カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

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菜の花をめぐる想い

暖かさが増し、さくらも満開を迎えました。お花見を楽しみましたか。

私は、畑の菜の花を愛でる幸せにひたりました。
1年のうちで一番好きな畑の景色です。
つい先日とう立ちし始めたばかりなのに、今は150センチ近い背丈になり黄色の花を咲かせている。茎も蕾も花も葉もみずみずしく力強い生命に満ちていて、言葉で説明できない喜びを私に与えてくれる。花から花へ虫が飛びまわり、受粉の手伝いをしてくれている。自然界のおどろくべき仕組みと生命の力強さに毎年決まって圧倒され、そして喜びを感じています。


Hさん、Mさん、Mっぺが来てくれました。
菜の花とつくしと原木しいたけを収穫し、畑の青空キッチンでスパゲティを作りました。持ち寄ってくださった食事や、この畑でつくったハブ茶とともにゆったりと楽しい時間を過ごしました。

写真は3月24日。交雑して種がこぼれ自然に生えてきたアブラナ科の雑種の野菜たち(白菜、小松菜ほか)。ふたたび花を咲かせ、次世代の種をつくる。
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「春の生命スパゲティ」(菜の花、つくし、生シイタケ)とハブ茶(ケツメイシ)
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さて、このまま夢見心地のまま終わりたいのですが、菜の花を見て考え込む悲しくなる現実もあります。

3つの辛い現実をお伝えします。

1、遺伝子組み換え(以下GM)ナタネのこと

・2004年春、茨城県鹿島港周辺でGM輸入ナタネのこぼれ落ちによる「自生」が確認された(農水省発表)
(恐怖・・・・遺伝子組み換え作物は隔離されているのでなく、道端や河原に生えているのです!)
・2008年までにGMナタネの自生が確認されたのは輸入港周辺であり、福岡、熊本、大分、山口、兵庫、愛知、三重、静岡、茨城、千葉である。
・小松菜・白菜・かぶ・からし菜などはGMナタネから200メートル離れても数パーセント交雑する。(国立環境研究所)
・自生のGMナタネはモンサント社の除草剤ラウンドアップ耐性、バイエル社の除草剤バスタ耐性のものが主流である。
・日本政府はGM作物が自生していても影響ありと認めず対応しない。その近くの植生が交雑により多大な影響が出て初めて影響ありと認める。なんという狂った対策だろうか。

参考までに、
・ナタネ油は日本人が消費する食用油の56%を占める。
・日本で利用されるナタネの90%はカナダ産で、カナダ産の84%(栽培面積ベース)はGM種である。
・食用油への遺伝子組み換え表示はなされていない。
・遺伝子組み換え表示は現在でもあいまいである。(大豆原料のしょうゆ、コーン原料のコーンスターチも)
・TPPではさらに表示基準を緩めようとするだろう。

私の憂鬱
・遺伝子組み換えナタネが私の菜の花と交雑する可能性は現実のものである。。。(恐怖・・・・)


2、種子メーカーの権利強化

・2006年12月に農水省がまとめた「植物新品種の保護の強化および活用の促進に関する検討会報告書」によると、今後種子の開発企業などの権利強化を格段にはかり、新品種について農家の自家増殖を禁止するための法的な制度設計を始める方向が示された。
・GM作物の特許のみならず、交配種(F1)による新品種がターゲットになっている。
→ここまでは理屈としては理解できる私。

・バイオ企業はジーンバンクに入り込んで在来種の遺伝子解析をして片っ端から特許をとっている現実がある。
→(おい、それは盗人だろ!いい加減にしろ!)

私の憂鬱
・種を特許として大企業が独占しようとしている。政府も止めようとしていない。
 政府は日本の在来種を守ってください。それが日本の風土を守ることであり、国益を守ることです。TPPと同じ根源である。


3、農薬による虫の激減

・ミツバチをはじめ虫や鳥たちが世界中で姿を消している。その原因がネオニコチノイド系農薬であるそうだ。(農薬使わないので見たことないが。。)
・この農薬は有機リン系農薬に変わり90年代半ばから使われだした。前農薬より少量で効果があるので「減農薬」と農水省も農協も位置付けた。
(養蜂家によると前農薬が手榴弾ならネオニコチノイドは原爆だそうだ)
・松枯れにも効くと(嘘との意見もある)、また米の斑点米対策に空中散布もされている。住宅建材、ガーデニングの草花、猫のノミ取り剤、種の消毒にも、多方面で使用されている。
・その結果、ミツバチに限らず各地でスズメやヒバリ、赤とんぼが姿を消した、との声が上がる。
・フランスでは2006年に使用禁止になり他のヨーロッパ諸国も対策に乗り出しているが日本では野放しである。

私の憂鬱
・私の畑に「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)がやってきたら、菜の花を楽しむこともできなくなるだろう。。。
・なぜなら、虫たちによる自然交配がなくなるので種ができなくなる。
・それに、生き物の気配がない世界は、私も生きている気がしない。





私たちの気付かないうちに(わざと気づかせないようにしている?)、食の世界は恐ろしいほど侵されつつあることを認識しなければなりません。
簡単に言うと、種子や食物を金儲けのために利用しようとする大企業(国内外問わず)などの営みがエスレートしているのです。
TPPもその一つです。関税で食材が安いとか高いとかの話でなく、食そのものが支配され、民は選択の自由を失うということです。自分たちが安全だと思う食品を手に入れられなくなる可能性もあるのです。
そんなことを許していいのですか?


私が、このような情報を得ることができたのは、ひとつは「日本有機農業研究会」の会報やイベントからです。
もし関心をお持ちになられたなら、購読会員になって会の活動を支えてください。
http://www.joaa.net/


辛くなるけど、現実に目を向けていきましょう。自分や大切な人を守っていきましょう。
by shizenchiyuryoku | 2013-03-27 21:13 | 食料安全保障 | Comments(2)

平成の壊国TPP

安倍首相はTPP参加表明をしました。
記者会見で日本にとって明るい未来を巧みに言葉を選び(作文を読む)ました。

日本のすばらしい田園風景を守りたい、農業の多面的価値(生産以外にも水や自然・生物環境や地域社会などを守ることに農業の価値があるという考え)を守っていきたい、ときれいごとを言う安倍さんは、TPPがそれらを破壊するものであることが普通の想像力があればわかりませんか。

私の考えるTPPの本質は過去記事に書きました。
http://eatyasou.exblog.jp/16676021


日本国民が今まで貯めてきた郵便貯金(金融)、世界でも優良な公的保険医療制度(保険)、安全な食料を食べられる権利、安価に医療や薬を入手できる権利などなどをアメリカ政府と彼らをコントロールする多国籍企業、金融資本家に差し上げることとなったと解釈しています。

国民のあるいは人間の権利よりも、資本家・大企業の利益を優先する新自由主義へ突き進むこととなりました。資本主義は極限まで効率を求めていくことにありますから、自由に任せると最後は1%の総取りと99%の敗者になることは宿命です。これは世界的な傾向です。


TPPの前哨であった米韓FTAやNAFTA(米カナダメキシコ)では大変な被害を各国が被っています。
韓国は63もの国内条例を変更させられた。
わかりやすい例を紹介します。
韓国でも子供たちに地産地消の安心な食を食べさせることになっていたが、アメリカ企業から訴えられ、条例を書き変えさせられた、と伝え聞く。
韓国の弁護士曰く、私たちは米韓FTA参加を後悔している。なぜ日本はそれを学ばずに急いでTPP参加するのか。と。



悲しいことに、大手新聞は東京新聞を除いて、程度の違いはあっても政府発表をもち上げる記事しかありません。(6紙読み比べしました)
東京新聞は独自の取材記事により、デメリットの可能性を掘り下げています。

ISD条項という最大の問題を取り上げずに、貿易関税の問題に矮小化し、どうにでも数字が作れる試算を政府の意向とおりに書きたてる。
マイナス面の検証をせず、いや意識的に避けて読者を一方へ誘導する。
営利企業なので、会社の存続や経済的利益をジャーナリズムより優先する、ということだけでしょう。残念です。
TPP参加でマスコミも自由競争にさらされないだろうか。記者クラブは撤廃しないだろうか。
ワシントンポストやニューヨークタイムスを読むことになるかもね。


以下のIWJ岩上さんの動画をぜひご覧ください。内田さんの情報がTPPの実態をとらえています。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/67417




今後、阻止するとしたら
1、アメリカ議会(TPPを知らされていない!異常!)へ訴えかける。
2、日本の野党へ働きかける。
などありますか。しかし2は政党名は違えども対米従属派がいるところが多いので駄目かな。




そんなことより、皆さんにいよいよ真剣に問いかけたいのはこういうことです。


「私たちはこの先、安心できる食を手に入れるために何をすべきだろうか」




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以下アメリカと日本の関係を考えるための必読書です。




by shizenchiyuryoku | 2013-03-16 12:25 | 食料安全保障 | Comments(0)

今年も季節は巡る


大震災・原発事故から2年がたったのですね。
思い起こすと先日のことのようです。

地震の時、畑にいました。
立っているのは危険かと思ったほど地面が揺れ、里山が唸っている気がした。
とんでもないことが起きたと感じた。
へとへとになって帰ると原発異変を知る。
政府発表は全く信じられず、信じられそうな情報を必死に探した。
しばらくして畑に行くと、つくしに異常が見られた。
ああ、放射能にやられたな、と直感した。
(このころのことは過去記事にあります)

そして、2年。
放射性物質をふりかけられながらも、なんとか生きていることに感謝。

そして今年も暖かな季節を迎え、土の中の生き物たちが活動を始め、
そのことで土からやさしい芳しい香りが漂い始め、
草たちは緑色のじゅうたんで畝を覆い、菜の花が咲き始める。

人間の愚かな活動とは関係なく、今年も季節は巡り、生き物たちは活動する。
この時期はこれからも同じ感想をもつのだろう。



さて、畑の状況などを説明します。
昨年秋に播いたり植えたりした作物もそろそろ子孫を残す季節になりました。
植え遅れて巻かなかった白菜から花芽が伸びてきました。
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こちらは、種がこぼれて自生した白菜や小松菜やブロッコリーたち。
交雑しているので、とても野生的な生育で、虫も怖くて近づけない健康さでした。
(はい、虫は弱った野菜にやってきます。健康な野菜は虫が寄り付きません。)
生育途中何度も葉をちぎって味見していましたが、野生的でした。通常の野菜の洗練された繊細な味ではなくて、甘く歯ごたえがしっかりした、言葉がみつからないけど、野生的な味でした。
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そして固定種のブロッコリー。種から育てたけど、丈が30センチにしかならずあきらめていたら、なんと花蕾(食べる部分)がついているではありませんか。
よし、アブラナ科で難しいけど種をとってやろう、と思い立ち、交雑しないように防虫ネットをかけました。
うまく受粉して種をつけてくれるだろうか。成功したら、来年は良い生育が期待できます。アブラナ科以外は多くを自家採取していますので、アブラナ科の自家採種は嬉しいです。
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白菜以外では、大根、ネギ、にんにく、エシャロット、わけぎ、さやえんどう、大麦が元気です。



そして春夏の種まき・植えつけです。
「500年の自給自足」の記事で紹介した別所さんの「ムラサキ芽」という名の大沢在来じゃがいもを植えました。

そして夏野菜のトマト、ナス、ピーマン、万願寺とうがらしもポットにまきました。これらも昨年採種した種です。

畑の土をふるいにかけ、団粒を下に、細粒を上にポットに入れます。
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種をまいて
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衣装ケースに入れて、昼間は「陽だまり育苗」で加温します。夜は部屋に入れて寒さから守ります。
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本年も変わらぬ季節に守られて豊かな恵みが得られますように。


追伸:今年も原木しいたけが出てきました。そういえば2年前の春は出なかった。
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by shizenchiyuryoku | 2013-03-11 19:38 | Comments(0)

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