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カラダの細胞や魂が喜ぶ、いのちのつまった野菜つくりを追求し、自家採種、無肥料、自然農、自然農法、自然栽培を実践中。農薬を使用しないのではなく、そもそも使用する必要がないことが健康の証です!


by shizenchiyuryoku

音と野菜

私は以前からマドモアゼル・愛さんのブログを読んでいてファンでした。西洋占星術家として有名ですが、日本古来の和歌の披講の活動をされたり、これからの生き方を提言されたりと、とても多才な方です。著書「森と平野に分化定住する時代」やブログはとても参考にさせていただいています。

過日、愛さんの「倍音ヒーリングボイス講座」なるものに行ってきました。私は倍音なんて言葉は初耳で意味もわからず、ただ愛さんにお会いしたいという気持ちで出かけましたが、とても学びの多い講座でした。

私の能力では皆さんにうまく説明できませんので、「星と森披講学習会」の本の中の中島宝城さんの文章を参考にさせていただきながら、学んだことを紹介します。


まずは和歌についての話です。

和歌はひとつは「和」の歌であり、和をもって貴しとする、の和であり、合わせるという意味を持ちます。なにを合わせるかというと、歌の場合は声を合わせます。西洋音楽のように一人の絶対的な指揮者の意図に合わせるのではない。声を合わせ、息を合わせ、心を合わせ、共に和らぐということです。

また古今和歌集の序文にはこのようにあるそうです。

「和歌(やまとうた)は、人の心を種として、万(よろず)の言の葉とぞなれりける。(中略)花に鳴く鶯、水に住むかはずの声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。力をも入れずして天地(あめつち)を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女(をとこをむな)のなかをもやはらげ、猛き武(もののふ)の心をもなぐさむるは、歌なり」
と、人間だけでなく鶯や蛙をはじめ、生きとし生けるものすべてが歌を詠むとあります。
和歌の理想は、自然の万物や超自然との平和と共存を願う心であったようです。

和歌の意味の二つ目は、和の「歌」です。すなわち声に出して歌うことで、美しく力強く人の心を打つことが出来るということです。黙読して意味を考えて終いというのは現代短歌の誤った道であるそうです。

私は和歌に対して少し興味を持ちました。宮中歌会始のようなものは自分には縁のない儀式であると思っていましたが、自然との調和という意味を知り、身近に感じることができました。



もうひとつ興味深い話を聞きました。

角田忠信博士の研究では、西欧人と日本人では、音に対しての認知機構、脳の処理方式に大きな相違があるそうです。
西欧人は人の言葉を左脳で認知する以外は、自然音や楽器音、そのた人工音をすべて右脳で処理します。日本人は人の言葉のみならず、人の泣き声・笑い声・嘆き声をはじめ、動物・鳥・虫の鳴き声、川のせせらぎ、波の音、風の音まで左脳で認知し、右脳では人工音(機械やゲーム音など)のみ認知するとのことです。
そしてその理由は、人種によるものでなく、子供のときに身につけた言語つまり日本語特有のものだそうです。日本語は母音だけでも意味を持つ言葉がありますが、他国は子音との組み合わせの言語です。そのため日本人は母音だけでも言語として左脳で認知しますが、西欧人は母音だけでは言語と認知せずしたがって左脳では認知しない。ちなみに母音は本能的に発せられる生命言語で、子音は意味をくわしく合理的に説明するのに適しています。

さて、自然音というのは音の振動の形が母音の音形に類似しているそうです。だから日本人は自然音を左脳で認知するということです。
したがって日本人は、ニャーという音を発する猫を仲間と捉えるので殺せない、というのが愛さんの見解でした。そして日本人と西欧人のどちらが優れているということではなく、世界無比のこの日本人の特性をこれからの世界に生かしていくべきだ、というご意見でした。なるほど、これからの世の中で平和と共存を実現できるのは日本語ですか。侵略と殺戮と強奪を繰り返してきた人たちも日本語で育てば、平和な社会をきづけるのだろうか。



ここまでお付き合いいただきありがとうございます。^_^;

さて私がこの話題を取り上げたのはお察しのとおり、植物も人間や虫や風の音を認識するのではないかということです。人間が大根の音を聞き分けるのは難しいですが(本当は出来るのか??)、大根は人間やその他の音を認識しているのではないかということです。

そこで早速調べてみたらありました。すでに色々な実験や実践がされています。

・太平洋の島々の農民の中には作物の収穫を向上させるために鳥の鳴き声をまねるものがいることが1930年に発見された。
・1960年くらいから米英加などで実験が行われてきた。アメリカでは、かぼちゃ畑を区分し、片方にはクラシックを片方にはロックを8時間流したところクラシックのほうはスピーカーに蔓がまきついたが、ロックのほうはスピーカーと反対側に伸びていった。
・モーツアルトを聞かせた野菜は収量が上がる。日本でもトマトや鶏卵、キノコを栽培している農家がある。
・あるタンパク質の合成が促進されるメロディーを使い分けて生育する。(植物工場みたいで個人的に好きでないが。。)


畑に立っていると様々な心地よい音が聞こえてきます。風、葉のそよぐ音、鳥(からすが目立ちますが)、タイワンリス(^_^;)、セミ、こおろぎ、、、、、当たり前に昔から聞いている音ですが、本当に心地よい。鳥が会話しているのがわかるから(会話の内容はわかりませんよ)、中に入ってやろうかとおもうくらい。これは完全に仲間同類化していますね^_^;。
だから私の場合は、畑にスピーカーを設置する必要がないのです。たぶん、最高に気持ち良い倍音が畑にあふれているのだと。
そして虫も草も敵にしない農法は野菜にとっても最高に気持ち良い農法だと思うのです。


最後に。マドモアゼル愛さんの講座で、「自分オリジナルの擬音(マントラ)をつくる」というのがありました。たとえば肩こりの人は肩こりに効くお自分専用の音をつくるというものです。皆さんそれぞれにつくられた擬音はすごかったです。私がその時浮かんで発表した音は、いつも心地よく思う音です。。。。。。

シャー シャー シャー シャー シャー シャー

何の音だかわかります?



by shizenchiyuryoku | 2011-11-23 23:22

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