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カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

大きかった赤峰さん


生の赤峰勝人さんは大きかった。仏さまのようにニコニコし、存在は山のようにどっしりと揺るがない男でした。

講演では多くのことを考えさせられました。

・自分がやっている農や健康の考え方の方向に間違いはない、と安心できた。しかし自分の実践や研究は量も質も、足元にも及ばない。(当たり前だ!と叱られた気がします)
・多くの方の病気を診てこられた積み重ねによって、食事と病気の関係をここまで解明されているのかと、想像以上に驚いた。何事も数を見て、必死に研究すれば達成できるものなのかと、思い知らされた。そして千島学説や化学式など理論的に学ぶべきことを教えられた。本当に健康な作物を作るには、人体の仕組みも知っておかねばならぬことだと思う。
・写真で見た作物の出来はすごかった。里芋、人参、白菜、茄子、ピーマン。。自分は無肥料にこだわりすぎているのか、やはり炭素:窒素=79:21の堆肥が必要なのか、、、と迷う。しかし赤峰さんは豚糞完熟堆肥を使いながらも、土、草、虫、微生物に対しての考え方が、有機農業ではなく自然農法であったので、大きな軸は同じであると思い直す。
・草は種をつけてから刈り、乾燥させてから土にうないこむ。(炭素循環農法では生草が良しとされていた。慣行農法や有機農法では種をつけたらいけないということになる。)他、技術的なヒントも多くいただいた。


ところで、もっとも楽しかったのは、Oリングで土や野菜の診断をする話と実験でした。
参加者がステージに上がって、Oリングを片手でつくり、片手に携帯電話を持つとOリングは弱く、なずな玄米おにぎりを持つと強くなる、というものでした。本来はなずなの土と化学肥料の土とを比較するはずだったのに、忘れてしまったと悔しがる赤峰さん。見たかったなあ。

私は、無肥料でうまく育った野菜は、生命力が最もあふれており、化学肥料であれ有機肥料であれ肥料を入れた野菜とは格段に味も違うし、細胞が即座に喜ぶ、と信じているから今の方法にこだわっています。
食べれば判ると思うのですが、このいのちのつまった違いをどうやったら伝えられるのだろうか、と考えていました。見た目の形や大きさなどでなく(実は本当の野菜と軟弱野菜は見分けができます)、いのちを表す単位があったらいいのにな、と思っていました。たとえば「この野菜は100いのちです。こちらは35いのちです」みたいに。ですが、それを計測する方法もわからず、妄想で済ませておりましたが、赤峰さんの講演会で出会ってしまったわけですね。

いつか、Oリングで土や野菜を実験して、結果を公表したいです。わくわくします。


このブログでは講演内容をお伝えすることは全くできていません。講演会に参加できなかったけれど、赤峰さんのお話に興味があるという方には、著書をお勧めします。代表作の「ニンジンから宇宙へ」だけでなく、循環農法の解説本や、料理本、千島学説の本など多種の本、以前の講演のDVDもあるようです。なずなワールドへお問い合わせください。
http://www.nazunanokai.com/world.html

最後に今回の講演会を主催して、素晴らしい機会を与えてくれたスタッフの皆様に、心から感謝します。





by shizenchiyuryoku | 2011-05-17 22:48

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