カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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食料エネルギー自給の収穫祭


先日、トランジションタウン(以下TT)鎌倉メンバーと、「自給的収穫祭」を楽しみました。

「自給的」というのは、「食料とエネルギーと助け合い」を身近なところで手に入れる。という気持ちを込めています。出来る限りの材料を鎌倉市内にて調達することにチャレンジしてみました。


「食料」では、
1、畑からはさつまいも、さつまいもの蔓、里芋、里芋の茎、長ネギ、しょうが、大根、トマト、スイバ、タンポポ、
2、鎌倉産の塩
3、鎌倉岩瀬の井戸水
4、腰越のわかめ
5、鎌倉のパン
6、自家製味噌
7、自家製塩麹
8、畑の野草(どくだみ、おおばこ、やぶからし)で作った野草茶
9、その他調味料などは鎌倉市内の自然食品店から
などなどを利用しました。


「エネルギー」つまり調理には
1、初代型ロケットストーブ
2、改良型ロケットストーブ
3、手作りソーラークッカー
4、手作りかまど
5、裏山の木切れ(炊き出し)
などを利用しました。


「助け合い」は言うまでもなく参加者全員で調理しました。火の管理の達人や調理の達人などなどです。



それでは当日の様子を紹介します。わたしの意見より参加者の方からのご意見のほうが伝わると思ったのでご紹介します。


●IMさんからいただいたご意見

私たちも自分たちで野菜を作ることを始めて3年。
NHKの家庭菜園の本をバイブルにしていろいろやってきてて、農薬を使わないことはやっていたけど、肥料のこと、種のこと、苗のこと、本の通りにやっていて、本来の野菜を育てるの大切なことを知らなかったことに「はぁー」と最近なってたとこにkさんに出会えて、自然農の野菜のもつ力、土のエネルギーを感じる体験ができてほんとうにうれしいです。

収穫祭で訪れたのが2回目ですけど、やっぱり畑に立つとエネルギーを感じるし、自分自身がとってもいい気持ちになります。
こんな環境で育つ野菜っていいなーって思ったり(笑)

肥料をあげると野菜はそれに頼りっきりになって、肥料がなくなると育たなくなるという話を聞いて、人間も一緒だよなーと思いました。便利な物に囲まれ! ;て生活をして、それがないと生きていけなくなってる。野菜たちのように、便利な物がないなら自分たちでその環境に慣れて生きていく力をつけないと。

みんなで火をおこして、青空のもと調理をして、そして頂くという、贅沢な時間を過ごせました。お腹も心も大満足でした!夜も、芋のつるできんぴらにして、たんぽぽの葉たちはかき揚げにして食べました。 お土産にいただいたさつま芋は、ひとつはたね芋にして来年植えたいと思います!種とりの話などなど、kさんにいっぱい質問できてよかったです。 Mちゃん、鍋、真っ黒になっちゃって、洗うの大変だったよね。ありがとう!


●SMさんから

収穫祭の日は、みなさまに甘えて
日向ぼっこをさせていただき感謝です。
畑で日向ぼっこをしていた感想になってしまいますが、シェアしますね。

秋空のお日様が、ポカポカの中で、
柔らかい土のぬくもりを感じながら
ぼーっとする。

顔のすぐそばにネギさん、トマトさんが見える。緑の中に光が透き通るような。
気持ち良さそうに光を浴びて。
ありのまま、自然に、そのままで
何もいらなくていいんだなって。

近くにはバッタさんが、美味しそうにニラを食べている。ムシャムシャ聞こえる。鳥が飛ぶ影を感じたり、風を感じているとあっという間に時間がたち、
みんなが料理をしている音を聴きながら
眠ってしまう。

焼き芋、里芋、ネギさんが沢山入った味噌汁、野草茶、サツマイモのつるのキンピラ、どれも美味しくいただく。

美味しいご馳走、Kさん、
鎌倉の仲間たち、畑に感謝。

ちゃんとまとまらずですが、
みなさま、ホントにありがとうございました。

(後日談:バッタが食べていたのは白菜であったとか。)

●Sさんから

Kさんと大地の恵みに感謝し秋の味覚を堪能。とっても素敵な時間を過ごさせていただきました!

私の祖父は農家だったので小さい頃よく畑に連れて行ってもらった事を思い出します。
自然と共に暮らしていた、こんなにも素敵な事だったんだと改めて実感。
本当に貴重な体験をさせていただきました。

野菜たちが本来持っているありのままの姿で成長していく。
Mちゃんも言ってましたが本当人間と同じ!
Kさんの畑で育ってる野菜達は大変な事も沢山あるでしょうけど、素直で幸せな子達でしょうね。

便利な物と引き換えに何か本質的なもを忘れ去られしまう世の中。
だからこそ、今回の収穫祭で心も体もハッピーになり、なんだか心が豊かになれた気がします。

みんなで作ったご飯も美味しかったー。

さつまいものツルのきんぴら!初めて食べたけどとっても美味しかった!
ツルまで食べられるなんて知らなかったです。
里芋を網焼きした時のネットリ感、ホクホクのさつまいも、野草茶すごく美味しかったです。
どれもこれも本当に美味しかった~。

次の日から旅行へ出掛けたのですが、泊まった旅館で酸葉の天ぷらが出たんです!!
私が旅館の方に、すいばって酸っぱい葉って書くものですよね?食べるとちょっと酸味がある。。。
って言ったら、『よくご存知ですね!』なんて言われちゃったり 笑
Kさんの所で今回初めて知ったんです 笑 
その酸葉が登場したのですよ!とっても美味しかったです。
あと、人参の葉と、ふきの葉も天ぷらにしてありました!
ふきも茎と蕗の薹しか食べた事がなかったですが、葉も凄く美味しかったです。

話は脱線いたしましたが、、、
Kさんの畑を荒らしまくり、たぶん足元の大切な野菜達も、もしかしたら踏んでた可能性も。。申し訳ないです。


夫Yにお土産だよー。って渡した袋にはカブトムシの幼虫。
本人めちゃめちゃ喜んでました!
鎌倉産のカブトムシだ!!と大興奮 笑

本人は収穫した野菜だと思って開けた袋が幼虫でびっくりしてました!
ただいま土の中で成長中。来年の夏が楽しみです!

みんなが作ってくれたご飯もとっても喜んでました。ありがとう。



●Mさんから
私は数年前に福岡正信さんの「わら一本の革命」を読んで
実践と思想に感銘を受けたけれど、自分では何も生産していない
頭でっかちな人なので、時々土に触れる機会をいただけることが
とても有難いです。

kさんの畑の生きものや循環を感じられて、いつも
心身ともにいいもので満たされる気がします。

欲を言えば、今度はもう少し労働をしたいです!
といっても、自分用の畑なので、人に指示するより
自分でやった方が楽かもとも思いますが、草刈りとかね。
少しは恩返しさせてくださいね。

あと、無心になって畑が感じられるので、労働は好きです。

いただいたサツマイモは蒸して、里芋は煮物に。
力のある野菜の味、美味しくいただきました。
根菜はぎゅっとエネルギーが凝縮されていますね。

サツマイモのつるのきんぴらは癖になりそうです。
味の母(みりんとお酒の間のような調味料)とお醤油、
白ゴマだけでいくらでもごはんが進むおかずになります。
食べられるなんて知らなかった!

野草茶も、とても美味しかったです。
いろいろ研究してますねー。
身近な植物、もっと取り入れたいと思いました。

本当に、ありがとうございました。




こちらこそありがとうございました。
前からこんなことをやりたかったんですよ。念願かないました(笑)
自給的調理はほんの少しは余計に時間がかかるけど、問題なくできることと感じました。
皆で一緒にやったことも楽しくできる成功の理由であったと思います。
TTの皆さん、お付き合いくださり本当にありがとうございました。



「畑でつまみ食い」の1コマ
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さつまいも収穫
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さといも収穫
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新旧のロケットストーブ。新型は本当に燃焼効率よくてビックリ!
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焼き芋
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野草茶をわかす
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青空キッチン
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焼き芋
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芋のつるのきんぴら
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豪華な食卓の一部
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おみやげ
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by shizenchiyuryoku | 2012-11-23 15:37 | イベント | Comments(0)

500年の自給自足


「日本の伝統農法体験」というツアーに参加しました。わずか8軒が500年にわたり自給自足に近い暮らしを営んできた集落を訪れ、現在80歳の長老がその知恵を公開してくださる!という貴重な企画であったので迷わず即刻に申込み参加しました。


「天空の里」大沢集落は静岡県北部の山間地域にある水窪(みさくぼ)町からさらに上の標高750メートルにあります。到着した日は雨あがりの霧が立ち込めており集落や畑の景色はまさに天空の楽園を思わせます。
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貴重で普遍的な知恵を惜しみなく語っていただいた別所さん(80歳)のお話を基本にレポートします。


1、集落の歴史について

今から500年ほど前の戦国時代に「木地屋(きじや)」(ろくろを使って椀や盆など、木地のままの器物を作る職人)の藤谷氏が殿様に献上したところ気に入られ、好きなだけ山をやると山を与えられたのが始まりであった。
藤谷氏は山を公平に8区分し8軒が暮らせるように分配した。
8軒以上になると自給自足の可能な範囲を超えてしまい持続不可能になるという先見力のため、長男が継ぐことで将来も8軒を超えないようにと取り決めた。
また地主と小作というような上下関係が出来ぬよう、公平に山を区分したことも驚嘆に値する。



2、ライフラインについて

水は湧き水を、現在は井戸を掘って利用している。
火力は薪であり、現在はプロパンガスもある。風呂は現在も薪である。(最高でした)
電気は現在は中部電力から送電されているが、50年前までは小水力発電機2機で8軒分を自給していた。(なんと最先端!)
(聞き忘れたが電気の前はろうそくや行燈であったのは日本中同じであったと思う)
ライフラインも当然ながら地域内で自給できていたのである。


3、食べ物について

米は沢水の近くで少し生産されたらしいが、山であるから量はなかったようである。
主食は麦飯であり、麦8米2の配合で、米がなくなるとアワとヒエを使ったようだ。
畑ではムギ、ヒエ、アワ、芋、大豆、小豆、ソバを主に作った。
また共有のトチ山を設けトチの実を利用した。普段食にはトチ粥というトチと麦と米を混ぜたものを、正月にはトチ餅を食べたということである。

今回の体験では囲炉裏を囲んで伝統食をいただいた。
メニューは
里芋を囲炉裏であぶり味噌で食べる「串里芋」
きび(ここでいうきびはとうもろこしのこと)とサツマイモとささげ豆の入った「きび煮」

大根の漬け物
焼き椎茸
栗の渋皮煮
こんにゃくのくるみ和え

いただいたものはほぼ自給作物からできている。大変なごちそうであった。

昔の普段食は3食とも麦飯を中心に、具だくさんの汁、漬け物であったことが「聞き書き 静岡県の食事」(農文協)にある。
別所さんも「めんぱ」という木の弁当箱にムギ飯を詰め山仕事に出かけ、昼食は10時と2時の2回とったとおっしゃる。

(これこそ日本人の食べるべき健康食であろうと思う。私はできればムギでなく玄米を希望だけど、慣れるとムギも平気かなあ?)


4、食を支えてきた畑作の方法

畑は写真にあったように急斜面である。
したがって石を積んで段々畑にすることが必須である。
大沢集落の特徴は段々畑が平らでなく斜めであることである。
通常は等高線にそって平らに畝を作るのが一般的であるが、30度を超す急こう配の畑で傾斜に沿った縦畝を作っている。
横畝にしたほうが土や水が流れるのを防ぐように思えるが、縦なのである。
日本にもこのようなケースは数少ないらしい。
しかしこれこそが水の流れを良くして、土を流さず、作物の出来を良くし、連作を可能にしているのだそうである。


そして究極のノウハウが「掘り込み(ほりごみ)」と呼ばれる手法である。
夏に刈り乾燥させた「かや」や「わらび」などの山草を秋に畑に入れ込んていく。
これによって畑土は柔らかくなり、また雨水の流れがよくなり土が谷へ流れなくなる。
これを昔からずっと続けてきた。やってみると傾斜もあり重労働である。
ムギを作るためにやったそうだ。

こうすることでほとんど肥料も投入しなくて良いらしい。そして連作も可能である。
逆にこれをしないと化学肥料を使っても地力は衰え生育も悪くなるという。
掘り込みを何年続けたら土は良くなりますか、と聞いたら「最低10年だ」とのお答えであった。
まさに自然農法である。

そして大切な山草を確保するために草を生やすためだけのエリアが決めてある。
現代の効率至上主義の農業には完全に失われた持続可能な伝統農法がここにあった。


ちなみに昔は大沢集落でも「焼畑」農業がなされてきた。
山の木を切り一帯を焼いて、
1年目はソバを作る
2年目は豆をつくる
3年目はアワかヒエをつくる
4年目は小豆をつくる
(普通は2年続けて作ると地力は衰えるようである)
5年目は昔は杉を植えた(木材が売れた時代のこと)
そして20年の間に草が落ち豊かな土地に戻る。
これを場所を変えながら順繰りに続けていく知恵である。


5、風土が守る味

ここでは在来作物としてずっと種取りをして品種が守られてきた。
特に「むらさき芽(水窪在来のじゃがいも)」は平地の水窪町でもつくられているが、大沢集落のものは味が異なり甘い、という。
大沢集落の種芋を下の集落で作っても同じ味にならないという。

その理由について別所さんは、
「高度による昼と夜の気温差」「日当たり」「雨量」「風」をあげていた。
特に「高度による昼と夜の気温差」が大きいとおっしゃる。

このことはとても重要である。
要するに人間の様々な農法なんかより、「自然界がつくるそこにしかない風土」が味をつくるのである。

じゃがいもの原産地は温度差のあるアンデス高地である。
野菜は原産地のことをしっかりとDNAに記録している。
だから遠い昔に暮らした故郷アンデスに似た地域でこそ、本来のチカラを発揮する。
日本の温暖な平地で肥料をたっぷりやった品種改良ジャガイモは味がぼけた別物である。

私も種イモをいただいてきたから植えてみるが、同じ味は出せないと、初めからあきらめている。
しかし、生命力あるジャガイモはできるだろうと大いに期待している。


6、おわりに

私たちは戦後の経済成長のおかげで良い時代に生まれたが、失ったものも大きい。
本当に持続可能であり、そして健康で美味しいものは古い伝統の知恵の中にある。
便利さを手放せない部分もあるが、伝統を生かすことが日本人の生命を永続的に守ることにもなる。
そのことを五感で改めて認識させていただいた貴重な体験であった。


今回、惜しみなく伝えていただいた別所さんや集落の方々、又この企画を立案してくださった静岡県西部農林事務所の鈴木さんや同僚の方々、楽しく体験をご一緒できた参加者の皆さんに心から感謝いたします。



追伸

別所さんが案内してくださる「ランプの家なかや」では皆さんも伝統食などの体験ができます。(有料)
ご興味がありましたら別所さんまで電話でお問い合わせください。
別所賞吉さん 0539-87-2773




畑の風景
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製茶工場にあった含蓄ある言葉
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囲炉裏を囲んで食事
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串里芋
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ひえ煮
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左が在来「むらさき芽」右はよくあるメークイン
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むらさき芽を説明する別所さん
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掘り込みの実習。別所さんは80歳とは思えない!!
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こんにゃく芋と別所さん
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by shizenchiyuryoku | 2012-11-08 18:34 | 基本的な考え方 | Comments(0)

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