良県立万葉文化館にも立ち寄りました。
万葉の世界を体験できる展示空間で面白いものに出会いました。

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このコーナーは当時の市の様子を再現したものです。
色々ありますね。大根、葱、くり、くるみ、柿、梨、りんご(以外!)、

すべてサイズは小さいですね。
理由を聞いたら、昔は自然に実がなったから本来こういう大きさだった、とのこと!
なんと、無肥料栽培の原点ではありませんか。

現在は品種改良が進んで、おまけに肥料も進んで、大きな作物が一般的です。
市場で売買されるのが、サイズと形など見た目で価格付けされるから、農家は一生懸命大きくします。
大きいから栄養も大きい、というわけではないのであしからず。
味は比例して大味になりますが、大きい分だけスカスカして柔らかいのは現代人好みかも。

飛鳥時代の野菜を試食できたら、本当に勉強になるんだけど。。。食べてみたい。


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続いては穀物や調味料のコーナー。

赤米は、もともとほとんどのコメが赤米だったようです。
日本人は粘り気が強い白米を好むので、甘みもなくぼそぼそした赤米は室町時代には食べなくなったとか。
ただ赤米は生命力が強くて収穫が期待できるようです。
人間は、歴史的に美味しいものを選択してきて、今の食になったことも事実だからそれも仕方ないのか。
個人的には時々でも赤米を食べるほうが、いろんな意味で良いと思いますが。

写真にある「蘇(そ)」というのは古代の乳製品。
牛乳を煮詰めてつくったらしい。チーズのような固形物です。
食べる機会がなく残念でした。食べてみたい。。。
蘇我入鹿の蘇と同じ字だから、渡来の権力者が食べたのでは?本当に庶民がたべたのかなあ?

「醤(ひしお)」は今の醤油と味噌の中間製品。



なんだか古代食に興味が出たので、「卑弥呼の食卓」(大阪府立弥生文化博物館編)を読みました。
そのなかの奥村彪生(あやお)さんのご説明によると、

佐賀県唐津市の菜畑弥生人の食べ物は、

穀物 :コメ、ダイズ、ソバ、アワ、ヒエ、アズキ、リョクズ、
木の実:クルミ、アカガシ、シイ、イチイガシ、アラカシ
野菜 :ゴボウ、マクワウリ、ヒョウタン
魚介 :サメ、エイ、マイワシ、ボラ、マグロ、サバ、アジ、ブリ、スズキ、ヒラメ、クロダイ、マダイ、ベラ、ハゼ、コチ、フグ、カレイ
動物 :ノウサギ、イノシシ、ニホンジカ、タヌキ、アナグマ

とあります。

また池上曽根遺跡から出土したものとして、野の幸、畑の幸のみ(山の幸、海の幸を除く)を紹介すると、

野の幸:ギシギシ、ツユクサ、(つくし、ふき、よめな、たんぽぽ、のびる、みょうが、あかざ、のあざみ、はまあざみ)
栽培 :マクワウリ、スズメウリ、ヒョウタン、ナス、コメ、ソバ、アズキ(ナノハナ、サトイモ、ズイキ、エダマメ、ショウガ、アワ、ヒエ、ダイズ、エゴマ、ダイコン、カブラ、ニンジン、ゴボウ)

とあります。(  )内は実際には出土していませんので想定です。


私の畑の作物に非常に似ています。特にギシギシやツユクサなどについては、胸を張って古代人と話ができそうです(^_^;)

無肥料で無理なく作れそうなものを追求していくと、古代人に近づいて行く、そんな気がします。
ギシギシの元気な畑に立つと「万葉のはたけ」のイメージがわいてきます。
by shizenchiyuryoku | 2012-05-06 17:24 | 基本的な考え方 | Comments(0)

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